碑文谷公園で遊ぼう!ボート・動物ふれあい・スポーツ・自然散策まで楽しみ方をご紹介

東急公式サイト編集部

2025/12/8

今回訪れたのは目黒区の中でも歴史ある公園のひとつであり、池を囲むように緑が広がる「東京都目黒区立 碑文谷公園(碑文谷公園)」。住宅街に佇む憩いの公園に見えますが、スポーツや動物とのふれあいを楽しめる公園です。そんな碑文谷公園の見所と魅力をお伝えします。

地域住民に親しまれる憩いの公園

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最寄り駅は東横線の学芸大学駅。駅前のにぎやかな商店街を抜けた先の閑静な住宅街に碑文谷公園はあります。公園の象徴でもある「弁天池(碑文谷池)」は江戸時代には今より大きく、鷹狩りの好適地として重用されてきた歴史があります。その後は碑文谷村の貯水池として維持・管理され、1933年に碑文谷公園として開園されました。

広さは約4.3万平方メートルで、平日も近くに住む親子や、近所の幼稚園児たちが遊びに来たり、スポーツに勤しむシニアや愛犬と散歩など、たくさんの人が訪れる憩いの場となっています。

■碑文谷公園
住所 東京都目黒区碑文谷6-9-11
TEL 03-5722-9775(目黒区道路公園課)
開園時間 24時間(北側の体育館・野球場・テニスコートがある公園部分のみ、午前6時から午後9時まで)
定休日 なし
URL https://www.city.meguro.tokyo.jp/douro/shisetsu/sports/himonya.html

碑文谷公園には何がある?

そんな歴史のある碑文谷公園には、「弁天池(碑文谷池)」や「動物とのふれあいコーナー」など、さまざまな特徴あるスポット・施設が集結しています。それぞれの魅力を紐といていきましょう。

「厳島神社」や「ボート乗り場」がある「弁天池(碑文谷池)」

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碑文谷公園を象徴する弁天池(碑文谷池)

碑文谷公園と聞いてまず思い浮かぶのが弁天池(碑文谷池)でしょう。8,462平方メートルの池に浮かぶように佇むのは「厳島神社」。江戸時代の旗本・神谷氏によって奉献された弁財天が祀られ、まるで弁天池や碑文谷公園を守っているかのようです。

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弁天池を見守る「厳島神社」

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池の南西にあるボート場からは、ボートを借りて池を一周できる非日常感を味わえます。(ボート乗り場は3月から11月までの土曜日・日曜日・祝日に営業、雨や風の強い日は営業を中止、料金は30分1隻200円)

「生物多様性保全林」ならではの環境

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碑文谷公園は「生物多様性保全林」に指定され、環境の保全・回復が行われています。これによって自然の生き物に出会える場所になっています。池を泳ぐ鴨や羽を休める鷺、カラフルな鯉やモツゴなど生き物の観察もこの公園の楽しみ方のひとつです。

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池を優雅に泳ぐ鴨
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人が近づくと寄ってくる鯉
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春から夏にかけては、亀が集まって甲羅干しをするほっこりする景色も見られます。

池の周りには子どもたちが集まる遊具コーナーや、地域のボランティアによって手入れされた花壇、池を眺めながらゆったりとした時間を過ごせるベンチなど、池の周りを一周するだけでも碑文谷公園のさまざまな面が見られる、心地よい空間が広がっています。

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手入れされた花壇と池を臨む藤棚の東屋
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木漏れ日が心地よい散歩道
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親子が集まる遊具コーナー
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おちついた雰囲気の広場

小さな子もウェルカム!動物たちと遊べる「こども動物広場」

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「こども動物広場」は気軽に動物にふれあえる注目のスポットです。

中学生以下の方を対象にした「小動物とのふれあいコーナー」ではモルモット、ウサギ、亀が待っています。スタッフさんが撫で方などを丁寧にレクチャーしてくれるので安心してふれあえるほか、無料で楽しめるのもうれしいポイントです。

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ウサギに触れるコツは、ゆっくり静かに近づくこと
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モルモットは膝の上で撫でることができます。

モルモットとウサギは直接ふれあうことができます。ふれあいはスタッフさんがサポートしてくれるので、初めてでも安心。モルモットを膝の上に乗せるときには、ブランケットも貸し出してもらえます。

50頭以上いるモルモットですが、1匹1匹、性格や体の特徴が異なるといいます。ふれあった動物のことをもっと知りたいときは、ぜひスタッフさんに質問を。丁寧に動物たちについて教えてくれるので、50頭以上いるモルモットの中からあなたの推しがみつかるかもしれません。

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逆だって見えるのは「つむじ」で、小さな体に複数のつむじを持つ子も。
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ちなみに、2024年に行われた「第一回 推しモル総選挙ベストテン」で1位に輝いたのは「わらびもち」。モルモットの名前は園内に遊びに来た人たちからの応募によってつけられているそうです。

乗馬体験もできる「ポニー舎」

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公園の中でポニーに乗れる特別な体験
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近づくと顔を出してくれるポニー
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道路を渡って反対側に行くとポニー舎があります。ここでは公園内の約150メートルのコースをポニーに乗って往復することできます。隣でスタッフさんがしっかりと手綱を握って誘導してくれるので安心です。また、小学生・中学生を対象としたポニー教室も3か月間の定期登録制で行われています。

※ポニー舎工事のため、2025年10月から12月にかけて引き馬、ポニー教室は休止しています。

■碑文谷公園こども動物広場
住所 東京都目黒区碑文谷6-9-11
TEL 03-3714-1548
営業時間 午前10時から11時30分まで、午後1時30分から3時
定休日 毎週月曜日及び祝日の翌日(月曜日が祝日と重なった場合は、月曜日は開園しその翌日は休園)、年末年始(12月28日から1月4日まで)
URL https://www.city.meguro.tokyo.jp/douro/shigoto/kouen/dobutsu_hiroba.html

「碑文谷体育館」や「野球場」などスポーツ施設も充実

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「碑文谷体育館」はスポーツを行うための充実の設備を備えています。約1,200平方メートルの体育室はバスケットボールやバレーボール、フットサル、卓球など、さまざまなスポーツに対応しています。体育館では豊富なスポーツ教室が行われています。

職員の方によると、一番人気のプログラムは、シニア向けの健康のためのエクササイズ教室…ではなく、体を鍛える「シニアパワーエイジング教室」だそうです。こちらは“健康のために”はもちろんですが、一歩先に進んでシニアライフを満喫するための体づくりを行うプログラムで、毎回満員だそうです。ほかにもキッズダンスやズンバなど、楽しみながら体を動かせるプログラムがいっぱいです。

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野球場は5,629平方メートル。野球はもちろん、パークゴルフなども行われています。毎週火曜日の午前9時から11時は未就学児向けに野球場内の芝生エリアを開放しています。小さいお子さんが芝生を思い切り駆け回れるのもいいですね。

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テニスコートは平日にもかかわらず6面すべて埋まる人気ぶり
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子どもたちの遊び場にぴったりの広場
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こちらは「はらっぱいきものランド」。広場の一部を大人のひざ下くらいまで草を残したコーナー。小さな虫たちが暮らす原っぱは、子どもたちに新たな発見をもたらしてくれます。

■碑文谷体育館
住所 東京都目黒区碑文谷6-12-43
TEL 03-3760-1941
開館時間 午前9時から午後10時
定休日 年末年始(12月28日から1月4日まで)
URL https://www.himonyataiikukan.com/

実は穴場?な癒やしスポット

碑文谷公園は、南側の弁天池(碑文谷池)のあるエリア、北側のスポーツ施設が集まるエリアだけではありません。つい大きな公園を目指して歩いてしまい見落としがちですが、道路を挟んで「憩いと交流の広場」、「花の公園」も実は碑文谷公園なんです。

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こちらは2023年に旧公園事務所跡地に開園した「憩いと交流の広場」。築山と原っぱがある小ぶりの公園になっています。園内にはベンチとパーゴラがあり、四季の花や香りを楽しみながら一息つくのにぴったりの場所です。

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隣にある保育園から園児たちの楽しそうな声が聞こえてきます。
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園内には旬の花を探せる「花カレンダー」も設置されています。
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碑文谷公園の北端にあるのが「花の公園」です。こちらは地域のボランティアの方が手入れしている植物園のような空間。白藤、モッコウバラ、ルピナス、チューリップといった、たくさんの植物が訪れる人々の目を楽しませています。小さいながらも植物に囲まれるヒーリングスポットになっています。

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ぎゅっと密集した植物園のような公園

楽しみは公園からの帰り道も続く

公園の南端は東横線の高架下のすぐそばです。帰り道は高架下に沿って公園通りを真っすぐ進むと学芸大学駅に到着。高架下の新名所「GAKUDAI KOUKASHITA」にはお店がいっぱいあるので、カフェでひと休みしたり、食事やショッピングなど寄り道しながら駅に向かうのがおすすめです。

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公園の南端は高架下の目の前
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公園を背にして左手にまっすぐ進めば迷うことなく駅に着きます。

学芸大学駅の高架下、南北約1.2キロメートルに広がる「GAKUDAI KOUKASHITA」には学芸大学エリアのカルチャーを感じられる個性豊かなショップが集まっています。「GAKUDAI COLLECTIV」や「GAKUDAI PARK STREET」などの8つのエリアで構成され、高架下のお店を覗きながら歩いていると駅まであっという間。その中から、ふらりと立ち寄ってみたいショップをいくつかご紹介します。

■GAKUDAI KOUKASHITA
住所 東京都目黒区鷹番3-2-1
営業時間 各店舗ごとに異なります
定休日 各店舗ごとに異なります
URL https://gakudai-koukashita.com/

「GAKUDAI PARK STREET」エリア

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■COUNTER BOOKS
住所 東京都目黒区鷹番3-4-25
営業時間 平日 午前12時から午後11時、土曜日・日曜日・祝日 午前10時から午後11時
定休日 なし
Instagram https://www.instagram.com/counterbooks/

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■古本遊戯 流浪堂
住所 東京都目黒区碑文谷6-7-22
営業時間 平日 午前12時から午後10時、日曜日・祝日 午前12時から午後9時
定休日 木曜日

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■ワイン&グロッサリー Carnival 学芸大学店
住所 東京都目黒区鷹番3-4-25
営業時間 午前10時30分から午後9時
定休日 なし
Instagram https://www.instagram.com/carnival_gakudai/

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■MAISON KUROSU 学芸大学店
住所 東京都目黒区碑文谷6-7-22
営業時間 午前11時から午後7時
定休日 月曜日・火曜日
Instagram https://www.instagram.com/maisonkurosu_gakugeidaigaku/

このように碑文谷公園は子どもたちが遊んだり、スポーツを楽しんだりできるにぎやかな場所もあれば、静かに本を読んだり、木々の葉のこすれる音や鳥のさえずりに耳を澄ませられる静かな場所もあり、さまざまな面を感じられます。近くにお出かけの際はふらっと碑文谷公園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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取材・文:鈴木皓大(東急公式サイト編集部)

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