
※この記事は2022年に公開されたものを再編集しています。
池上線の駅で東急電鉄が手掛けてきた「木になるリニューアル」をご存知ですか?地域の皆さまのご協力やご支援をいただきながら駅舎やホームを木造に改修し、環境負荷の低減などを目指す取り組みです。
今回は、旗の台駅のリニューアルの様子をお伝えします。
「木になるリニューアル」とは?
「木になるリニューアル」とは、東急電鉄が駅舎やホームを木造に改修するプロジェクトです。環境負荷の低減、地域の木材活用による地域活性化、そして木材の温かみのある駅空間の創出を目的として池上線沿線の駅で実施され、建材には東京都多摩産材などが活用されています。
これまでに「木になるリニューアル」が完了した駅は、戸越銀座駅・旗の台駅・長原駅の3駅。そして、2025年3月からは千鳥町駅、2026年2月からは石川台駅でも工事が始まっています。
【2019年7月竣工】旗の台駅の木になるリニューアル

2017年11月に着工し、地域の皆さまの想いを継承しながら進めてきた、旗の台駅のリニューアル工事「木になるリニューアル」が2019年7月31日に竣工しました。
池上線旗の台駅は、1951年に池上線旗ヶ岡駅と大井町線東洗足駅を統合して開業された駅です。約70年にわたり地域に根付き、多くの皆さまに利用されてきましたが、駅施設の老朽化に伴い、安全性・利便性の向上を目的とした木造ホーム上家の建替え工事を実施しました。

リニューアルにあたり事前に実施したアンケートなどでは、「木造の雰囲気がよい」、「レトロな駅舎に愛着を感じる」、「木のベンチが好き」など、木のぬくもりを感じることができる駅に、好意的なご意見が多数寄せられました。
グッドデザイン賞など数々の賞を受賞した池上線戸越銀座駅のリニューアルに続き、「東京都森林・林業再生基盤づくり交付金事業」の採択を受け、東京都の多摩地区で生育、生産される「多摩産材」を使用し、老朽化したホーム屋根を温かみのある木造ホーム屋根に建替えるほか、待合室にも木を活用し、空調完備の居心地のよい空間に改修しました。

今回、多摩産材を約210立方メートル使用することで、鉄骨造に比べ、材料製造時の二酸化炭素放出量を約180t削減しています。また、炭素固定化により約120tの二酸化炭素を貯蔵することで、あわせて約300tの二酸化炭素削減に寄与しています。
また、ホーム屋根の建て替えには、東京都内の鉄道施設としては初めてとなる CLT(CrossLaminated Timber)と呼ばれる木質系の材料を採用し、断熱遮音などの効果のほか、木材利用を通じて「植える・育てる・使う」という森林資源の循環利用を促進し、東京都の森林・環境保全に貢献しました。なお、本事業の一部は、当社が「平成29年度森林・林業再生基盤づくり交付金事業」において採択を受け、同事業の補助により実施されました。

(1)駅古材活用プロジェクト「えきもく」
このプロジェクトは、本来は産業廃棄物として処分されてしまう木造駅施設の解体材を「古材」として再活用し、これまでお客さまとともに歩んできた駅施設の記憶を未来に継承することを目的としています。
旗の台駅工事に伴い、ホーム上の長い木製ベンチ撤去の際に、撤去を惜しまれる声と復元を要望される声が非常に多く寄せられ、新設される駅施設にも愛着をもっていただきたいという当社の想いから始動させたプロジェクトです。既存の木製ベンチを解体せずに取り外しし、再塗装・補強を行ったうえで以前設置されていた位置に、生まれ変わった木製ベンチを再度設置しました。
<関連記事>みんなのえきもくプロジェクト


(2)竣工記念イベント
2019年7月末に竣工後、8月8日には地元の皆さまの代表として旗の台駅周辺の町内会および商店会の会長を招待して新設駅施設のお披露目を実施しました。駅工事中にご不便をおかけし、またご協力いただいた地元の皆さまへの感謝と、今後も旗の台駅に親しみをもってご利用いただきたいという想いで企画・実施しました。

生まれ変わった駅で「木」を感じよう
地域の歴史や想いを受け継ぎながらおこなわれた、池上線の「木になるリニューアル」。多くの方のご協力を頂きながら、よりよい駅舎へのリニューアルを実現することができました。皆さんもぜひ駅に足を運び、「木」のぬくもりを感じてみてください。
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