特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、元町・中華街の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2026年2月号の内容を再編集しています。

素材と向き合い生まれる、ここでしか出合えない和食

 元町・中華街駅から石川町方面に向かって歩くこと約15分。住宅街に現れる、竹の植栽が印象的な一軒家が「耽美下村」です。
オーナーシェフの下村邦和さんは、数々の日本料理店で料理長を歴任し、幾度となく全国規模の料理コンテストで受賞を重ねてきた実力の持ち主。2009年に独立してお店を構え、17年目になります。

  お店で提供されるのは、その日にしか出合えないお任せのコース。当日の食材の状態に向き合って臨機応変に、最もおいしく仕立てたいという思いから、お品書きはありません。
「食材のブランドにもこだわりません。たとえば水揚げから数日がたった高級魚を使うよりも、獲れたてのイワシを使ったほうがきっとおいしい。調理法も同じで、こだわり過ぎてしまうとよくない。ただ和の要素は必ず入れるようにして、ジャンルにとらわれない料理をお出ししています」
 この日のコースで提供された土鍋ご飯のふたを開けたとき、ふわっと広がったのは、下村さんが試行錯誤を重ねてようやく完成した "炭油" の香ばしい香り。

「料理人が上手に調理するのは当たり前。我々の仕事は、新しいものを作ることだと思うんです」。そう淡々と静かに語る下村さんの妥協のない探究心が、和食の世界を豊かに広げます。

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○先付けの一例。手前右側は「空心菜と椎茸の柚子浸し」。中華のイメージが強い空心菜を和食に落とし込み、柚子の香りと共に上品に仕上げた一品。
○下村さんオリジナルの“炭油”が香り立つ「カマスの土鍋ご飯」。脂ののったカマスの旨みがひと口ごとにじんわり広がります。ディナーコースは¥6,050~24,200。
○2階建ての落ち着いた空間。坪庭を眺められる個室もあります。

■耽美 下村(タンビ シモムラ)
住所:横浜市中区石川町3-107
電話:045-263-8989
営業時間:11:00~15:00/18:00~22:00 
休:月 ※ランチ・ディナー共に2日前までの完全予約制 
※写真はイメージです。料理の内容は日によって異なります。

SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS

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