
二子玉川駅と直結した大規模複合用途施設「二子玉川ライズ」。この施設の3~5Fに緑が広がるルーフガーデンがあることをご存知でしょうか。都会とは思えない自然豊かな光景に驚く方も多いはず。今回はこのルーフガーデンをご紹介します。
自然や文化を学べる場でもあるルーフガーデン

このルーフガーデンが造られたときのコンセプトは「エコミュージアム」。都市で暮らしている子どもたちが、地域の自然や文化を学べる場を意味していて、子どもが参加できるイベントも数多く開催されています。
“地域の自然”にこだわっているだけあって、水族館に展示されている生物やルーフガーデン内で使用されている資材はすべて多摩川流域から採取したものだそうです。また、ルーフガーデン内を流れる小川の石や通路の脇に造られた土留の石は、工事中に出てきた玉石を活用しているといいます。

ルーフガーデンの広さは敷地全体では28,083平方メートル、緑化面積は8,238平方メートル。緑化面積部分は競技で行なうサッカーコート1面よりやや大きいくらいの広さです。これだけの広さを持つルーフガーデンは、多摩川や武蔵野台地、国分寺崖線、等々力渓谷といった変化に富んだ地勢を反映して造られています。生態系をつなぐ生物ネットワークを体現しているのです。
「ルーフガーデン3F 菜園広場」は収穫する楽しみを学べる場

では、実際のルーフガーデンはどんなところなのでしょうか。まずは3Fからまわってみましょう。ここには「菜園広場」があります。サツマイモやピーマン、ナス、ダイコンなどいろいろな野菜が育つ場所です。

筆者が訪れたときは2月ということもあって準備中でしたが、ここでのお楽しみは菜園体験。子どもたちに、自分で野菜を育てて収穫する楽しみを体験してもらうイベントです。店頭に並んでいる野菜しか見たことがない子どもたちにとっては、土の中から掘り出したり、枝から摘み取ったりする作業は新鮮に感じられるはず。土に触ったり、野菜の成長を間近に見たりする体験を通して、子どもたちの食育にも貢献しているのです。
菜園体験は野菜の収穫時期によって開催期間が異なります。開催情報は二子玉川ライズイベント情報の公式インスタグラムや二子玉川ライズ ルーフガーデンの公式HPで確認しましょう。
「ルーフガーデン4F めだかの池」で小さな生きものたちをじっくり観察

4Fにあがると、澄んだ水をたたえた「めだかの池」が見えてきます。ここは生態系の再生を目指すビオトープ。池にはミナミメダカやドジョウ、モツゴ、カメなどが棲んでいます。池の中を泳ぐ姿を見るだけでなく、年に一度(夏頃)、池に入って生きものを調査できるイベントがあります。池の中にいる生きものを間近で観察できる機会を見逃さないようにしましょう!

めだかの池のすぐ近くには「多摩川生きもの水族館」と題されたスペースがあります。

水槽がいくつか並べられていて、メダカはもちろん、カワアナゴやダボハゼ、オイカワ、スゴモロコなどが展示されていました。多摩川や野川に棲む生きものたちです。彼らが元気に泳いでいる姿を見ると、きれいな多摩川を汚さないようにしなくちゃ、という思いがふつふつと湧いてきます。
こんなところに〇〇〇〇の足跡が!
そして、ぜひ見つけていただきたいのが、通路に描かれている足跡です。何の足跡かおわかりでしょうか。

…カルガモの足跡です!
ルーフガーデンが誕生した当初、カルガモがここに来てくれることを願ってあしらったのだそう。
念願叶ってカルガモの飛来が確認できたのはオープンから2年後の2017年。親子のカルガモの姿も確認されています。カルガモの間でもルーフガーデンの居心地のよさが評判になっているかもしれませんね。
「ルーフガーデン5F 原っぱ広場」の青空の下でお弁当を食べるもよし、駆け回るのもよし
さて、最上階の5Fへやってきました。ここには広々とした緑の芝生スペース「原っぱ広場」と開放感たっぷりの「青空デッキ」があります。まずは原っぱ広場。目の前に緑の芝生が広がります。子どもたちがはだしで駆け回ったり、家族でお弁当を食べたりと休日のおでかけスポットにぴったり。
また、夜空の下で楽しむ「夜空ヨガ」や幻想的な薪能が開催されることも。昼間は子どもたちとワイワイ、夜は大人の時間を満喫できる場所、といったところでしょうか。
「夜空ヨガ」の開催情報は二子玉川ライズイベント情報の公式インスタグラムや二子玉川ライズ ルーフガーデンの公式HPで確認できます。薪能はチケットを購入する必要があるので、二子玉川ライズの公式HPやSNSで開催情報を確認してから各種チケット販売サイトにて申し込みましょう。

ただし、写真のように例年11月から翌年5月頃までは芝生の養生期間なので、芝生のエリアには入ることができません。後ほどご紹介する青空デッキなど芝生エリア以外は利用できます。天気のよい日はベンチでお弁当を食べに来るのもいいかも!
カワラノギク保全活動


眺望を楽しめる青空デッキ
その名の通り青空の下でまったりできる青空デッキは2か所あります。

ひとつは5Fのエレベーターから原っぱ広場へ向かう途中の通路を右に曲がったあたりです。木製ベンチがあってゆっくり休憩できそう。

もうひとつは原っぱ広場に正面から入って右奥の通路を進んだところにあるデッキ。眺望は断然、こちらがおすすめです。多摩川を見渡せて、右手には東急線が走行している様子が見えます。しかも晴れた日には富士山も見えるのです!

青空デッキで撮影をしていると、ハクセキレイが遊びに来ました! かわいい。ルーフガーデンは野鳥も立ち寄る憩いの場のようです。
心地よく耳をくすぐる小川のせせらぎ

原っぱ広場へ向かう通路脇には小川が流れています。耳を澄ませば穏やかなせせらぎが聞こえてきます。ここが商業施設の屋上であることを忘れさせてくれるのどかさ。まるで野山の遊歩道を散策しているような錯覚に陥ります。「エコミュージアム」のコンセプトはルーフガーデンの隅々にまで反映されているのですね。
遊び心満載のオブジェ



庭園内のところどころに設置されているオブジェ。目の部分に生物の標本が展示されています。この生物も多摩川流域から採取されたものだそうです。オブジェの足元には展示されている生物の豆知識が紹介されています。「さがしてみよう!」のひと言が入っているので、思わず「どこにいる?」とあたりを見回してしまいます。
野山へのプチトリップ気分を味わおう!
二子玉川ライズのルーフガーデンは、都会にいながらにして野山へプチトリップしたような気分にさせてくれる恰好の遊び場です。家族や友だちとちょっとした息抜きにふらっと立ち寄れるスポットなので、ぜひ足を運んでみてください!
▼エリアの詳細(抜粋)
・原っぱ広場(5F):広々とした芝生と大きな空、さらに多摩川の風景も満喫できます。芝生開放は6月から10月頃まで。
・青空デッキ(5F):富士山を背景に多摩川の夕暮れや花火を眺められるデッキ広場です。
・めだかの池(4F):多様な生きものが棲む多摩川の生態系を学べるビオトープです。
・多摩川生きもの水族館(4F レクチャースペース内):多摩川と野川に生息する身近な水棲生物を展示しています。
・菜園広場(3F):土に触れ、育てる楽しみを共有でき、食育にも貢献する菜園です。
<施設情報>
・住所:東京都世田谷区玉川1-14-1(アクセス:田園都市線・大井町線 二子玉川駅 直結)
・営業時間:7:00~21:00(元日は休業。その他の営業日は施設の営業日に準ずる)※風の強い日や霜が降りて路面が凍結しているときは一時的に閉鎖になる場合があります。
※イベント内容は変更・中止となる場合がございます
二子玉川ライズ ルーフガーデン https://hakone-ueki.com/sub2/
二子玉川ライズ イベント情報 https://www.instagram.com/futakotamagawa.rise.event/
二子玉川ライズ https://www.rise.sc/
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取材・文:ヒラマツアユコ(東急公式サイト編集部)
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