
トナカイが運ぶ、聖夜の赤桃チーズケーキ
純白の雪景色に駆けるトナカイ。サンタの飾りもオーナメントもないけれど、美しい聖夜のシーンが広がる。「食べられないものをのせたくなくて。それでも充分表現できますし、なるべくナチュラルにして中身に力を注ぎたいんです」。
「パティスリー カメリア」で銀座の夜を華々しく彩ってきた遠藤泰介シェフは、フランス・アルザスで過ごした日々を通して、より自然体のお菓子作りを志すようになったという。自店初のクリスマスには新作を3つ発表。
霧状のチョコでトナカイを描いたチーズケーキをカットすると、鮮やかな赤桃ジュレ層が出現。梅にも似た赤桃の清らかで華やぐ香りとキュンとくる甘酸っぱさに、コンポートにした、アルザス名産のクェッチ(すもも)の果実味が弾けるよう。
ジューシーな酸味をチーズムースがまろやかに包みとろけ、サブレとアーモンド生地で食感も味わいも豊かに。ごちそうの後でも軽やかに、大切な人との至福の時間を盛り立ててくれる。
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赤桃とクェッチがジューシーなチーズケーキ、「カド ドゥ ノエル」¥5,800(直径15cm)。積もる雪のようなバニラ風味のガナッシュモンテ(泡立てたガナッシュ)やヒイラギの実を思わせる木いちごジャムは、彩りを添えつつ味に変化もつけてくれる。予約受付中、受け取りは2024年12月21~24日。当日分も少数ながら用意される予定。
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■Taisuke Endo(タイスケエンドウ)
・住所:目黒区鷹番2-4-7 鷹番マンション1階
・電話:03-4400-6756
・営業時間:10:30~19:00(18:30L.O.)
・休:月(火不定休)
・学芸大学駅より徒歩5分
chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。
(撮影=星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2024年12月号の内容を再編集しています
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「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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