ハレの日レストラン

La Hönnêtêté/多摩川の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、多摩川の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2024年12月号の内容を再編集しています。

【La Hönnêtêté】素材を繊細に生かす、現代的西洋料理

2020年にオープンしたこちらは、国内外のフレンチの名店で技術を培ってきた春野裕征さんがオーナーシェフ。この場所はフレンチの「サ・マーシュ」から始まり、「アンドセジュール」、現在へと40年の時を経てお店が変わるなかで、今では珍しい窓枠やアンティーク家具、ソファの張り地などの装飾も大切に受け継がれています。料理について春野さんは「伝統のフレンチを基本に、塩麹や長野の『すんき』などの調味料も使います。見た目はフレンチですが、召し上がってみると和食やイタリアン、スパニッシュのような印象を受けるかもしれません」。

この日の前菜「季節の野菜と魚介のマリネ」は、じっくり火を入れた玉ねぎが口の中でデザートのように溶ける一品。春野さん曰く、「ローストした玉ねぎを塩麹のヴィネグレットでマリネして、スライスしたかぶと大根、ホタテで重ねていったミルフィーユです。キュウリとパッションフルーツのソースで仕上げます」。さらに、春野さんが得意とするメインのロティについて続けます。「窒息で処理しているので肉の赤みが強く、うま味も濃い。心地よい歯応えです。蒸した白ナスに鶏だしを含ませたものを敷いて、ピジョンの内臓を泳がせた赤ワインのソースで仕上げます」。クリスマスの特別なコースもお楽しみに。

SALUS2412_La Hoフ・neフUeフUeフ・_DSC1211.jpg

SALUS2412_La Hoフ・neフUeフUeフ・_DSC1203.jpg

予約制ディナーコース(¥5,000~)の「Le Menu Ö」(¥12,000)より、メインの「仏ランド産ピジョン・エトゥフェのロティ」。ワイン(グラス¥1,100~)。
コースの前菜で繊細な「季節の野菜と魚介のマリネ」。内容は仕入れ状況により変わります。
アンティーク家具を設えた店内は、大人の落ち着いた雰囲気。

■La Hönnêtêté(ロネテテ)
住所:大田区田園調布1-11-10
電話:050-3172-8200
営業時間:11:30~12:30L.O./18:00~20:00L.O. 
休:月・火

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。