
特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、蒲田の一軒をご紹介します。
※この記事は「SALUS」2024年4月号の内容を再編集しています。
【中国料理 にいくら】新進中華の美学に触れる、古民家レストラン
西口から約6分。通りに面して現れる古民家と、シンプルな白い暖簾。駅前の喧騒を離れてどこか懐かしさのある空間のこちらは、老舗中国料理店で調理長も務めた料理人、新倉雄一さんが2021年に創業。新倉さん曰く、「伝統的な広東料理をベースに、中国現地で学んだ地方料理の技術を取り入れています。旬の食材を使い、それぞれの個性を生かす独自の調理法でお料理をお出ししています」。
ディナーコースで提供されるのは、高級食材の「ふかのひれの煮込み」。丸鶏や豚肉、干し貝柱、金華ハムなど10種以上の食材を6時間かけて煮込んだ「上湯(シャンタン)」スープで仕上げる、中国料理のメインディッシュです。それぞれのお店によって個性の差がでる「上湯」について新倉さんは、「ふかのひれの煮込みは上湯スープのみで仕上げることが多いのですが、うちで使うスープは2種類。1番だしの上湯スープを取った後、さらに鶏ガラを叩いて2番だしの『白湯(パイタン)』スープも取り、それを上湯スープとブレンドすることによって濃厚でまろやかな口当たりに仕上げています」。その言葉通り、黄金色に輝く「ふかのひれの煮込み」は至高のひと皿。
ディナーは、その時季に旬の魚介料理が中心となるおまかせコースのみ。古民家で、お酒とともにゆったりとした時間を提供します。

◯要予約のディナーコース(¥9,500~)の「おまかせコース」(¥15,500)より、メインの「ふかのひれの煮込み」。クリアな味わいの紹興酒「古越龍山 澄龍」(グラス¥1,700)。
◯コースより、赤エビの紹興酒漬けや泡菜(パオツァイ)など6種の「前菜の盛り合わせ」。
◯ライブ感あふれる厨房前のカウンター席のほか、2階には個室も。
■中国料理 にいくら
住所:大田区西蒲田7-41-8 レスト西蒲田1・2階
電話:03-6424-9205
営業時間:11:30~13:30L.O.(土・日・祝日~14:00L.O.)/17:30~21:00L.O. ※最終入店は20:00まで
休:月・水(祝日の場合は営業、翌日休)※「おまかせコース」は、2人以上、3日前までの予約制。
SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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SALUS
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