
“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術に掛ける情熱や未来について語る「Bunka Baton」。
今回は、2016年にモントリオール国際音楽コンクールで第1位を受賞して世界の注目を浴びて以来、国内外のオーケストラとの共演、ソロにアンサンブルにと多岐にわたって活躍しているヴァイオリニストの辻彩奈さんをフィーチャーします。
自分を表現できる手段がヴァイオリンしかなかった
卓越した音楽性はもちろんのこと、チャレンジ精神にあふれ、いつも明るく朗らかなキャラクターで音楽家仲間からの信頼もあつい辻彩奈さん。3歳からスズキメソードでヴァイオリンをはじめ、早くから才能を発揮してきましたが、意外にも子ども時代は人見知りだったそうです。
「小さい頃は人と話すのが本当に苦手で、ヴァイオリンのレッスンのときも先生に『こんにちは』『お願いします』『ありがとうございました』『さようなら』しか言えない子どもでした。年に1回、岐阜のサラマンカホールで発表会があって、そこで人前で弾けるのがとにかくうれしくて。自分を表現できる手段がヴァイオリンしかなかったのかもしれません」
小学校6年生の・・・(この先は「続きをよむ」から)
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