
この上なくフレッシュなチーズケーキ
チーズ工房の朝は早い。深夜、東京・清瀬の牧場で搾った生乳は数時間後に碑文谷の工房に届き、それを職人たちが低温殺菌することから始まる。とことんフレッシュなチーズで作るお菓子は、できたそばから併設の「GOOD CHEESE GOOD BAKE」に並んでいく。
どのお菓子もチーズの個性を存分に発揮。フロマージュブランなら熱で酸味が飛びやすいからとレアチーズケーキに仕立てる。その酸味や香りをダイレクトに味わえるよう、お決まりのレモンも混ぜずシンプルに。その分、底のサブレにレモン皮を潜ませ、チーズの爽やかさを際立たせた。
食べればたちまちふんわり溶け、すがすがしさと乳味があふれんばかり。トップに削ったカチョリコッタの旨みと塩気が重なると、心地よすぎるチーズ感!ここではクッキーなどのチーズっぽくないお菓子もすべて、チーズやホエイ(乳清)が大活躍。
東京ローカルなできたてチーズから、かつてないチーズスイーツの世界が広がる。
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手前から時計回りに、「フロマージュブランのレアチーズケーキ」¥648、「リコッタキャロットケーキ」(¥702)はスパイス香る生地にリコッタチーズのフロスティングがとろけ、まろやかに包み込むよう。ホエイを練り込んだ軽やかな生地に、カリカリこげチーズがクセになる「ホエイスコーン モッツァレラ」¥486。
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■GOOD CHEESE GOOD BAKE(グッドチーズグッドベイク)
・住所:目黒区碑文谷5-11-13
・電話:03-5724-3555
・営業時間:8:00~20:00(19:30L.O.)
・休:無
・公式ホームページ:https://goodcheesegoodpizza.com/
・学芸大学駅より徒歩9分
※年末年始の営業時間は、ウェブサイト(goodcheesegoodpizza.com)をご確認ください。
chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。
(撮影=星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2025年1月号の内容を再編集しています
SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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