
特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、駒沢大学の一軒をご紹介します。
※この記事は「SALUS」2024年2月号の内容を再編集しています。
【IL GiOTTO】「サカエヤ」×イタリアン 偶然の出会いが生んだ、炭火焼き料理
公園からほど近い、肉料理の腕が評判のオーナーシェフ高橋直史さんの自宅兼一軒家レストラン。高橋さんはイタリア修業を経て、2002年の独立から22年目。いくつかの転機を迎えるなかで、今に繋がるひとつが、滋賀の精肉店「サカエヤ」との出合いだったそう。
メインの炭火焼きに使われる近江牛や黒毛和牛、北海道産ブラックアンガス牛など、料理の肉はすべて「サカエヤ」から仕入れるもの。高橋さんは「うちで使う経産牛は、出産のために牛本来の健康的な飼育がされています。どうしたら経産牛をおいしく食べられるか?と、『サカエヤ』が、水分を抜いたり、カビをつけたり、少し浅めに熟成させた状態で卸してくれます」。そんな熟成牛は届いてから2週間程度、味の変化を楽しめるように温度管理しながらキープ。高橋さん曰く「熟成させることによって、味が濃くなったり、うま味が増したり、牛本来の味わいが出て食べやすくなるんです」。まさに、「サカエヤ」との信頼関係がおりなす技。
炭火焼きについては「40分ほどかけてゆっくり火を入れていきます。お出しする時は脂身をすべて取り除きますが、それほどサシも脂っこくない。素直に味わえるんです」。素材の仕入れから管理、調理に至るまで高橋さんの目が行き届いたスペシャルなひと皿です。

◯「おまかせコース」(¥13,750~)より、黒毛和牛の経産牛を使用したメイン「エイジングビーフの炭火焼き」。ワイン(グラス¥990~)。事前注文で肉の食べ比べも。
◯「愛農ナチュラルポーク」使用の名物「ブルスケッタ 自家製ハム 山わさび ブッラータチーズ」。
◯アンティークの家具が並んだ、まるでダイニングのような空間。
■IL GiOTTO(イルジョット)
住所:世田谷区駒沢5-21-9
電話:03-6805-9229
営業時間:18:00~22:00
休:不定休
SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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