平和・アート・遊びが融合する憩いの場。平和を願い生まれた「中原平和公園」へ行ってみよう!

東急公式サイト編集部

2026/4/22

東横線・目黒線の元住吉駅から歩いて約5分の場所にある中原平和公園。遊具や休憩スペースといった公園としての設備もしっかり整い、「彫刻展示広場」や「川崎市平和館」といった平和を願ってつくられたスポットも集まる公園の様子をご紹介します。

中原平和公園ってどんなところ?

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川崎市による「核兵器廃絶平和都市宣言」のオブジェ

中原平和公園は、広さ40,740平方メートルの広々とした公園です。かつてこの場所には東京航空計器の工場があり、激しい戦火にさらされました。終戦後に米軍の出版センターとして接収され、その後全面返還されたことを契機に、隣接する「木月住吉公園」と「中原公園」を統合して、1983年に川崎市中原平和公園として開園しました。

象徴的な「核兵器廃絶平和都市宣言」の記念碑は、川崎市が1982年に核兵器廃絶平和都市宣言を行なった翌年の1983年に設置されたものです。園内にはほかにも平和にまつわるオブジェやスポットが数多く設けられています。平和を願う公園ではありますが、家族で楽しめるポイントが豊富にあることも魅力です。

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綱島街道に面し、関東労災病院向かいにあって、わかりやすくアクセスも良好。公園は、県立住吉高等学校を囲むように広がり、二ヶ領用水が縦断するように流れています。木々に囲まれ緑を感じられる地域住民の憩いの場となっています。

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公園を入ると最初に目に入るのは平和祈念像「平和への誓い」。母親が子どもを抱き上げた、平和を象徴する母子像は、時間によっては噴水から水が出ている様子が見られます。

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コンサートやイベントが行なわれる野外音楽堂

野外音楽堂はイベントのメイン会場に。客席は790席で、音楽・演劇・舞踊・撮影などに利用可能で、さまざまなコンサートやイベントが行なわれています。野外音楽堂の客席は普段から開放されているのでランチ休憩に利用している方も見られました。

遊べる広場がいっぱい

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南側にある広場
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北側にある冒険広場

公園の南端と北端の2か所に遊具のある広場があり、今日はこっちの広場に行ってみよう!といった選び方ができるのも魅力的。アスレチックやブランコ、すべり台、走り回れる広場があるほか、休憩に使えるベンチも設置されています。また、どちらの広場にもトイレと自動販売機があるのも、お子さまと遊びに行くのにうれしいポイントではないでしょうか。

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おむつ台があるトイレや自販機も設置されているので安心です
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園内の北側にある「はだしの広場」は水遊びができる、いわゆる「じゃぶじゃぶ池」です。取材時は期間外のため水は流れていませんでしたが、夏場は気軽に水遊びができる人気スポットだそうです。流水の開催期間は毎年4月20日から9月20日。靴脱ぎ場、足洗い場も完備で遊んだ後も安心。

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園内の北側にあるフェンスで囲われた「キャッチボール広場」。フェンスがあるので、ボールが道路などに飛んで行ってしまうことなくキャッチボールを楽しめます。こちらの利用時間は8:00から20:00までとなっています。

自然を感じられる散歩道

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野外音楽堂の裏側を通るくすのき通り
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園内にある「くすのき通り」と「さくら小径」には桜や椿が植樹されていて、緑を感じられる小路になっています。取材時には桜はまだ咲いていませんでしたが、鮮やかな椿の花が園内を彩っていました。中原平和公園は桜の名所としても知られ、春には満開の桜が公園を包み込むのでお花見も楽しみ。暖かい時期には木漏れ日を浴びながらお散歩も気持ちが良さそう。

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公園内には外回り990メートル、内回り735メートルのコースが設定されているので、ランニングやウォーキングを楽しむ方もいました。公園北側から流れる二ヶ領用水にかかった桜並木の下を通る、ちょっと贅沢なコースでランニングしてみてはいかがでしょう。

平和をテーマにしたスポット

野外アート空間「彫刻展示広場」

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世界7か国の彫刻家が「平和」をテーマに制作した作品が並び、屋外ミュージアムのような、四季折々の風景と彫刻の調和を楽しめる広場となっています。広場には犬の散歩をしている方や、じっと彫刻を眺める方などそれぞれの時間を楽しんでいる様子がうかがえました。

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「川崎のアーテミス」フランツ・クサバア・オルツァン作
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「太陽」イバン・アボスカン作
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「巣だち」圓鍔勝三作

平和を学べる「川崎市平和館」

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1992年に開館した「川崎市平和館」は、市民の平和交流の場として利用されることを目的とした施設です。戦争・平和に関する展示、企画展やイベントが行なわれています。戦時中の様子がわかる貴重な展示品が多く、平和について改めて学べる施設になっています。入館料は無料です。

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屋内広場(平和の広場)
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防空壕体験コーナー

1階には、企画展が開催される屋内広場や、横穴式の防空壕を再現した体験コーナーが設けられています。防空壕の中には空襲を体感できるジオラマが設けられ、リアルな体験ができるコーナーとなっています。

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戦争・平和に関する書籍が収められた図書コーナー
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それぞれのテーマに合わせた展示が連なっています
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当時の様子をうかがえる貴重な資料の数々
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平和を考えるアニメーションの上映コーナー

2階には館内を一周回るように「川崎と戦争」、「軍事力と非平和」など、さまざまな展示コーナーが設置されています。戦争を文字や映像としてしか知らない筆者にとって、実際手に取ることができる焼夷弾の模型は、持った瞬間はっとさせられました。戦争だけではなく、環境問題、差別、貧困など、さまざまなテーマ・角度から平和について学べるコーナーが設けられています。お子さまがある程度大きくなってから親子でじっくりまわってみるといいかもしれません。

平和を願うアートイベント

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ヤーンボミングした公園内の彫刻

中原平和公園を会場に例年10月と2月の年2回行なわれている「街ナカアート」は、芸術や文化に触れ、平和を願う市民参加型アートフェスティバル。楽器・フラッグ・アート作品などそれぞれがアピールしたいものを持って、好きな衣装を着て公園内を歩く「みんなで創るピースパレード」や、ヤーンボミング(編み物やかぎ針編みを使ったストリートアート)した野外彫刻、地元団体によるステージパフォーマンスなどが行なわれます。ほかにも占いやバルーンデコレーションのワークショップも行なわれ、公園が平和とアートに包まれます。パレードやワークショップを通じて平和とアートに触れてみてはいかがでしょう。

※参加型アートフェスティバル「街ナカアート」については、公式Instagram公式Facebookページをご覧ください。

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中原平和公園は、駅からも近く、遊べる広場や緑を楽しめるスポットがいっぱいの公園でした。平和をテーマにしたスポットや作品を間近で見て触ることで、戦後80年が過ぎた今、改めて平和について考えるいい機会になるかもしれません。楽しく遊び、平和を学べる、中原平和公園に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

<中原平和公園>
・住所:神奈川県川崎市中原区木月住吉町33-1
・アクセス:東横線・目黒線「元住吉駅」より徒歩約5分

<川崎市平和館>
・住所:神奈川県川崎市中原区木月住吉町33-1
・アクセス:東横線・目黒線「元住吉駅」、東横線・目黒線・JR「武蔵小杉駅」より徒歩約10分      
・開館時間:9:00~17:00
・入館料:無料
・休館日:月曜日・第3火曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
・TEL:044-433-0171
https://www.city.kawasaki.jp/shisei/category/288-5-22-0-0-0-0-0-0-0.html

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取材・文:鈴木皓大(東急公式サイト編集部)

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