
目黒線の目黒駅周辺は、商業施設が豊富にありながらも緑の多いエリアです。また、地域のつながりを感じられるイベントも開催されています。
「目黒のさんま祭」は、焼きたてのさんまが無料で振る舞われる、目黒区の秋の風物詩です。どのようなイベントなのか事前に知っておくことで、お祭りの雰囲気をより楽しめるでしょう。
本記事では、目黒のさんま祭の概要や開催日時、由来となった落語のあらすじなどを紹介します。さらに、目黒駅周辺でさんま料理を味わえるお店も紹介していますので、お祭りと併せてチェックしてみてください。
※本記事の内容は2026年10月確認時点の情報です。最新のメニューや価格などは、お出かけ前に公式サイトなどでご確認ください。
さんまを楽しめる秋の名物イベント「目黒のさんま祭」とは

ここからは、目黒区の秋の名物となっている「目黒のさんま祭」を紹介します。
目黒のさんま祭はどのようなイベント?
目黒のさんま祭は、目黒区民まつり(通称:目黒のSUNまつり)の主要な催しのひとつです。
友好都市である宮城県気仙沼市から届く新鮮なさんまを炭火で焼き、無料で振る舞われるイベントとして親しまれています(事前申込制)。香ばしいさんまにカボスや大根おろしを添えて味わえるのも魅力です。
目黒区民まつりは毎年秋に開催され、例年約5万人が訪れる、目黒を代表する地域のお祭りです。目黒のさんま祭のほかにも、地域の特産品などが並ぶ「ふるさと物産展」やステージイベントを楽しめる「おまつり広場」、子ども向けの催しを行なう「子ども広場」などが開催されます。
さんまを味わうだけでなく、さまざまな催しに触れられるのが、目黒のさんま祭を含む目黒区民まつりの魅力です。
目黒のさんま祭が開催される時期・場所
目黒のさんま祭の基本情報は以下のとおりです。
- 開催時期:例年10月上旬~中旬の日曜日
※2026年は10月11日(日)10:00~14:30に開催(会場によって多少異なります) - 会場の場所:田道広場公園(目黒区目黒1丁目25-8)[MAP]
- 最寄り駅・アクセス:目黒線・JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」より徒歩約10分
会場内には駐車場がなく、駐輪場も数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関を利用しましょう。
なお、目黒区民まつりで開催される「ふるさと物産展」「おまつり広場」「子ども広場」などは、田道広場公園に隣接する目黒区民センターや田道小学校などで開催されます。
なぜ「目黒」でさんま?その由来は落語にあり

目黒の名物として知られるさんまですが、なぜ名物になったのでしょうか。きっかけとなったのが、古典落語「目黒のさんま」です。
ここでは、落語のあらすじと「目黒のさんま」がどのようにして目黒のさんま祭につながったのかを紹介します。
落語「目黒のさんま」とは
「目黒のさんま」は、殿様とさんまを題材にしたユーモラスな古典落語です。この落語にはいくつかのバリエーションがありますが、ここでは目黒区が紹介しているあらすじをもとに、一例を取り上げます。
<「目黒のさんま」のあらすじ>
ある日、鷹狩りで目黒を訪れた殿様は、茶屋で焼きたてのさんまを食べ、そのおいしさに感動します。城に戻ってからさんまを出すよう命じますが、料理方が油気や塩気を取り除いて調理したため、目黒で食べたようなおいしさを感じられません。
殿様がさんまの産地を尋ねると、房州の網元から取り寄せたものだと聞かされます。そこで殿様は、「さんまは目黒に限る」と言い放ちます。
参考:目黒区「歴史を訪ねて 目黒のサンマ」
目黒で食べた素朴なさんまと、城で上品に調理されたさんまの違いが、この落語の面白さです。「さんまは目黒に限る」という言葉が有名なオチとなり、「目黒といえばさんま」というイメージが定着しました。
こうした落語との縁が、「目黒のさんま祭」へとつながっています。
落語から「目黒のさんま祭」へ
落語をきっかけに、目黒とさんまの縁は地域のイベントへと発展していきます。
1996年、宮城県気仙沼市の町おこし団体が「『目黒のさんま』の舞台である目黒の人たちに、おいしいさんまを振る舞いたい」と考えたことをきっかけに、目黒のさんま祭が始まりました。
目黒区民の協力を得て開催したところ好評を博し、その後、気仙沼市内の行政やまちづくり団体などによる「目黒のさんま祭気仙沼実行委員会」が組織されました。
2000年からは目黒区民まつりの一環として開催されるようになり、地域に根付いたイベントとなっています。目黒区と気仙沼市も交流を深め、2010年には友好都市協定を締結しました。
現在も気仙沼市から新鮮なさんまが届けられ、「目黒のさんま祭」で振る舞われています。落語から生まれた目黒とさんまの縁が、地域同士の交流へと広がっているのも、このお祭りの特徴です。
「目黒のさんま祭」を楽しむために知っておきたいポイント

ここからは、「目黒のさんま祭」を目いっぱい楽しむために、参加前に知っておきたいポイントを紹介します。
さんまを食べるには事前申し込みが必要
目黒のさんま祭では事前申込制を採用しており、さんまを食べるには抽選に当選し、「焼きさんま券」を手に入れる必要があります。
申し込み方法は、公式サイト、はがき・ファックスの2種類です。2026年の「焼きさんま券」は2,500枚で、応募期間は8月4日~8月25日でした。
例年、定員を大きく上回る応募が集まる人気のイベントで、倍率が10倍を超えることもあります。2026年は区外からも申し込みが可能でしたが、応募条件は年度によって異なるため、申し込む際は公式サイトで確認しましょう。
抽選結果は、9月中旬頃に入場券などの発送をもって通知されます。はがき・ファックスで申し込む場合は、氏名や住所、電話番号、同伴者の有無や氏名などを記載して送ります。記載漏れがあると応募が受け付けられない場合があるため、必要事項を確認してから申し込みましょう。
なお、漁獲量によってはさんまを提供できない場合があります。提供の有無は目黒区民まつりの公式Xなどで案内されるため、当選した方は開催前に確認しておくと安心です。
当日は混雑を想定して行動する
目黒のさんま祭は、多くの人が訪れるため、当日は混雑を想定して行動しましょう。焼きさんまの提供に時間がかかる場合もあるため、会場へは時間に余裕をもって向かうのがおすすめです。焼きさんま券を持っている場合は、指定された来場時間を確認しておくと、当日の流れが把握しやすくなります。
また、雨天決行のため、天候に合わせた準備も必要です。10月でも日中はまだ暑くなる場合があるため、長時間待つことを考えて暑さ対策もしておきましょう。
当日は以下のようなものを用意しておくと便利です。
【暑さ・雨対策】
帽子、飲み物、雨具、薄手の羽織もの
【食事・衛生用品】
ウェットティッシュ、ティッシュ、ハンカチ、ゴミ袋
【当日に必要なもの】
焼きさんま券(対象者)、現金(小銭)
天候や混雑状況に合わせて準備を整え、当日を楽しみましょう。
「目黒のさんま祭」と併せて楽しみたい!目黒駅周辺のさんまグルメ
お祭りでさんまを楽しんだ方はもちろん、焼きさんま券に当選しなかった方や、お祭りの日以外にもさんまを食べたい方は、目黒駅周辺のさんま料理店を訪れるのもおすすめです。

目黒駅の近くでさんま料理を味わえるのが、「目黒のさんま 菜の花 権之助坂店」です。菜の花では、さんま料理をメインに、素材を活かした手づくりの和風料理を提供しています。お刺身や焼き物、揚げ物などのメニューが豊富で、焼酎や地酒の選択肢も多いのが魅力です。
ランチのおすすめは「目黒のさんま定食(税込950円)」で、さんまの塩焼きにご飯と豚汁、小鉢2品が付きます。
毎月3のつく日(3・13・23・30・31日)は「さんまの日」として、さんまの塩焼きやさんま定食などがお得になるサービスも実施しています。3のつく日に訪れて、お得にさんまを味わうのもよいでしょう。
席数は、ひとりでも利用しやすいカウンター席が12席、テーブル席が9席あります。目黒駅周辺でさんま料理を堪能したい方は、菜の花を訪れてみてはいかがでしょう。
<目黒のさんま 菜の花 権之助坂店>
・住所:目黒区下目黒1丁目1-15 菊ビル1階[MAP]
・最寄り駅・アクセス:目黒線・JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」より徒歩約2分
・TEL:03-3491-0323
・営業時間(L.O.):【月~金】11:30〜14:00(L.O. 13:30)、17:30〜23:00(L.O. 22:15)/【土】17:30〜23:00(L.O. 22:15)
・定休日:日曜・祝日
https://sanma.main.jp/
目黒のさんま祭に関するよくある質問
ここからは、目黒のさんま祭に関するよくある質問と回答を紹介します。
雨天時や荒天時も開催されますか?
目黒のさんま祭が行なわれる目黒区民まつりは、雨天でも決行されます。ただし、荒天や災害などの事情により、中止や内容変更の可能性があります。中止の場合は目黒区公式ウェブサイトで告知されるため、お出かけ前に最新情報を確認しましょう。
子ども連れでも楽しめますか?
子ども連れでも十分に楽しめるイベントです。子ども向けの催しを行なう「子ども広場」やステージイベントが開催される「おまつり広場」などがあるため、家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
お祭り当日は混雑しますか?
目黒区民まつりは、例年約5万人の来場者でにぎわうイベントで、当日は混雑が予想されます。特に、焼きさんまを受け取るまでに長時間並ぶ場合があります。10月でも気温が上がることがあるため、水分補給などの暑さ対策もしておくと安心です。
「目黒のさんま祭」で秋の味覚と地域の魅力を満喫しよう
落語「目黒のさんま」をきっかけに、宮城県気仙沼市とのつながりから始まった目黒のさんま祭は、目黒区の秋の風物詩として知られています。気仙沼市から届くさんまを炭火で焼きあげる様子や香ばしい香りを楽しめるのも、このお祭りならではの魅力です。
焼きさんま券の抽選に外れた場合も、会場ではふるさと物産展や落語など、さまざまな催しを楽しめます。また、目黒駅周辺にはさんま料理を食べられるお店もあるため、お祭りのあとに立ち寄るのもよいでしょう。
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