ハレの日レストラン

三代目だるま鮨 目黒本店/目黒の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、目黒の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年1月号の内容を再編集しています

【三代目だるま鮨 目黒本店】九州の稀少な海の幸を、極上の江戸前鮨で

東口ロータリーのビルの一角に現れる、さりげない赤い暖簾。そんな入り口から続く階段を上がると、隠れ家のような空間が広がります。こちらは、創業80年にわたる老舗。三代目店主の代替わりを機に一新しました。店主曰く、「素材はすべて漁師さんから直送されるもの。東京の市場には出回らない九州のものを中心に、コースで提供しています。たとえば、鹿児島・薩摩半島で獲れるツキヒガイは東京ではほぼ食べられないものです。素材は帯電熟成させ、職人が最高の状態に仕上げています」。

帯電熟成とは、電解装置を使い、たった1時間でアミノ酸やイノシン酸などのうま味成分を引き出すことができる日本で初めての熟成方法。「おまかせコース」では、刺し身や焼き物などの季節料理と10貫の江戸前鮨を交互に提供しています。とりわけ名物は、上質な素材をシンプルに生かした長崎・対馬産「べっぴんあなご」の煮穴子。こだわりを尋ねると、「お魚が一番おいしくなる海流はどこにあるのか?ということを突き詰めた時に、潮の流れが強い対馬海流にたどり着きました。そこで獲れるものがよいと思ったんです」と話す通り、舌の上でとろけるやわらかさでしっかりとした味わいです。料理を引き立てるお酒には、日本全国から厳選した珍しい銘酒を。

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夜の「おまかせコース 上」(¥15,000)より、1貫ずつ提供する握りの一例。この日は、中トロ、イカ、コハダ、ツキヒガイ、金目鯛。日本酒(1合¥1,200~)。
コース名物の煮穴子。自家製ダレでいただきます。
店内は、落ち着けるカウンター席。お正月も休まず営業するほか、高級店では珍しい出張鮨やデリバリーも。

■三代目だるま鮨 目黒本店
住所:品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前ビル2階
電話:03-3473-4715
営業時間:12:00~13:30L.O./17:00~21:30L.O.(コースの最終入店20:30)
休:不定休

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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