日常の小さな幸せをタルトで味わう

暖かな陽だまりや、きらめく水面……「nichi.」のタルトは日常にあるそんな豊かな情景を紡ぐ。ミルクムースの花にいちごジュレをひと雫たたえる「shizuku」は、口にするといちごミルクな味わいがふわり。バニラグラサージュがゆらゆら輝く柑橘レアチーズタルト「minamo」は、柑橘のコンフィも潜み、なんともすがすがしい。何より惹かれたのは、タルト生地そのもののおいしさ。聞けばガレットブルトンヌ(塩気と発酵バターの香りがたまらないブルターニュの厚焼きクッキー)の生地を使っているそうで、ザクほろ食感とリッチなコクがいい具合。焼き込むクリームもアイテムごとに調整し、ムースが多いものにはクレームダマンド(アーモンドクリーム)を入れてざっくりに、少ないものにはフランジパンヌ(アーモンドクリーム+カスタード)を詰めてしっとりさせ、全体が心地よく一体化。タルトに映した幸せな景色とそれを一際深める味わいに、心がほどけていく。

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手前から時計回りに、「shizuku」、「minamo」、とろりとしたキャラメルも包むバニラ香るカスタードタルト「hidamari」(各¥580)。定番3種に加え、季節のタルトが2種揃い、写真の抹茶シューのタルトとレモンのタルトは初夏限定(~6月半ば頃までの予定)。
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■nichi.(ニチ)
・住所:大田区上池台1-10-10
・電話:無(お問い合わせはInstagram@nichi._officialのDMから)
・営業時間:10:00~19:00(売り切れ次第終了)
・休:不定休
長原駅改札横 ※キャッシュレス決済のみ

chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。

(撮影= 星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2026年6月号の内容を再編集しています

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「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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