池上本門寺の門前町として古くから栄えてきた、池上線の池上。新旧のものごとが緩やかにつながりながら日常を重ねる、おおらかな空気に包まれた街を歩きました。
(写真=田上浩一 イラストレーション= 柿崎サラ 文 = 宗円明子)

※この記事は2026年1月に発行したものを再編集しています

1. 【Try Many Times Club】ものづくりに挑戦できる
ゆったりとした空間

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2023年、池上本門寺に隣接する公共施設内にオープン。明るく居心地のいいカフェを中心に、本格的な厨房設備を備えた「フードラボ」、デジタル孔版印刷機を利用できる「リソスタジオ」を併設した、ものづくりを応援する空間です。運営するのは、アーティストユニット「L PACK.」の小田桐 奨さん。不定期で多彩なイベントも開催され、池上に軽やかな風を運んでいます。

■Try Many Times Club(トライメニータイムズクラブ)
住所:大田区池上1-32-8 池上会館1階
電話:非公開
営業時間:11:00~17:30
休:月 ※営業状況はInstagram(@trymanytimesclub)から、お問い合わせはHP(trymanytimes.club)から

2.【ノミガワスタジオ(BOOK STUDIO)】本を通じて会話が生まれる 呑川沿いのシェア型書店

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デザイナーのアベケイスケさんとランドスケープの設計事務所「スタジオテラ」が共同運営するギャラリー&イベントスペース「ノミガワスタジオ」内で、金・土曜日のみ営業する書店。30cm角の1箱本棚の棚主たちが運営を行い、交代で店頭に立ちます。各棚主の趣味嗜好がぎゅっと詰まった本棚の前で、新たな交流が生まれることも。本の世界を広げるイベントも展開。

■ノミガワスタジオ(BOOK STUDIO)
住所:大田区池上4-11-1 第五朝日ビル1階
電話:非公開
営業時間:金13:30~18:00、土12:30~18:00
休:日~木、2026年1月2日(金)・3日(土) ※お問い合わせはHP(bookstudio.storeinfo.jp)から

 3.【迂回ハウス】路地裏で明かりを灯す 帰りたくなる場所

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本門寺通りから脇に入った裏池上通りに佇む、季節のおばんざいとお酒が楽しめる小さなお店。コの字カウンターに居合わせた人同士の会話が自然と始まる、やわらかな空気感が魅力です。“表現室”と呼ばれる2階は、「日常を生きている人が小さなステージに上がって得意なことを発表できる」空間。店主の笑顔に見送られてお店を出る頃には、心にも明かりが灯っているはず。

■迂回ハウス(ウカイハウス)
住所:大田区池上4-31-5
電話:非公開 
営業時間:18:00~24:00
休:水、木(そのほか不定休あり) ※お問い合わせはInstagram(@ukaihouse)から

4. 【道そ神】本門寺通りで親しまれる こだわりの本格江戸前ずし

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創業は1963年。店名は、先代が上京前に暮らした長野で親しんでいた“道祖神”に由来します。提供するのは、新潟県魚沼産のコシヒカリに赤酢と塩を合わせたシャリで握る昔ながらの江戸前ずし。酢や塩でしめる、たれに漬ける、煮るなど、信頼できる仲卸から仕入れた魚介にひと手間を加え、素材の旨みを引き出します。この時季は、ふぐやあんこう料理もおすすめ。

■道そ神(ドウソジン)
住所:大田区池上4-31-20
電話:03-3751-8639
営業時間:17:00~23:00 ※ランチ営業は予約制
休:月(そのほか不定休あり)

5. 【cano's】素朴だけど心を満たす 日々のおやつを届ける洋菓子店

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パティシエ歴20年の花乃(かの)さんが、満を持して地元・池上に昨夏オープン。できる限り国産の素材を使ってシンプルに、誰もがおいしく食べられて、日常にひとさじのときめきを与えてくれるようなスイーツが評判に。瞬く間に開店前から行列ができる人気店になりました。花乃さんが長年勤め、惜しまれつつ閉店した「欧風菓子エノモト」譲りのスイーツも時々登場します。

■cano's(カノズ)
住所:大田区池上6-6-8 1階
電話:非公開
営業時間:12:00~17:00(売り切れ次第、終了)
休:不定休 ※営業日、お問い合わせはInstagram(@canos.___)から

6. 【Flower Shop wnico】街でひときわ存在感を放つ
池上の暮らしを彩るお店ー

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生花の仲卸として大田市場に20年勤めた吉澤健介さんが、奥さまの広美さんとお店を構えて15年。モルタル造形で独自の世界観を演出した空間には、一番人気だというコウモリランをはじめ、樹形にこだわって選んだ個性的な観葉植物や切り花、ドライフラワーが並びます。植物にまつわるワークショップも不定期で開催。二人のかけ合いにも心が和む、地域で愛される場所です。

■Flower Shop wnicoi(フラワーショップ ニコ)
住所:大田区池上3-30-9
電話:03-3753-8395
営業時間:10:30~18:00
休:火、木、年始

7. 【Risoni】国産米で絶妙な食感を実現 リゾットに光を当てた貴重な専門店

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独立前に勤めていたレストランの賄いからリゾットに目覚めた橋本涼樹さんが、その魅力を伝えるべく地元で開業。通常はイタリア産のリゾット専用米を使うことが多いそうですが、「日本はお米の国だから」と模索して辿り着いたのが、大粒で硬く粘りの少ない雪若丸という品種。旬の食材をかけ合わせてアルデンテに仕上げた、シンプルながらも奥深い一皿を提供します。

■Risoni(リゾーニ)
住所:大田区池上3-29-15 オーキッドハウス1階
電話:03-6410-2829
営業時間:月17:00~22:00 (L.O.21:30)、火~土11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~22:00(L.O.21:30)
休:日(不定休あり)、年末年始

8. 【ら京】メニューは海まかせ 鮮度にこだわり抜く人気店

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南房総全域の漁港から直接買い付けた魚をすぐにさばき、その日のうちに刺身で提供することにこだわる「ら京」。サバやカマスなど日頃は刺身で食べる機会の少ない魚や、漁獲量が少ないため市場に流通しないエイやサメなどの未利用魚もメニューに名を連ねます。魚を最もおいしい状態で届けるために、代表自らが船に乗り、漁に出ることも。魚への愛にあふれた名店です。

■ら京(ラキョウ)
住所:大田区池上3-40-26 1階
電話:03-6410-5254
営業時間:日・水・木11:30~14:30(L.O.13:30)、金・土11:30~14:30(L.O.13:30)/17:30~22:00(L.O.21:30) ※20:00以降はメニューを絞り「つまみタイム」として営業
休:月、火

9. 【IKEGAMIミナミグチ】みんなの“やりたい”を叶える
池上メイドのニュースポット

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2025年10月、池上駅南口を出てすぐの場所に誕生。コンセプトは“みんなで創るまちのダイニング”。日替わりの出店者が飲食を提供する「KITCHEN」、思い思いに寛げる「TABLE」、自由に表現できる「STAGE」から成り、人々の“やりたい”を後押しします。池上に根差す事業者たちが手を取り、ロゴデザインや植栽、運営などを手がけることもポイント。2027年までの期間限定営業。

■IKEGAMIミナミグチ
住所:大田区池上6-7-8
電話:無
営業時間:11:00~18:00(夜営業がある場合は21:00まで)
休:月、水 ※お問い合わせはInstagram(@ikegami_minamiguchi)から

SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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