
田園都市線は、渋谷から中央林間までを結ぶ、都心へのアクセスの良さと住みやすさを兼ね備えた人気の路線です。三軒茶屋や二子玉川、たまプラーザなど、それぞれの駅前には個性豊かな飲食店が軒を連ね、グルメなまちとして知られるエリアが点在。
そんな沿線には、行列必至の人気店から地元で愛される実力派のお店まで、わざわざ足を運びたくなるラーメン店がそろっています。仕事帰りにも、休日のラーメン巡りにも使える、田園都市線ならではの名店を厳選してご紹介します。
中華そば 千乃鶏

池尻大橋駅の南口から三軒茶屋方面へ徒歩数分。「中華そば 千乃鶏(せんのとり)」は、ガッツリ系の名店「千里眼」で腕を磨いた店主が、真逆ともいえる鶏清湯系ラーメンで新境地を切り開いた一軒です。
メニューは、醤油・塩から選べる「中華そば」と「鰹昆布水つけ麺」、さらに夜限定の「釜玉油そば」。どれも主役級の存在感ですが、中でもおすすめしたいのが「ワンタン鰹昆布水つけ麺(塩)」。もちもちとした弾力が魅力の極太麺を、存分に味わえる一杯です。
まずは鰹昆布水をまとった麺をそのまま一口。出汁の香りと麺そのものの旨みが広がります。続いて卓上の藻塩をひとふり。塩味で出汁が際立ち、そのままでも一品として成立するおいしさです。そしてつけ汁へ。3種の塩をブレンドし、鶏と昆布の旨みを凝縮した塩つけ汁は、力強い麺に負けないしっかりと濃いめの味わい。極太麺によく絡み、つけ麺ならではの満足感が生まれます。
麺が浸っていた鰹昆布水は、最後にスープ割りとしてつけ汁へ。出汁の旨みが重なり、つけ汁を余すことなく堪能できます。角切りチャーシュー、太めのメンマ、つるりと滑らかな自家製ワンタンといった具材も満足感の高い仕上がり。季節の柑橘(トッピング無料・要発券)を搾ると、爽やかな酸味が加わり、もうひと押しの変化が楽しめます。なお、支払いは現金のみなので来店の際はご注意を。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区池尻2-36-11
・TEL:03-6805-3536
・営業時間:月~金曜11:00~15:00・17:30~22:00、土・日曜、祝日11:00~22:00
・定休日:なし
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131705/13270103/
臥龍

三軒茶屋駅の南口を出て、飲食店街を抜けた先の路地に佇む「臥龍」は、丁寧な仕事ぶりが光る無化調の軍鶏白湯を求めて、足を運ぶ人が途切れない一軒です。奥久慈軍鶏の旨みをぎゅっと凝縮したスープは、濃厚でありながら優しい口当たり。気づけば丼を傾けて、最後の一滴まで飲み干してしまうほどの完成度です。
麺はレンコンを練り込んだ中細ストレート麺を合わせ、しなやかなコシと自然な甘みが魅力。白湯スープを軽やかに持ち上げながら、喉越しもよく、丼全体の一体感を高めています。
メニューは、ネギだけをのせたシンプルな「かけらーめん」、香ばしく炙られた豚チャーシュー・ネギ・メンマがのる「らーめん」、しっとりやわらかいむね・ももの2種類の鶏チャーシューを味わえる「鶏チャーシュー麺」などがありますが、おすすめしたい一杯は贅沢仕様の「肉麺」。鶏チャーシュー、炙り豚チャーシュー、半熟味玉、九条ネギ、メンマが盛られ、一杯で異なる肉の旨みと食感を堪能できます。
味変は柚子胡椒のみという潔さで、スープにひとさじ溶かせば香りがふわりと立ち、白湯のコクに爽やかなアクセントがプラスされます。追加料金でスープを煮干しや味噌に変更できるのも密かな人気ポイント。
L字型カウンターの店内には日本酒のボトルも並んでいて、思わず目がいってしまいます。おつまみとして提供される単品のチャーシューや半熟味玉、メンマとともにお酒を楽しみ、最後に「かけらーめん」で締める、そんな過ごし方も楽しめそうです。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-35-3
・TEL:080-4918-0023
・営業時間:木~月曜12:00~14:30・18:00~22:00、水曜18:00~22:00
・定休日:火曜
https://www.instagram.com/garyu1105
らーめん蓮 三軒茶屋店

三軒茶屋駅北口から徒歩すぐ。茶沢通りから少し路地に入ったところに店を構える「らーめん蓮 三軒茶屋店」は、濃厚味噌系のラーメン・つけ麺・まぜそばがそろう、味噌好きにはたまらない一軒です。
中でもまず味わいたいのが「味噌ラーメン」。ガッツリ濃厚でとろりとしたスープがもちもちの中太麺に絡み、味噌のコクとまろやかな甘み、炒め野菜の香りが一体となった、しっかり食べ応えのある一杯です。丼には香ばしく炒めた野菜の上に、炙りチャーシューと白髪ネギがどさっとのり、濃厚スープの中で香りと食感のアクセントに。
炒め野菜とニンニクの量は無料で増やせるため、「今日はガッツリいきたい」という日にもぴったりです。味付玉子やバター、チーズなどのトッピングも豊富で、自分好みの味に仕上げられるのもうれしいポイント。
無料サービスの辛子もやしは「ハマる」と評判の名物で、おつまみとしても優秀。入口近くの冷蔵庫にある野菜ジュースが一杯無料で飲めるなど、手厚いサービスも魅力です。
さらに「トマト味噌ラーメン」や「カレーつけめん」などの期間限定メニューもあり、訪れるたびに新しい味に出合えるのもこのお店の楽しさ。なお、会計はキャッシュレス決済のみとなっています。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区太子堂2-17-12
・TEL:03-5787-8990
・営業時間:日~水曜11:00~翌3:00、木~土曜11:00~翌4:00
・定休日:なし
https://www.instagram.com/ramen_ren3cha/
鮎ラーメン二子玉川本店

二子玉川駅から歩いて数分の場所に店を構える「鮎ラーメン二子玉川本店」は、「鮎のおいしさを伝えたい」という思いから生まれた、唯一無二の一杯が味わえるお店です。2003年の創業以来、変わらぬ味を提供し続けています。
岐阜県産の鮎の焼き干しと鶏ガラ、香味野菜をじっくり煮込んで仕上げる鮎出汁スープは、まるで清流のように澄んだ美しさ。一口すすると、上品でありながらコク深い旨みがじんわり広がり、すっきりとしているのにしっかりと存在感のある味わいが楽しめます。そこに合わせるのは、つるりと軽やかな喉越しの極細ちぢれ麺。淡麗なスープの旨みをすっと運んでくれます。
夜のみ提供の温かいラーメンは「鮎ラーメン」「鮎ゴトハーフ」「鮎丸ゴトラーメン」の3種類で、中でもおすすめは、注文を受けてから焼きあげる鮎の一夜干しがまるごと一匹のった「鮎ゴトラーメン」。丼に収まる鮎の姿はインパクト抜群で、ほかのラーメンにはない特別感がある一杯です。鮎は骨が丁寧に抜かれていて、頭から食べられます。かぶりついた瞬間に広がる香ばしさと、ほろっと口の中でほどける淡い旨みがたまりません。
締めにぜひ味わいたいのが、鮎出汁で炊いたごはんに自家製鮎フレークを混ぜて握る「鮎焼オニギリ」。そのままでも香ばしくおいしい一品ですが、スープに浸して雑炊のようにいただくと、鮎の旨みがやさしく広がる贅沢な締めになります。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区玉川3-15-12 玉川3丁目マンション102号
・TEL:なし
・営業時間:11:30〜15:00(季節のメニュー)・18:00〜23:00(鮎ラーメン)※いずれもスープがなくなり次第終了
・定休日:なし
https://ayuramen.jp/
<関連記事>「変わらない」優しい味わい。二子玉川で「鮎ラーメン」を飲み干す
貝出汁中華そば くらむ
二子玉川駅から玉川高島屋方面へ徒歩数分。中吉通り沿いに店を構える「貝出汁中華そば くらむ」は、大量のあさりや帆立を低温でじっくり煮込み、旨みを丁寧に抽出した貝出汁ラーメンが味わえる一軒です。
基本のメニューは、貝出汁に豚白湯を合わせた「中華そば」と、貝出汁のみで仕上げる「くらむそば」の2種類。醤油・塩から選べます。どちらを食べるか迷うなら、まず味わいたいのが「中華そば」。あさりと帆立のエキスを凝縮した貝出汁に、上品な豚白湯を合わせることで、貝の滋味深い味わいがよりくっきりと際立ちます。
合わせる麺は特注の平打ち麺。つるつるとした食感で、噛むほどにもっちりとした甘みが広がり、スープとの相性も抜群です。具材もまた魅力のひとつ。大判の薄切り豚チャーシューはスープをまとってしっとりと、やわらかな鶏むね肉のチャーシューは繊維のすきまに出汁を含み、どちらもスープとの一体感があります。
味変の調味料は、わさび・昆布酢・柚子胡椒。卓上にはないため、スープの変化を楽しみたい人はお店の人に声をかけてみましょう。サイドメニューの「あさりの混ぜごはん」も人気の一品。残ったスープをかけて雑炊のようにすると、貝の香りがふわりと広がり、最後の一口まで貝出汁の余韻を楽しめます。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区玉川3-20-2
・TEL:なし
・営業時間:11:00~15:00(L.O.14:45)、17:00~21:00(L.O.20:45)
・定休日:月曜、火曜
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131708/13260059/
赤坂一点張 たまプラーザ店

たまプラーザ駅から徒歩すぐの場所にある「赤坂一点張 たまプラーザ店」は、コク深い味噌ラーメンが味わえる一軒。家族で通った思い出の味として語られることもある、地元で愛される名店です。
ラーメンは「みそ」「辛みそ」「合わせ(みそ×しょうゆ)」「しお」「しょうゆ」から選べますが、まず味わいたいのはやはり「みそ」。北海道味噌と京味噌をブレンドし、鶏ガラ・豚骨・魚介スープを合わせて仕上げる濃厚な一杯で、思わずライスが欲しくなる濃いめのスープがクセになります。
具材は、しゃきしゃきのもやし、煮卵、チャーシューが定番。コシのある中太麺が味噌スープをぐっと持ち上げ、食べ応えも抜群です。さらに濃厚な味が好きな人には、角切りバターのトッピングもおすすめ。溶けていくほどにまろやかさが加わり、一杯の表情が変わります。
自家製餃子も人気で、3個・6個・9個から選べるのがうれしいところ。少量から頼めるため、ひとりでの来店でもラーメンといっしょに気軽に楽しめます。ランチタイムにはサービスライスがありますが、余力があればチャーハン(小)もぜひ。これを目当てに訪れる人もいるほど評判の一品です。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-28
・TEL:045-903-2850
・営業時間:11:00~23:00
・定休日:なし
https://akasakaittenbari.com/
北海道らーめん 文太朗

たまプラーザ駅北口を出て少し歩いた先の住宅街に佇む「北海道らーめん 文太朗」は、知る人ぞ知るまちのラーメン店。「小さなお子様からご年配の方まで、おいしく健康的なラーメンを食べてもらいたい」という思いのもと、北海道産を中心に国産食材にこだわった一杯を提供しています。
ラーメンは醤油・塩もありますが、まず味わいたいのはやはり味噌。おすすめは「極み札幌味噌ラーメン」で、こくまろ味噌か焦がし味噌から選べます。鶏をベースに豚、北海道産玉ねぎなどの香味野菜をじっくり煮込んだ濃厚味噌スープは、力強さの中に優しい甘みを感じる味わいです。
麺は北海道の製麺所に特注する中太麺。もちもちと弾力のあるちぢれ麺が、濃厚味噌スープとしっかり絡み、満足感のある食べ応えに仕上がっています。具材も存在感があり、脂身が少なく肉厚のチャーシューは、ほろほろほどけるやわらかさ。太めのメンマ、半熟卵もスープとの相性が良く、一杯としての一体感を高めています。
ラーメンのほかに帯広豚丼やいくら丼など、北海道らしいご飯ものがそろうのも魅力。小上がりやテーブル席もあり、家族連れの姿も多く見られます。地元で愛される居心地のいい一軒です。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘4-19-18
・TEL:045-902-1233
・営業時間:水~月曜11:00~15:00(L.O.14:30)・17:00~21:00(L.O.20:30)、火曜11:00~15:00(L.O.14:30)
・定休日:不定休
https://buntaro.owst.jp/
らーめん 雅楽

あざみ野駅東口から徒歩数分。カフェのような外観と明るい店内が印象的な「らーめん雅楽」は、初めてでも気負わず入れる雰囲気の一軒です。
ラーメンは、阿波尾鶏の旨みがきいた「生揚げ醤油らーめん」や、人気が高く月替わりメニューからレギュラー化した「濃厚胡麻みそ担々麺」など、気になる一杯がそろいますが、おすすめは一番人気の「みそらーめん」。7種の味噌をブレンドしたみそダレに、豚ガラ・鶏ガラ・魚介を合わせたスープ、さらに背脂のコクが重なり、まろやかで濃厚ながらも、出汁がきいていてクドさを感じない仕上がりです。
背脂ありの「こってり」と、背脂なしの「あっさり」が選べるのも嬉しいポイント。合わせる麺は、もちっとした食感の特注中太麺で、味噌スープをしっかりと受け止め、一体感のある食べ応えを生み出しています。
具材は、ほろっと甘みのあるバラチャーシューに、しゃきしゃき食感のもやしをたっぷり。コーンやニラが彩りと甘みを添え、最後まで飽きずに楽しめます。
「つけ麺」や夜営業限定の「油そば」に加え、「肉玉みそらーめん」などの月替わりメニューも人気。訪れるたびに新しい味に出合えるのも、常連客を惹きつけてやまない理由のひとつです。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市青葉区新石川2-15-1
・TEL:045-511-8811
・営業時間:11:30~14:45、18:00~21:00
・定休日:月曜、第1・第3火曜(祝日の場合は営業、翌日休)
https://ameblo.jp/mens-garaku/
J-LOW麺 青葉台店

青葉台駅から少し歩いた先の住宅街に現れる、黄色い看板が目印の「J-LOW麺 青葉台店」。二郎インスパイア系ラーメンが味わえる一軒です。
店名を冠した「J-LOW麺」は、とろりと濃厚な豚骨醤油スープに、存在感のある極太麺を合わせた一杯。麺の量は150g・250g・300gから選べるほか、もやし・にんにくの増量は無料です。さらに、麺の固さ・味の濃さ・油の量まで調整できるため、その日の気分に合わせて自分好みの一杯に仕上げられます。
具材は、シャキシャキ食感の山盛りもやしとキャベツ、味のしみた刻みチャーシュー。ほろほろと崩れるチャーシューの旨みが濃厚スープに溶け込み、食べ進めるほどに満足感が高まります。分厚い大判チャーシューはトッピングで追加できるので、がっつり食べたい人にはぜひ試してほしいところです。
ラーメンは「味噌」「辛味噌」「辛麺」といったバリエーションも用意。つけ麺や油そばもあり、選択肢の幅が広いのも魅力です。つけ麺は麺400gまで、油そばは麺300gまで無料という心意気も嬉しいポイント。
駅からやや距離のある住宅街という立地ながら、駐車場も4台分完備されており、車での来店もスムーズ。わざわざ車を走らせてでも食べたい、満足度抜群の一杯が待っています。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市青葉区桂台1-3-10
・TEL:なし
・営業時間:11:30〜14:00(夜の部は休業中)
・定休日:不定休
https://x.com/j_low_men01
田園都市線で、心満たす一杯を探しに出かけよう

激戦区の行列店から住宅街の知る人ぞ知る人気店まで、多彩なラーメン店がそろう田園都市線。都心へのアクセスが良いだけでなく、こうした「わざわざ食べに行きたい味」が生活圏内にあることも、田園都市線の魅力です。ぜひこの沿線で、何度も通いたくなるお気に入りの一軒を見つけてみてください。おいしいラーメンとの出会いが、いつもの街歩きをより特別な時間に変えてくれるはずです。
掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。







