
2025年11月9日(日)、東急と東急電鉄は、開通100周年を迎える世田谷線にて、「100年先を見据えた、“みどりと生きるまちづくり”」をスローガンに掲げて推進する「東京グリーンビズ」と連携し、東京都後援のもと、特別企画列車「のるるんグリーンパーク」の乗車イベントを開催しました。東急の環境ビジョン2040の「なにげない日々が、未来をうごかす」というコンセプトのもと、子どもたちが緑とふれあいながら移動する非日常を体感した一日を紹介します。

緑にあふれる“走る公園”で、笑顔あふれる一日
列車の運行に先立ち、上町車庫で行われた記念セレモニーには、小池百合子東京都知事をはじめ、関係者らが出席しました。東急グループ代表の野本弘文は、「親から子へ、未来を動かしていく環境意識をつなぎたい」と挨拶し、参加した皆さまとテープカットを実施しました。
小池知事は、緑で彩られた車内を視察し「まるでジャングルのよう。まさに“本物のグリーン車”ですね」と笑顔を見せました。
さらに、「社員の皆さんが工夫を凝らし、子どもたちが楽しみながら緑の大切さを感じられる仕掛けをされています。こうした取り組みが、都民や鉄道を利用する方々の環境意識を高め、100年先も緑であふれる東京を実現していくきっかけになれば」と期待を寄せました。

午後には、抽選で選ばれた45組90名の親子が特別企画列車「のるるんグリーンパーク」に乗車。三軒茶屋~下高井戸駅間を約40分かけて往復しました。

都内に自生する植物を中心に飾られた車内は、まるで街を走る公園のよう。沿線をはじめとする東急グループの緑化活動の歴史を振り返るポスターも掲示され、環境について考えるきっかけにもなる展示となりました。

緑に包まれた列車では、クイズや東急線キャラクター「のるるん」との記念撮影など、親子で楽しめるプログラムが行われました。保護者からは「子どもと一緒に環境について考えるきっかけになりました」との声が寄せられ、子どもたちも「緑のクイズが楽しかった!」「のるるんがいっぱいでかわいかった」と、笑顔を弾ませていました。


子どもたちへつなぐ、緑のバトン
「東急グループは、脱炭素社会の実現と自然と共生するまちづくりを目指し、長年にわたり環境への取り組みを続けてきました」と語るのは、東急グループ代表の野本弘文。
「世田谷線100周年という節目に、東京都の“東京グリーンビズ”と連携し、環境を次世代へつなげる取り組みを形にできました」

緑豊かな街づくりを目指して1972年に始まった「東急線沿線グリーニングキャンペーン」は、現在「みど*リンクアクション」へと発展し、今も沿線の人々とともに息づいています。
「今回の特別企画列車は、親から子へ“環境を想う気持ち”をつなぐきっかけにしていただけたら。子どもたちが小さな頃から緑を肌で感じ、楽しい思い出として記憶に残すこと。それが、未来のまちを守る原点になると思います」と野本代表。
「継続的に“環境の大切さ”を伝え続けていきたい」と、未来を担う子どもたちへ温かいまなざしを向けました。
“街を走る公園”が運ぶ、未来のまちづくり――車内緑化に込めた想い
「東京都内に自生する植物を使いながら、お客さまの安全を最優先に、視界の中にできるだけ多くの緑が入るよう設計しました」。今回の車内緑化を担当した東急電鉄 工務部の横田憲介は、そう語ります。

「“街を走る公園”というコンセプトには、電車に乗りながら緑を感じることで、日常の中の小さな非日常を楽しんでほしいという願いを込めました。緑に触れる体験を通して、環境について少しでも考えるきっかけになればと思います」と続けます。

「電車が環境にやさしい乗り物であることを、今回の取り組みを通じて改めて感じていただけたらうれしいです。この企画が、子どもたちや地域の皆さまに“緑とともに生きるまち”を思い描いていただくきっかけになればと思います」(横田)
芽吹いた想いを、次の100年へ
イベント終了後、三軒茶屋駅には「みどりのゆめの木」ボードが設置され、参加した親子からのメッセージがたくさん掲示されました。

東急グループは今後も、「なにげない日々が、未来をうごかす」をコンセプトに、事業を通じて、人と自然が共生するまちづくりを推進していきます。今回の「のるるんグリーンパーク」で芽吹いた、子どもたちの“緑を楽しむ心”。この小さな体験が、次の100年へと続く大きな緑の輪に育つよう、地域の皆さまと歩み続けます。
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