
再開発が進む渋谷の街を歩くと、仮囲いやシャッター、公共施設の壁面などに描かれた落書きが目に入る。多くの人が行き交い、常に注目を集める渋谷にとって、落書き問題はごみのポイ捨てと並ぶ都市課題の一つとなっている。
落書きは、一度消しても時間がたてば再び描かれる――いわば“いたちごっこ”の構造を抱えている。単なる景観の問題にとどまらず、「管理されていない空間」という印象を与え、さらなる落書きやポイ捨てなどの迷惑行為を誘発する要因にもなり得る。都市の秩序や安心感とも密接に関わる問題だ。
一方で、渋谷は「グラフィティ」と呼ばれるストリートカルチャーの発信地としての側面も持つ。「表現」と「違法行為」の境界が曖昧になりやすく、その二面性が問題をより複雑にしている。
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