東急沿線クラフトビール愛好会 vol.4

東急沿線クラフトビール愛好会/鵜の木「BEER STAND Stoop」で、喉をうるおす一杯を味わう

Urban Story Lab.

2026/4/28

クラフトビールには、つくり手のこだわりや土地の魅力がぎゅっと詰まっています。味や香りはもちろん、名前や原材料、醸造の背景まで、その土地ならではの個性が感じられるのが魅力です。「東急沿線クラフトビール愛好会」では、東急線沿線のブルワリーを訪ねながら、ビールをきっかけに、まちの文化や歴史、人の思いにふれていきます。

第4弾は、鵜の木駅にある「BEER STAND Stoop」をレポートします。このお店は、ふらっと立ち寄れるビアスタンド。肩肘張らずに、ただ一杯と向き合う心地よい時間が、あなたを待っています。

のどかでどこか温かいまち、鵜の木

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東京都・大田区に位置する鵜の木。

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改札を出ると、どこか時間の流れがゆっくりと感じられる、穏やかな街並みが広がります。

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商店街には八百屋、精肉店、鮮魚店と、昔ながらの個人商店が並びます。ついつい、ラーメン屋さんに目を奪われていたら、店員さんがお店の窓を開けて「おいしいよ!また来てね!」と声をかけてくれました。道を歩けば小さな会話が自然と生まれるのも、このまちらしさなのかもしれません。

光と木のぬくもりに包まれる、オープンな店内

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そんな東急多摩川線・鵜の木駅から徒歩2分ほどの場所にあるのが、「BEER STAND Stoop」です。

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大きな窓からやわらかな光が差し込む、白と木を基調にした店内。窓辺の棚にはカラフルなクラフトビール缶が並びます。コンパクトながらもどこか抜け感のある、心地よい空間です。

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ラインナップは、すっきり系から甘酸っぱいフルーツビール、濃厚なスタウトまで幅広く、常時5種類(※取材時)。「今日はどんな味が楽しめるんだろう」とワクワクしてしまいますね。

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Sサイズ270ml、Mサイズ380ml、Lサイズ480mlから選べますが、今回はすべてMサイズ

待ちきれないので、早速注文です!今回は、「にがいの にがいの のんでけ〜」(写真左 1,350円・税込)「ラズベリーいれちゃいました」(写真右 1,350円・税込)をいただきます!

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「にがいの にがいの のんでけ〜」は、その名の通りしっかりとした苦味とコクを楽しめるダブルIPA。アルコール度数は8.5%とやや高めながら、後味がさっぱりしているので、グビグビ飲めてしまいます。

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「ラズベリーいれちゃいました」は、鮮やかな赤色が見た目にも綺麗なフルーツエール。ひと口飲むと、ラズベリーのやわらかな酸味とほのかな甘みのバランスが絶妙!先ほどのダブルIPAとは対照的に、ビール特有の苦味は控えめ。普段あまりビールを飲まない人でも、入口として楽しめる一杯でした。

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そんなビールに合わせるおつまみは、「ビーフジャーキー」(写真左 500円・税込)と「愛須食品×Stoop オリジナルパッケージ梅干し」(写真右 1粒300円・税込)。

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同じく鵜の木にある「まる徳精肉店」に作ってもらっているというビーフジャーキー。ひと口かじると、しっかりとした塩味と肉の旨味が広がります。塩気がビールの味わいを引き立て、気づけばビールが進んでいる。そんな「飲ませる」おつまみでした。

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梅干しは、お客さんとのつながりから生まれたコラボ商品。味のバリエーションは「あまずっぱいうめぼし」「すごくしょっぱいうめぼし」「ごはんに合う うめぼし」「お酒に合う うめぼし」(持ち帰り用1袋100g 700円・税別)と豊富で、梅干しだけ買いに来る方もいるほどの人気ぶりなのだとか。

酸味と塩味がクラフトビールの個性を引き立て、意外なほど相性がいいのも面白いところ。筆者も思わず、この表情です。沁みる......!

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ビールの味わいの幅広さと、それを引き立てるおつまみの存在。気づけば、グラスを傾ける時間そのものが心地良いひとときになっていました。この時間が生まれる背景には、きっとお店の方の想いがあるはず。お話を聞いてみます!

喉が乾いたら来てほしい。立ち飲みだからこそ、気軽な一杯を

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今回お話を伺うのは、店主の日高健吾さん(以下、日高さん)。都内でビアバーのないエリアを中心に探す中で、東急多摩川線沿いに可能性を感じ、鵜の木に出店を決めたと言います。

「ワイワイガヤガヤしているのが好きじゃなくて。鵜の木の、のんびりした雰囲気がよかったんです」

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もともとビールが好きだったという日高さん。20年ほど前、先輩に連れていってもらったビアフェスで、クラフトビールの多様さに触れたことがお店づくりの原点になりました。

「種類が多くて面白いし、ビールを通して人とのつながりに救われたこともあったので。そんな場所を自分でもつくれたらと思って」

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栃木県宇都宮のブルワリーで1年間修行した後、独立。育ててもらった場所への恩返しの気持ちから、今も栃木のブルワリーのビールを多く扱っています。

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最初は「ビールを覚えてほしい」という気持ちが強かったといいますが、今はその想いが少し変化しているそう。

「立ち飲みですし、喉が乾いたら来てほしいな、くらいの気持ちですかね」

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オープンな外観もその想いの表れ。初めて訪れた人でもふらっと立ち寄れる、フランクな雰囲気があります。

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「とりあえず入りやすいから入って、たまたまビール屋さんだった、みたいな方もいて(笑)。うちがきっかけでビールが好きになったって聞くと、やっぱり嬉しいですね」

「商店街のお店や、近隣の飲食店とのつながりも広がっている」と日高さんは言います。鵜の木駅前にあるイタリアン「acero(アチェロ)」に缶ビールを卸したり、下丸子のバーでイベントを開催したり。

「そんなに得意じゃないんですけど、これからやらなきゃなと」

控えめに笑う日高さんですが、まちとの関係は着実に育っています。

「また来よう」と思える、ゆるやかな時間が流れる場所

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仕事帰りに、静かにグラスを傾ける。
たまたま隣り合わせた人と、少しだけ会話を交わす。

それぞれの時間を過ごしているつもりでも、いつの間にか、初めて訪れた人と常連さんが同じ話題で笑っていたりする。

そんな混ざり合いが、BEER STAND Stoopでは自然に起こります。

店を出るころには、きっと思うはずです。
「喉が乾いたら、またふらっと来よう」と。

何気ないのに、どこか特別。そんな時間が、ここには流れています。

BEER STAND Stoop
・住所:東京都大田区鵜の木2-16-19 コートエフB
・営業時間/月、水、木、金 16:00〜22:00 土日祝 15:00〜22:00
・定休日/火(不定休あり)

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文・インタビュー/高橋まりな
写真/Ban Yutaka
編集/高山諒(ヒャクマンボルト)

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

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まちのいいところって、正面からだと見えづらかったりする。だから、ちょっとだけナナメ視点がいい。ワクワクや発見に満ちた、東急線沿線の“まちのストーリー”を紡ぎます。

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