ハレの日レストラン

ristorante ciocco/三軒茶屋の名店紹介

SALUS

2025/6/25

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、三軒茶屋の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年5月号の内容を再編集しています。

【ristorante ciocco】食の美学を追求する、熟成牛×薪火イタリアン

 リストランテは、太子堂エリアに立ち並ぶビルの一角。店内には立派な屋久杉のカウンターとオープンキッチン、薪窯があり、ビル3階とは思えない落ち着いた空間が広がります。オーナーシェフ、本田克彦さんは2020年にお店をオープン。薪火料理との出合いは、現地で食べたビステッカだったそう。本田さん曰く、「イタリアでは、『ビステッカ』というTボーンステーキやピザを薪火で焼くところが多いです。うちのように何でも薪火を使うところは少ないんです」。

 この日のメインは、53日熟成の「北海道産白老牛の薪焼き」。全国4〜5カ所の生産者から直接仕入れる牛肉は、タンパク質をアミノ酸に分解する酵母を使い丹念に熟成。本田さんは、「部位はサーロインを使いますが、あえてサシの少ないものを選んでいます。肉質がしっかりしたものを熟成することで、やわらかさやうま味が増し、薪に負けないお肉になるんです」と語ります。そんな薪焼きは、ナッツやチーズのような熟成香に薪の香りも相まって、ワインが進むおいしさ。

「お肉のほかに、お魚や野菜も熟成させてから薪で焼くので、しっかりとしたワインでないと味が負けてしまうんです」と話す本田さんはソムリエ資格の持ち主。ワインは、主にイタリア産が約100種揃います。

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○「シェフのおまかせコース」(¥14,000)よりメインの「北海道産白老牛の薪焼き」、「ワイン」(グラス¥1,500~)。内容は仕入れ状況により変わります。
○前菜の「白甘鯛の鱗焼きと甘鯛のコンソメ」は、スープやソースなどにも手が込んだ一品。
○落ち着いた雰囲気の店内は、ゆったりと寛げるカウンター席。コースは前日までの予約制。

■ristorante ciocco(リストランテ チョッコ)
住所:世田谷区太子堂4-18-1 エコービル3階
電話:03-6450-9765 
営業時間:17:00~21:00L.O. 
休:不定休

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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