ハレの日レストラン

一祥/大岡山の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、大岡山の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2024年3月号の内容を再編集しています。

【一祥】丹精込めて作り上げる、四季の料理

商店街の路地裏にひっそりと佇む、落ち着いた雰囲気のお店。ここは、和食一筋38年、尾山台の割烹では8年板長を務めた店主・俵谷賢さんが2015年に創業。店内には、走り・旬・名残を満遍なく取り入れた献立がずらりと並びます。

和食ならではの丁寧な仕事ぶりが光る料理は言わずもがな、甘味やそばも抜かりない。俵谷さん曰く「そばは、茨城や福井、北海道など、その時季最もよいそば粉を仕入れて毎日手打ちする十一。料理には毎朝引く鰹の一番だしを使い、そばつゆには、鯖節、厚削り節、宗田節のだしとかえしを使います」。そんな「そば懐石コース」もありますが、今日ご紹介するのは格別な「季節の懐石コース」。この日、八寸には自家製のカラスミ、揚げ物には太刀魚が使われ、季節をそのまま反映するような食材の仕入れについて尋ねると、「基本的に豊洲市場から仕入れます。あとは、自分で釣ってきた天然魚も使います。東京湾と外房、駿河湾、それに相模湾……、関東近郊の海で釣れたものをお店でさばいています」と俵谷さん。

さらに、「当日にコースをご注文されても準備ができないので、ちゃんとした料理をお出ししたいこちらが納得いかないんです(笑)」と話す、店主の実直な人柄が表れた料理を堪能するなら、前日までにご予約を。

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要予約の「季節の懐石コース」(7品¥8,800~)の一例。八寸盛り合わせ、椀物、刺し身、揚げ物、全国から厳選した日本酒(1合¥880~)。内容は仕入れ状況により変わります。
「季節の懐石コース」のお食事として提供される〆のそば。香り高く、細目でバランスのとれた上品な味わい。
店内は、テーブル席を中心とした落ち着ける空間。

■一祥(イッショウ)
住所:目黒区大岡山1-6-10
電話:03-6670-9946
営業時間:11:30~13:30/17:30~21:00L.O.
休:火 ※「季節の懐石コース」は前日までの予約制

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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