もらって嬉しい手土産スイーツ

テ・バニーユ/EN VEDETTE 渋谷スクランブルスクエア店

SALUS

2025/12/25

心地よく香り移ろう、クリスマスの口福

「みんながケーキを食べる特別な日だから、複雑な組み合わせよりシンプルにおいしいものを」と「EN VEDETTE」森 大祐シェフ。クリスマスには難しいことなし、老若男女が心躍らせる素直なおいしさへまっすぐアプローチする。

だから主役は皆に愛されるバニラと紅茶。おなじみの食材だからこそ、繊細に手をかけて深めていく。マダガスカル産バニラの香りをクリームに移すにも、じっくり時間をかけて香りのボディを引き出すそう。紅茶は華やかなアールグレイをクリーム、ガナッシュ、生地にちりばめ、口溶けの時間差でどんどん香りがふくらむしかけに。

口にするとふわっと広がる、バニラムースの乳味と柔らかな香りを背景に、紅茶クリームの淡い香りがミルクティーのように重なる。そこへ紅茶の生地とガナッシュがまったり濃密にとろけ、消えた後も続く余韻がなんとも心地いい。移ろう香りを味わうケーキは、シンプルでいてどこまでもふくよかに聖夜を彩ってくれる。

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バニラの芳醇な香りと紅茶の奥深い余韻が上品な新作クリスマスケーキ、「テ・バニーユ」¥4,860(直径約12cm/約2~4人用)。紅茶のビスキュイを土台に、アールグレイの濃厚なガナッシュとクリームを軽くなめらかなバニラムースで閉じ込めた。渋谷スクランブルスクエア店限定品。
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■EN VEDETTE 渋谷スクランブルスクエア店(アン ヴデット)
・住所:渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン1階 東急フードショーエッジ内
・電話:03-6450-6755
・営業時間:10:00~21:00
・休:施設に準ずる
・渋谷駅直結・直上

chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。

(撮影= 福井 馨・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2025年12月号の内容を再編集しています

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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