
「変わり続ける街」と言われる渋谷。その街を形づくっているのは、新しく生まれる風景だけではない。長年親しまれてきた建築や雑居ビル、坂道、看板、路地裏――。そこには、人々の記憶や営み、渋谷らしいカルチャーが積み重なっている。「渋谷風景録(しぶやふうけいろく)」では、再開発の中で移り変わる街の姿とともに、今もなお残り続ける風景にも目を向けながら、渋谷の文化的風景を記録していく。
今回の風景録は「広尾小学校」。恵比寿駅と渋谷駅の間、明治通りから少し坂を上った高台に、1932(昭和7)年に建てられた校舎が、今も現役で使われている。
同校の歴史をひもとくと、開校は1916(大正5)年4月1日。当初は東京府豊多郡渋谷町下通り3丁目に校舎を構えていたが、1928(昭和3)年3月の火災によって校舎が全焼。同年7月に仮校舎を建設するとともに、新校舎の建設に着手し、1932(昭和7)年4月29日に現在地へ移転した。
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