東急線クエスト

おトクなきっぷを使って親子で挑戦!「東急線クエスト」~池上線 編~

Urban Story Lab.

2025/6/10

東急線には、おトクなきっぷがたくさんあるってご存知でしたか? それらを活用して、東急線沿線を親子で探求する「東急線クエスト」が始動!Urban Story Lab.編集部から与えられた6つのミッションに、小学生の親子がチャレンジします!

池上線で、親子の大冒険!

今回の舞台は、池上線。東京都品川区の五反田駅と東京都大田区の蒲田駅を結ぶ、全長10.9キロメートル、全15駅の路線です。そんな池上線で東急線クエストに挑戦するのは、電車大好きな小学4年生のハルト君&ママです!

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ハルト君&ママ。池上線・五反田駅からスタートです!

そして編集部から与えられたクエストはこちら。池上線の端から端、五反田駅から蒲田駅まで、たっぷり冒険しつくします!

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クエストを行うにあたり、今回2人が使用したおトクなきっぷは、池上線・東急多摩川線が1日乗り降り自由の「いけたまパス」と沿線のお店で使える「利用券」がセットになった「よもやまチケット」と、東急線全線が100円で1日乗り降り自由の休日&小学生以下限定の「東急線キッズパス」

冒険の前に、ママが使用する「よもやまチケット」から準備。東急線のフリーパスや施設の入場券等が購入できるデジタルチケットサービス「Q SKIP」で購入します。

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購入はスマホから。

「よもやまチケット」につく利用券の種類は、500円、1,000円、1,500円の3つ。今回は、500円の利用券が2枚ついた1,440円のプランを購入しました。

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購入後、使用開始ボタンを押すとその日限り使用可能なQRコードが表示されます。使用する際は、QRコードを改札にかざすだけ。

さあ、これでクエストの準備は万端です!

クエスト1:五反田駅で「東急線キッズパス」を入手!

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最初のクエストは、今回の冒険に必須の「東急線キッズパス」の購入。電車好きで駅にも慣れているハルト君は、クエストを見て、券売機へ直行します。

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わかりやすく「東急線キッズパスの購入はこちら」の画面が。

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画面の手順に沿って進めて、小児用のPASMOに書き込む形で購入可能。でも、ハルト君はPASMOを持っていなかったため、今回は紙のきっぷで購入しました。

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1つ目のクエスト、無事クリア!
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「形に残るきっぷは記念になる!」と嬉しそうなハルト君。 

クエスト2:お腹いっぱいになるまで戸越銀座商店街で食べ歩き♪

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降りてすぐに商店街が広がります。

やってきたのは、戸越銀座駅。駅直結の戸越銀座商店街は全長1.3キロメートル、「東日本一長い商店街」としても知られています。「見渡す限りお店がある…」「近所にあったら便利だよね」なんて会話をしながらしばし散策。お店がありすぎて、どこを目指すべきか…。

ここで役に立ったのが、ママが購入したフリーパス「よもやまチケット」についている利用券。

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スマホの画面上で使用可能なお店を探せます。

戸越銀座商店街の中にも、使えるお店がいろいろとあります。「パンが食べたい!」ということで、「ほしのベーカリー」を目指しましょう。

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1953年創業の老舗。
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お店の入り口には「よもやまチケット」のマークが。
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美味しそうなパンが並びます。

お昼時、店内は近所の方で賑わっていました。

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スマホのブラウザからクーポン表示が可能。

ここでちょっと勇気を出すハルト君。「すみません、よもやまチケットでパンを買いたいです」と店員さんにチケット画面を見せて伝えます。通常は「戸越銀座メロンパン」「牛肉ごろごろカレーパン」「塩バターロール」のセットと引き換えられますが、この日は塩バターロールが売り切れ。「1つ好きなもの選んで良いよ!」と店員さんのご厚意で、クリームパンをいただきました。

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500円のチケットでこんなに買えました。

ハルト君は早速メロンパンをいただきます。「外側がカリカリ!ザラメの食感もあってめちゃくちゃ美味しい!」と100点の食レポ! 続いてはデザートを食べるため、カフェを目指します。

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駅方面に戻り、商店街の逆側へ。戸越銀座商店街の端にある「シロクマカフェ」

2回目のチケット利用は慣れたものです。店員さんにチケットを見せてソフトクリームを待っていると…。

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大きい!

ボリューミーなソフトクリームに笑顔が止まらない小4男児。

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ママも気になり購入。ミルク感の強いクリーミーな味わいで、大きいけれどペロリと完食。メロンパンとアイスでしっかりとお腹を見たし、クエストクリアです! そうそう、カレーパンとクリームパンは、妹へのお土産にしたそうですよ。

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クエストをクリアしたら、はなまるシールをペタリ!

ほしのベーカリー
・住所:東京都品川区平塚1-7-2
・電話番号:03-3781-1552
・営業時間:7:00-19:00
・定休日:日

シロクマカフェ
・住所:東京都品川区平塚3-4-2
・電話番号:03-6426-4609
・営業時間:11:00-20:00
・定休日:火・水・木

クエスト3:「都内一低いガード下」で池上線を下から撮影

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続いては洗足池駅へ。「都内一低いガード下で電車の写真を撮る」と言われても、そのガード下は一体どこ? まずは線路沿いを歩いてみることにしました。

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駅横に早速ガード下が。

「まさかこれじゃないよね?」「流石にこれより低いんじゃない?」と、注意深く駅の周りを探索。低いガード下ということは、坂を登っていけば良いのでは? というハルト君の名推理のもと、駅前の上り坂を進みます。すると…、

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「あれだ!!」
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特に何の看板や表示もなく、駐車場の奥に唐突に現れたあまりに低いガード下。通って良いのかも戸惑ってしまうような見た目です。舗装されていない砂利道もなんだかノスタルジック。

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身長138cmのハルト君で頭がつかないギリギリの高さ。ママはかがまないと通れません。
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線路を走る池上線をこんなにも至近距離で見られるのもここだけかもしれません。ものすごい迫力です! ハルト君も子供用携帯電話で頑張って連写します!

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ハルト君撮影。すごいアングル!

電車を下から接写できるなんてとっても珍しい体験。これにて3つ目のクエストクリアです! ちなみにこの面白スポットは、洗足池駅からすぐの場所。ぜひ探してみてくださいね。

クエスト4:「昭和のくらし博物館」で、今と昔の違いに驚き

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踏切が閉まるのを待ち、電車を1本観察してから渡るのが鉄道キッズの流儀。

クエストも後半戦。久が原駅では「昭和のくらし博物館」を目指します。閑静な住宅街が続く道中には小学校や公園もあり、ファミリーで暮らしやすそうな落ち着いた街並み。10分くらい歩いたところで目的地の看板を発見しました。

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「どこ…?」
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路地を進んだ先にあるらしい。
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昔ながらの庶民住宅を修復した博物館が!

昭和のくらし博物館は、昭和26年(1951年)に建てられた、6人家族が暮らしていた住宅。当時の家財道具ごと公開しており、建物自体が登録有形文化財にも登録されています。地元の小学生は、学校の授業で一度は訪れるそう。ここで「今と昔のくらしの違い」を3つ探します!

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玄関の引き戸も斬新。
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食事も和食中心で、現代に比べて質素。

館内には、ちゃぶ台での食事の様子や、台所、お母さんの家事部屋としてのお座敷、子ども部屋などがあり、昭和のくらしが体感できるようになっています。

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今は博物館で使用する炭が保管されていました。

ハルト君がまず気になったのは、台所の床下収納。床が手で開けられるようになっていて、地面に直接ものが置けます。涼しくて日が当たらない場所なので、昔はぬか床や保存食などを入れていたそう。電気を使わない自然の力での食品保存の工夫、見習いたいものです。

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そして、茶の間にある時計にも注目。もちろんこれも実際に使われていたもので、今も現役。ただ、この日は調子が悪かったのか何度か針が止まってしまい、職員さんがぜんまいを巻き直していました。

「ぜんまい仕掛けの時計、初めて見た!」と、ハルト君も興奮。修理する職員さんをじっと見つめていました。

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井戸水を汲む体験も。
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鉄の玉と木の棒で遊ぶコリントゲーム。これがなかなか難しくて熱中!

このほかにも、コマや羽子板、けん玉といった当時のおもちゃで遊べたり、黒電話や足踏みミシンなど、今ではあまり見ない道具があったり、子ども部屋には当時の子どもの日記や絵が残っていたりと、当時のくらしを感じられる展示が盛りだくさん! そんな中、ハルト君が見つけた3つの暮らしの違いを、博物館にあった来館者用の感想ノートに書いてみました。

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たしかに、テレビもなかったね!

…ん? まっくろくろすけ?

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いた!

休憩スペースとなっている畳の部屋の天井隅にこんな可愛い仕掛けも。言われてみれば、まるで『となりのトトロ』に出てくるサツキとメイの家のよう。テレビをはじめとした電化製品がほぼなく、情報はラジオのみ。それでも工夫しながら生活を営み、子どもたちも遊びに熱中する。本当の意味での「豊かな暮らし」とは何かを考えさせられるクエストでした。

昭和のくらし博物館
・入館料:大人500円、小学生~高校生300円、未就学児無料
・住所:東京都大田区南久が原2-26-19
・電話番号:03-3750-1808
・営業時間:金・土・日・祝日10:00-17:00
・定休日:月〜木曜日・9月上旬・年末年始 ※その他臨時休館になる場合があります。

クエスト5:長すぎる池上本門寺の階段の段数を調査!

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5つ目は、ちょっと体を動かすクエストです。池上駅から徒歩10分ほど、日蓮宗の大本山である「池上本門寺の総門の階段の段数」を実際に登って調べてみます! まずは池上本門寺を目指しましょう。

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駅前には、池上線カラーをモチーフにした緑のポストが。
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老舗の和菓子屋なども多く、雰囲気がある街並み。
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道中ではバーから顔を出していた看板ワンコと戯れる一幕も。
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見えてきました総門!
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結構急な坂…。

門をくぐると立派な階段が…。ママは怖気付いていましたが、ハルト君はやる気満々! 早速段数を数えながら登っていきます!

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25、26、27…と軽やかに。
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登りきったところには、看板が。此経難持坂(しきょうなんざか)という名前だそう。

「…96段だ!」息が上がりながらも、登りきりました。でも、ママも答えが正しいのかわからない。登ったことに意味がある!と、思っていたところ、階段の上で休憩していた男性が「正解! 日蓮宗の此経難持という96文字のお経に由来しているんだ。信じることの大切さを伝えているんだよ」と、その由来を説明してくれました! なんともクエストらしい展開…。

登りきった先には、とても立派な本堂が。家族写真の撮影をしているファミリーや、お散歩中の犬、スケッチをする子どもたちもいて、穏やかな時間が流れていました。ハルト君もお参りをし、おみくじを引いて満喫。ちょうど良い運動にもなるし、親子連れにはオススメの場所でした。

クエスト6:蒲田駅の駅ビル屋上にある「都内唯一のあるもの」とは!?

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いよいよ最後のクエストへ。舞台は終点・蒲田駅。駅ビルの屋上にある「都内唯一のあるもの」を探しにいきます。

目をつけていたのは、池上線直結「東急プラザ蒲田」の屋上にある遊園地「屋上かまたえん」。そもそも屋上遊園地自体が今の時代はかなり珍しく、ハルト君は初体験。

「遊園地が都内唯一ってことかな?」とハルト君。調べてみたところ、都内にはもう一つ屋上遊園地が残っているそう。それでは一体何が「都内唯一」なのか。行って確かめてみるしかありません!エレベーターで屋上に上がると…、

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何かを見つけた!
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そこには屋上観覧車が! そう、これこそが「都内唯一のあるもの」の正体です。その名も「幸せの観覧車」。1968年に設置され、今日まで地元の人に愛され続けています。「親子3世代で乗った」なんて人も多いそう。せっかくなので、搭乗してみましょう!

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観覧車は4人乗り1周300円。未就学児1人に対して保護者1名無料です。
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線路もばっちり見ることができます!

観覧車自体が屋上にあるので、乗ってみると想像以上の高さ! 蒲田の街並みをゆっくりと見下ろすことができて、子どもはもちろん、大人も楽しめます。ちょうど夕焼けの時間帯で、とても綺麗でした。

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東急線のカラーリングの乗り物を漕ぐ遊具「エコライド」 

「かまたえん」には他にも自分の足で漕ぐ電車型の乗り物「エコライド」や、飛び跳ねて遊ぶトランポリン「風の丘」など、子どもが楽しめる遊具が揃います。この日も元気に遊ぶ子どもたちの声や、友だちとお喋りをしている中高生、休憩スポットとしてひと休みしている大人の姿も見られ、地元の方々の憩いの場となっていました。

屋上かまたえん
・住所:東京都大田区西蒲田7丁目69-1 東急プラザ蒲田屋上
・電話番号:03-3733-3281
・営業時間:10:00-18:00 ※冬季期間(12月1日~2月末日)は10:00-17:00
・定休日:1月1日と、年2回の不定休 ※荒天時は休業

おトクに池上線を遊び尽くした1日!

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これにて無事、全てのクエストをクリア!お昼から夕方まで、たっぷりと池上線沿線を楽しみ尽くしました!

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クエストクリアの記念品として、編集部から特別に東急線グッズも贈呈!

ハルト君も「知らない街を歩いたり、たくさん電車に乗り降りしたり、すごく楽しかった!  また違う路線でも挑戦したい!」と、大満足の一日!

これだけたくさん池上線に乗って、子ども100円、大人1,440円(利用券付き)なのは、親としてもとてもありがたいですよね。ぜひ東急線のおトクなきっぷを使って、親子で冒険に出かけてみてくださいね♪

※価格はすべて税込です。

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モデル/ハルト君&ママ
文/菱山恵巳子
写真/高山諒
イラスト作成/くろいしえりな
編集/ヒャクマンボルト

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

Urban Story Lab.

まちのいいところって、正面からだと見えづらかったりする。だから、ちょっとだけナナメ視点がいい。ワクワクや発見に満ちた、東急線沿線の“まちのストーリー”を紡ぎます。