
美しき女性の神様が祀られている、田園調布の多摩川浅間(せんげん)神社。「シン・ゴジラ」など有名映画のロケ地としても知られ、多くの映画ファンが「聖地巡礼」に訪れています。
しかし実際に足を運んでみたところ、富士山を望む絶景と、キュンとするような「ときめき」ポイントが詰まった、究極の癒やし神社でもありました!その魅力の数々を、現地からレポートします。
多摩川浅間神社とは
東横線・東急多摩川線・目黒線 多摩川駅より徒歩2分ほどの場所に位置する、多摩川浅間神社。
鎌倉時代、古墳の上に建てられた神社のため、急な階段を登って社殿へ向かう造りになっています。
登り切った先で待っているのは、多摩川を望む絶景!晴れた日には遠くに富士山が見え、デートスポットとしても人気です。


また、映画「シン・ゴジラ」の撮影場所になったことでも知られ、境内には関連アイテムが置かれています。


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ご祭神は美しき女性の神「木花咲耶姫命」
多摩川浅間神社のご祭神は、「桜の花が咲き匂うような…」と表現されるほど美しい女性の神、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。3つある社紋の真ん中が桜なのも、彼女にちなんだものです。

木花咲耶姫命は山緑の神の娘であり、そのあまりの美しさから、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に見初められ、皇后となられました。
しかし、たった一夜で懐妊したことから貞節を疑われた木花咲耶姫命は、自身の清らかさを証明するために「天つ神の子なら、どんなに危険な状況でも無事に生まれるはずです」と宣言し、火を放った産屋でお産をします。そして燃え盛る炎のなか、無事に3人の皇子が誕生したのです。
この故事により、現在でも家庭円満・安産・子安の神として信仰されるほか、火難消除、航海、漁業、農業、機織などの守護神としても崇敬されています。
多摩川浅間神社の由来
ときは鎌倉時代。戦に出かけた将軍・源頼朝を心配し、後を追ってきた妻の北条政子。しかしわらじの傷が痛みだしたため、やむなく多摩川のほとりに留まり、傷を癒やすことにします。
すこし傷が良くなってきた頃、政子は近くの亀甲山(かめのこやま)に登ってみました。すると富士山がとてもきれいに見えました。
富士山の北麓には、政子の守り本尊である浅間神社があるため、政子は富士山に向かって手を合わせ、頼朝が戦で勝利し、無事に帰って来られるようお祈りします。そして、身に着けていた「正観世音像」という観音様の像を、丘に建てました。地域の村人たちも長年、この像を大切にお祀りしました。これが多摩川浅間神社のはじまりです。
浅間神社は各地にありますが、二階建てのように見える「浅間造」の本殿は、都内ではここだけ。とても貴重な建物です。

「ときめき」ポイント
多摩川浅間神社には、胸がキュンとするようなときめきポイントが満載です!ご祭神であり、その美しさを桜の花に例えられた木花咲耶姫命にちなみ、桜のモチーフが多く取り入れられています。
境内に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、桜の花のようなピンクと白の風車



参拝されている皆さんが、お賽銭箱の横にあるおみくじ(100円)を引いていたので、つられて筆者も1枚引いてみました。


おみくじの結び所も、桜の形です。ピンク色の「桜みくじ」を結ぶことで、満開の桜が完成します。


またお守りも、ときめきを感じる可愛らしいものばかり!

珍しいのが、茄子の形をした「願い叶う成す守」。よく見ると中に結びかんざし、米粒、小判が入っていて、それぞれ「出会い」「食への恵み」「金運回復」の願いが込められています。

「癒やし」ポイント
多摩川浅間神社では、自然の癒やしも大いに感じることができます。
まずは境内までの階段。木々に囲まれているので陽ざしがやわらかく差し込み、思わず深呼吸したくなるような気持ちよさです。お参りに来た皆さん、のんびりと登りながら、そのヒーリング効果を感じているようでした。

階段を登る途中で聞こえてくる水の音の正体は、「白糸の滝」。氏子さんから奉納されたもので、富士の溶岩から白糸のように出る水をイメージしているそうです。
また白糸の滝以外にも、境内には氏子さんからの奉納品が多くあり、地域の人から愛される神社であることがうかがえました。

境内には「子産石」という丸い石が2つ並んでいます。清らかな海にあった岩が、長い年月を経て自然にこの形になったもので、両手でやさしく撫でると子宝に恵まれると言い伝えられています。

最後はなんといっても、境内からの多摩川ビュー!とても清々しい気持ちになれました。晴れた日には富士山も見ることができます。

多摩川浅間神社へのアクセス

多摩川浅間神社へは、多摩川駅より徒歩約2分。東横線・東急多摩川線・目黒線の3路線が利用できます。
多摩川駅の改札を出ると3つの出口がありますが、「南口」の看板が示す真ん中の道をまっすぐ進みます。南口を出たら、左手に赤いポストを目印に、そのまま直進してください。


突き当たりの交差点の手前にあるのが、多摩川浅間神社の入口です。奥に見える鳥居に向かって坂を登れば、到着! ゆっくりと階段を登って本殿へ向かいます。


初詣は、多摩川浅間神社へ!
境内から周辺スポットまで魅力にあふれ、参拝者が絶えない多摩川浅間神社。実は初詣のお参り先としても人気です。その理由は、境内の素晴らしいロケーションから初日の出を拝むことができ、時間帯やお天気によっては、富士山も見えること!とても縁起の良い年始めになりそうですよね。
そのため例年、時間帯によっては鳥居の外まで行列になるほど、参拝者が訪れます。ただ5列で並ぶため、意外と進むのは速いかもしれません。


多摩川を望む絶景と、境内の可愛らしい装飾に癒やされる、多摩川浅間神社。ぜひ次回の初詣に行ってみませんか?
■多摩川浅間神社
・住所:東京都大田区田園調布1-55-12
https://sengenjinja.info/index.html
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取材・文:山﨑彩恵子(東急公式サイト編集部)
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