
東急線沿線を中心に展開する、駅チカ・駅ナカのお蕎麦屋さん「しぶそば」。その「しぶそば」がカレーライスの販売を開始したのをご存じですか?しかも、出汁の入った「そば屋のカレー」ではない、本格カレー!お客さまから大好評とのことで、開発に携わった「東急グルメフロント」のおふたりにお話を伺いました。
※記事内で紹介する商品・店舗情報は2024年時点のものです。最新情報は「しぶそば」の公式サイトでご確認ください。
「しぶそば」の本格カレーは、なんと2種!

開発担当 Aさん:「しぶそば」では、2024年7月に本格的な「カレーライス」の販売をはじめました。ひとつはスパイスが効いた本格カレー「やみつきスパイスカレー」です。こちらは蒲田、市が尾、二子玉川、菊名、大井町、池袋、綱島、多摩川の8店舗で展開しています。
もう1品は、「懐かしの黄色いカレー」。こちらは長津田、青葉台、中央林間、武蔵小杉、あざみ野、溝の口の6店舗で展開中です。販売当初は人気が出たほうを1種類だけ残す予定でしたが、なんとどちらも大好評で、当分の間は2種類とも販売継続予定です。
開発担当 Bさん:なぜ2種類つくったのか。それは、わたしがカレーの開発にこっそり着手していたからです(笑)。カレーそば・うどん、そしてカレー丼としての「和だしカレー」はすでにありました。いわゆる「そば屋のカレー」ですね。でも、そば屋に寄せていない、どこにもない「そば屋で食べるカレーライス」をつくりたいと思っていたんです。それができたらみんな喜ぶだろうな! と思って、こっそり開発に着手していました。
開発担当 Aさん:わたしはわたしで、いろいろなお店がサブアイテムでカレーを提供すると大好評だった、という話をたくさん耳にしていたんです。牛丼屋さんも焼肉屋さんもカレーをやっているし、それで「しぶそば」でもカレーの開発をはじめました。そんなわけで気づいたら2種類できちゃったんです(笑)。

開発担当 Bさん:Aさんのつくったスパイスカレーは、駅ナカ店舗ではなく路面店で展開しています。「そば屋に来たからカレーそば」ではなく、カレーライス目的で「しぶそば」に来るお客さまを増やす狙いです。一方、わたしのつくった黄色いカレーは、面白いカレーをつくりたい!というのが原点でした。「しぶそば」の長年のファンの方からの反響もとてもよかったです。
開発担当 Aさん:「しぶそば」のライバルは、「うまい・安い・早い」を掲げるお店。その視点でいくと、カレーって駅チカのランチにすごく向いている商材のはずなんですけど、「駅カレー」って意外とない。かと言って、こだわりのカレー専門店のカレーは必ずしも「うまい・安い・早い」を満たしているわけではないですよね。
開発担当 Bさん:これまで「しぶそば」で提供していたカレー丼のカレーは、カレーそば・うどん用のカレー。「そば・うどんに合うこと」に特化してつくられたカレーということもあって、正真正銘のカレーライスをつくりたかったんです。
開発担当 Aさん:そばのトッピングはカレーライスにもそのまま使えるし、勝算はあるな!と。1年で消費するギリギリの量をPB(プライベートブランド)で製造しました(笑)。とにかく悩んだのは価格設定。最終的に、「お得だな」と感じてもらえる値段になったと思います。

開発担当 Bさん:そばとのセットの場合は、そばのほうにトッピングするお客さんのほうが多いですね。カレー丼とのセットはあまり人気がなかったのに、カレーライスになった途端、すごく出るようになりました。
開発担当 Aさん:そうなんですよ。実は、昔から「そば屋だからカタカナは使わない!」という変なこだわりがあったんです。雰囲気的に。だから今まで「セット」というメニューはなかったんです。あるんだけど、「そば(大)とかつ丼」「そば(小)とかつ丼」みたいな表記。わかりにくいですよね(笑)。カレーライスの販売を機に、これもやめちゃおう!と思って、現在の「セット」表記に変えました。
開発担当 Bさん:いや、結局さ、みんなカレーライスが食べたいんだよ(笑)。
東急のソウルフード「しぶそば」のおいしさの秘密

開発担当 Aさん:カレーそのものはもちろん、器にもこだわったんですよ。きっかけとなったのは、ある駅長の話。「若い頃、『田園そば』*で食べる『田園セット』のカレーがうまかった。カレーをスプーンですくうたびに、ステンレスのお皿がカンカンカン!って鳴ってさ。本当にうまかったんだよ」という話を聞いたんです。その話がなかったらこの器にはなっていなかったですね。その後に定年退職されたのでお会いしていないのですが、食べてくれたかなあ。
*田園そば:財団法人東急弘潤会が、1965年に飲食業部門を分離して子会社として設立した株式会社東弘二葉が運営していた。その後、「そば処二葉」に改称。「しぶそば」の前身となった。
開発担当 Bさん:こだわりといえば、もちろんそばの方も、ものすごくこだわってつくっています。長野県⻘⽊村の特産そば粉「タチアカネ」を使⽤したそばを期間限定で提供する「新そば祭り」も実現しました。
開発担当 Aさん:そうそう。店長たちともいっしょに青木村に行って生産者のみなさんとお会いし、研修もやりました。
開発担当 Bさん:生産者さんにも可能な限り会いに行くようにしています。やっぱりね、こちらの熱量を感じてもらうのってすごく大事だし、あちらの顔がわかると、こちらもより一層、力が入る。それでお客さまからいい反応を頂いて、それを会社のみんなや生産者さんといっしょに喜びあえるというのが、やっぱり最高ですよね。
開発担当 Aさん:ほんと、こんなに手間ひまと愛情がこもったそばが500円以下ですよ……!そばにもトッピングにもカレーにも、たくさんのこだわりといろいろな人の想いが存分につまっています。これからも「東急のソウルフード」として、「しぶそば」をどうぞよろしくお願いします!
しぶそば
・公式サイト https://www.shibusoba.com/
・オンラインストア https://shibusoba.shop/
しぶそば 店舗一覧
■二子玉川店(大井町線・田園都市線 二子玉川駅/改札内)
■あざみ野店(田園都市線 あざみ野駅/改札内)
■市が尾店(田園都市線 市が尾駅/駅構内)
■青葉台店(田園都市線 青葉台駅/改札内)
■長津田店(田園都市線・こどもの国線 長津田駅/駅構内)
■中央林間店(田園都市線・小田急線 中央林間駅/駅構内)
■武蔵小杉店(東横線・目黒線 武蔵小杉駅/改札内)
■綱島店(東横線 綱島駅/路面店)
■菊名店(東横線 菊名駅/改札内)
■蒲田店(多摩川線・池上線 蒲田駅/改札内)
■池袋店(JR池袋駅・東京メトロ 池袋駅/東武ホープセンター内)
■大井町店(大井町線 大井町駅/路面店)
□池上店(池上線 池上駅/エトモ池上2階)
■溝の口店(大井町線・田園都市線 溝の口駅/改札内)
■多摩川店(東急多摩線 多摩川駅/改札内)
※「■」は当記事で紹介したカレーを提供している店舗
掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

東急公式サイト編集部
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