
東急線沿線に暮らす方に「写ルンです」を渡して、日常の何気ないワンシーンを撮ってきていただく『わたしの東急日和』。
写真を通じて見えてくるのは、その街のお気に入りや、日常の中に息づくストーリーたち。懐かしい路地裏や、何気なく歩いた散歩道、いつも立ち寄るお気に入りの店など、そこにはその人だけが知る「東急日和」が広がっています。 第2回は、駒沢大学駅と桜新町駅の間で暮らすカップル、インディさんとよしえさん。
同棲を始めて2年、アートや雑貨を愛し、日々の暮らしを丁寧に楽しむお二人が、写ルンですを片手に切り取ったのは、穏やかな日常のワンシーン。駒沢公園でのんびりと過ごす時間、桜新町の路地裏でふと目にした夕焼け、住み慣れた家の中に並ぶお気に入りのアートや雑貨。
変わらない風景と、少しずつ変化する街の姿。そのどちらも大切にしながら暮らすお二人にとっての「東急日和」を、写真とともにひもといていきます。
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今回撮っていただく方は…
インディさん&よしえさんカップル
同棲して2年のカップル。インディさんは編集者・ライター・カメラマンとして、雑誌やWEB媒体を中心に活動中。よしえさんはアパレル企業で、ブランドのPR担当として勤務している。
駒沢大学駅と桜新町駅は、のんびりした雰囲気で穏やかに過ごせるまち
インディさん:僕たちは駒沢大学駅と桜新町駅の間で2年ほど同棲をしています。 僕のお気に入りエリアは、街の中心でもある駒沢公園です。緑豊かな自然と、ワンちゃんたちののびのびとした散歩風景が広がる癒やしのスポットで、嬉しそうに散歩しているワンちゃんをベンチに座ってぼーっと見るのが日課になっています。
よしえさん:私は桜新町駅のまちの雰囲気自体が好きです。住宅街で全体的にのんびりとした空気が漂う中に、おいしい飲食店や歴史を感じさせる神社といったパワースポットが点在していて、住み心地が良いですね。特に桜神宮は、毎年の初詣だけではなく、通るたびにお参りをしている氏神様になっています。
飲食店や保護猫カフェなど、二人がお気に入りの場所
──お二人が普段よく訪れる場所や、お気に入りの過ごし方があれば教えてください。
インディさん:僕は在宅で仕事をすることが多いので、原稿や打ち合わせの息抜きに散歩して、カフェで仕事を再開するのがルーティンになっています。駒沢公園の周りには居心地の良いカフェがたくさんあり、その点はとても恵まれた環境ですね。
よく行くのは『スターバックスコーヒー 駒沢1丁目店』と『PRETTY THINGS』。特に駒沢のスターバックスはオリジナルメニューがあるのと、ドッグフレンドリーな雰囲気で、ワンちゃんたちがのんびりくつろいでいるのがほのぼのとしていて心地いいんです。

よしえさん:私は会社員なので、平日は家にいることが少ないですが、休日は駒沢大学駅と桜新町駅のどちらかにお出かけすることが多いです。中でもお気に入りは駒沢公園の近くにある『駒猫』という保護猫カフェです。というのも今、猫を飼うことを検討しているので、ほぼ毎週のように通っているんです。人懐っこい子も多くて、推しの猫を見つけるのが楽しい時間になっています。
また、桜新町駅周辺は飲食店が充実しているので、休日はランチやディナーに、足を運ぶことが多いですね。生パスタが美味しいお店や、焼き立てのピザが絶品のピッツェリアなど、お気に入りのスポットがたくさんあります。
──撮影中に、ふと心に響いた瞬間や、予期せぬ出来事に出会ったエピソードはありますか?
インディさん:僕が印象的だった瞬間は、駒沢公園を歩いているときに、元気なトイプードルが突然彼女に向かって一目散に駆け寄ってきたときです。すごく元気に「あ、人間だ!構って!」と走ってきたので、笑いながらシャッターを切りました。
よしえさん:あれはかわいすぎたよね(笑)。駒沢公園は歩いているワンちゃんもかわいいですし、とにかく自然が多く、季節によっても景色が変わるので、毎日同じ道を歩いているのに、新しい発見があるのが好きですね。今回も、駒沢公園にある中央広場の水面が、太陽の光でキラキラと反射しているのが美しくて思わずシャッターを切りましたね。
インディさん:いい写真。あの中央広場は月1回、フリーマーケットもやっているから、いつも通るようにしてるよね。
よしえさん:あと、私が散歩しながら心に響いた瞬間は、桜新町駅周辺を歩いていたときの夕日の美しさですかね。住宅街の中で、ちょうど細い路地を抜けた瞬間に、オレンジ色に染まった空がぱっと開けて、ふわっと温かい気持ちになりました。夕焼けに照らされた家々や、帰り道を歩く人たちのシルエットがとても穏やかで、住み慣れた街の新たな魅力に気づいた瞬間でした。
これからも二人の好きなものを増やしていきたい
──今回の写真には、ご自宅の様子も収められていますね。お二人にとって、今のお家はどんな空間になっていますか?
インディさん:僕と彼女はアートや雑貨、植物が好きなので、家はまさに好きなものが詰まった空間になっています。つい先日も、桜新町のお花屋さんでかわいいチューリップを見つけて、何輪か買って部屋に飾りました。アートに関しては、好きなアーティストの絵を買ってきて飾ることが多いですね。
それと、僕はつい変な雑貨を見つけては衝動買いしてしまうので、彼女には「また散財したの?」って怒られながらも、お気に入りのものが少しずつ増えていくのが楽しいです。
よしえさん:私がこの家で気に入っているのは、大きな窓があって開放的なところですね。私は同棲する前も駒沢大学駅周辺に住んでいたのですが、この物件が空いたと知って、すぐに内見を申し込みました。ワンフロアに1世帯だけの2LDKという条件も良く、実際に見に行ったときに、たくさんの光が差し込むのを見て『ここに住みたい!』とすぐに決めました。
実際住んでみてもその直感は当たっていて、日の光がとても心地よく、明るい気持ちになります。部屋もいくつかあるので、彼の仕事部屋、リビング、寝室としっかり空間を分けられるのも気に入っています。
──駒沢大学駅と桜新町駅のエリアで、これからどんな暮らしをしていきたいですか? 今後の展望や楽しみにしていることがあれば教えてください。
インディさん:最近、駒沢大学駅の構内がリニューアルしておしゃれになっていたり、駒沢や桜新町で過ごしているこの2年の間にも新しいお店ができてきたりと、常に発見がある街です。公園や老舗といった変わらない景色を愛しながらも、アンテナを張り巡らせながら暮らしていけたらいいですね。
よしえさん:このエリアは、落ち着いた雰囲気がありつつも、新しいお店ができたり、ちょっとした変化があるのが楽しいよね。私自身も、暮らしながらお花屋さんや、猫カフェなど、お気に入りが増えてきて、より好きな街になってきました。これからもこの街で、好きなものを少しずつ増やしていきたいなと思っています。あと、ずっと考えている猫を迎えることも、これからの楽しみのひとつですね。駒沢と桜新町という穏やかな空気の中で、猫と一緒に過ごせる日が来るのが待ち遠しいです。
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編集/ヒャクマンボルト
写真/インディ、よしえ
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Urban Story Lab.
まちのいいところって、正面からだと見えづらかったりする。だから、ちょっとだけナナメ視点がいい。ワクワクや発見に満ちた、東急線沿線の“まちのストーリー”を紡ぎます。