旬の喜びをシェアするクラフトアイス

「日本の旬を捉えたアイスで驚きを感じてほしい」。三軒茶屋から移転しても志はそのままに、店主・青木 渚さんは学芸大学にクラフトアイスクリームショップを構えた。食材はフレンチの名店「レフェルヴェソンス」のパティシエ時代からつながる、自然と真摯に向き合う農家からじかに仕入れ。この日は福島「島田農園」の全身真っ赤なルバーブや、長野から届くイチジクの葉など、少し珍しい食材もアイスで身近にしてくれる。今ならイチジクの実も旬。本当は発酵直前まで完熟したものが最高においしいが、柔らかすぎて流通できない。そんな畑だけの喜びも生産者が自ら届けてくれアイスになる。牛乳は食材に合わせて3種を使い分け。「香りを表現したい『山椒ミルク』なら『弓削牧場』さんのミルク。甘い香りが後半スッとクリアになり、フレーバーの追い風になります」。柔らかな乳味に「やまつ辻田」の山椒特有の柑橘香が重なり、余韻が続く。なんて心地よいアイスだろう。

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フレーバーは仕入れ次第で変わる。すべてオーガニックシュガーを使うから、甘さすっきり。手前右から時計回りに、イチジク葉の杏仁系の香りに驚く「フィグリーフ」(¥750)、「山椒ミルク」(¥850)、余剰になったエスプレッソの“行方”となるリジェネラティブなアイス、「Yukué」(¥750)は、「Overview Coffee」とのコラボ。「ルバーブミルク」(¥850)はいちごのような果実味(すべてテイクアウトカップの価格)。
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■MAISON FARMER NAGISA AOK(メゾンファーマー ナギサアオキ)
・住所:目黒区鷹番3-15-18 ル・コントゥ学芸大学102
・電話:03-6303-2551
・営業時間:12:00~20:00
・休:水(そのほか不定休あり)
・アクセス:学芸大学駅より徒歩3分
※営業状況はInstagram(@maison_farmer)から ※アイスの持ち歩き時間は10~20分ほど

chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。

(写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico)
※この記事は2026年9月号の内容を再編集しています

SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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