
渋谷・宮益坂地区では、大規模再開発事業「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」が進行中だ。2027年度の着工、2031年度の竣工・開業を目指す計画で、渋谷駅東口の景観を大きく変えるプロジェクトである。だが、解体工事の本格着手はもう少し先のこと。今、この坂道では「再開発までの余白」を活かし、早期に閉店したテナント跡を再利用する新たな動きが生まれている。
再開発の決定を受けて早めに退去したテナント跡に、近ごろ新しい店舗が続々とオープンしている。今年5月、藤和宮益坂ビル1階に開店した「The British Shop(ブリティッシュショップ)」は、イギリス直輸入の紅茶やジャム、ショートブレッドなどを扱う食料品店だ。落ち着いた店内にはロンドンの街角を思わせる雰囲気が漂い、道行く人の足を止める。インポートグロサリーというニッチな業態ながら、再開発前のエリアに新しい文化的彩りをもたらしている。
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