
特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、菊名の一軒をご紹介します。
※この記事は「SALUS」2024年5月号の内容を再編集しています。
【野菜レストランさいとう】野菜愛にあふれる“さいとうさんの料理”
住宅街に構えるこちらは、野菜中心の料理が評判の一軒家レストラン。木を基調とした店内は、天井が高く、開放的な空間が広がります。“野菜中心の料理”とは、フレンチを基本に、和の要素で素材の持ち味を引き出すアレンジをした、オーナーシェフ齊藤良治さんによるオリジナルの料理のこと。
ここでは青果が命。特に野菜は週3回、近郊の横浜、横須賀、三浦にある農園へシェフが足を運び、自らが採ったものだけを使います。齊藤さん曰く、「実際に農園で見ないことにはわからないんです。どういうスタンスで野菜を作っているのかがわからないと安心して料理をお出しできない。だから、生産者さんとお話しして『本当にいい野菜を作る』と納得したうえで仕入れます。価値観に共感できることを大事にしています」。
今日のコースで使われた野菜はおよそ25種。なかでも「旬がいちばん」だと話す齊藤さんはこう続けます。「やっぱり盛りの野菜はおいしい。たとえば大根は、冬だと『トウが立つ』といって、花が咲き始めると味が落ちてしまいます。旬が終われば使わないので、味は、野菜を見ながら作ります」。
来年20周年。「生産者さんとの関係もお客さまとの関係も、積み上げてきたものは信頼というカタチ。本当にありがたいですね」と穏やかに語ってくれました。

◯予約制の「きわみプラスコース」(¥7,000)の一例。肉・魚の2品提供されるメインより「本日のお魚のソテー ひじきと苺のソース」。内容は仕入れ状況により変わります。
◯コースに含まれるスペシャリテ「春野菜のパレットサラダ」の野菜は15種以上。ドレッシングやソースなども手作り。
◯オーガニックな空間が居心地のよい店内。
■野菜レストランさいとう
住所:横浜市港北区菊名6-5-16
電話:045-434-1761
営業時間:11:00~13:30L.O.(11:00と13:30の2部制)/17:30~20:00L.O.
休:月・第2日(祝日の場合は営業、翌日休) ※前日までの予約がおすすめ
SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。