特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、中目黒の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2026年10月号の内容を再編集しています。

化学調味料不使用で仕立てる、季節を映した中国料理

 目黒銀座商店街に立つビルの3階。エレベーターを降りると、ゆったりとしたコの字カウンターを設えた空間が広がります。オープンキッチンで腕を振るう田中達也さんは、横浜中華街での修業を経て、単身で上海へ。本場で培った技術を礎に、2019年に「中国菜 灯菜」を開店しました。
 日本の中国料理には季節感を生かしたものが少ないと感じていた田中さん。「だから『灯菜』では日本の旬の食材を使って、中国料理の調理法でその時季に合った味付けをした料理を作っています」と話します。

 化学調味料を使わないこともこだわり。代わりに、手間を惜しまず、丁寧に仕込んだ何種類ものスープで味を調えていきます。この日のコースの一皿「花咲ガニと自家製板春雨の炒め」のベースは、鶏ガラと豚ガラを4時間煮込んだスープ。歯切れのいい自家製の板春雨、うまみのある花咲ガニ、ハナビラタケ、冬瓜を合わせ、葱油で香り付けをして仕上げた一品です。「香りは中国料理で特に大切な要素です。香りがあれば余計なうまみは必要なく、塩分や糖分が少なくても味が足りないと感じにくくなるから」
 やさしくも奥行きのある味わいの料理に合わせて提案するのは、ナチュラルワインと日本酒の熟成酒。旬を楽しみに、季節ごとに足を運びたくなる一軒です。

 

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○月替わりの「前菜からデザートまでのコース」(¥12,100)より、枝豆を合わせた「太刀魚の春巻き」、「花咲ガニと自家製板春雨の炒め」。この日は中国産のナチュラルワインと。
 ○中国料理の定番である紹興酒がメニューにないことも特色。カウンターの背面にあるセラーには、流通の少ない中国産を含む世界各国のナチュラルワイン約300本、日本酒の熟成酒約15種が並びます。
○カウンター席のほか個室も。

■中国菜 灯菜(ちゅうごくさい ひな)
住所:目黒区上目黒2-16-12 フレンドビル中目黒3階
電話:03-6412-7274 
営業時間:18:00~22:30(最終入店19:30)
休:日(そのほか不定休あり)
※2名様からの完全予約制。当日のディナーの予約は15:00まで。※2~9月は不定期でランチ営業あり。ランチの予約は2日前まで。
※写真はイメージです。コースの内容は月替わりとなり、仕入れ状況により異なることがあります。

SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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SALUS

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