2026年はワールドカップイヤー!サポーターなら一度は行きたいサッカー神社「師岡熊野神社」に参拝

東急公式サイト編集部

2026/5/1

“関東随一大霊験所”という大倉山のパワースポット「師岡熊野神社」。東横線大倉山駅より徒歩約7分にある古社は、1300年超という歴史を持ち霊験あらたかなだけでなく、「サッカー神社」とも呼ばれ、サポーターや関係者に広く知られています。

同社のご社紋は、3本足の鳥「八咫烏(やたがらす)」。日本代表のエンブレムと同じですね!2026年はワールドカップイヤー、これはぜひ訪れてみなければ!と参拝してきました。

創建1300年超!師岡熊野神社の由緒・ご祭神

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「師岡熊野神社」は 聖武天皇が即位した724(神亀元)年、この地の霊気に感銘を受けた全寿仙人が創建したと伝えられています。885年には「関東随一大霊験所熊埜宮」の勅額を賜わり、関東地方における熊野信仰の地として、また横浜北部の総鎮守の宮として、いにしえより多くの人々から信仰されている神社です。

ちなみに、勅額とは天皇直筆や勅命による扁額のこと。1300年以上もの歴史の中で数多くの神事を斎行しており、なかでも有名な「筒粥神事」は1000年以上、現在も続いています。

御祭神は、和歌山県の熊野三社(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)と同じ、伊邪那美尊(イザナミノミコト)、事解之男命(コトサカノオノミコト)、速玉之男命(ハヤタマノオノミコト)の三柱。特に勝負運・仕事運・健康運のご利益があるといわれています。訪問日は平日でしたが、初宮詣らしきご家族など、祈祷に臨まれる方も数組いて、にぎわっていました。

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鳥居に「関東随一大霊験所熊埜宮」の扁額が掲げられています
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口を開けている阿形(あぎょう)の狛犬が持っているのはサッカーボールではなく鞠(まり)
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参道の石段はこの通り急勾配。ベビーカーをお持ちの方などは駐車場の車道から入るのがおすすめです
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神仏習合の影響が残る江戸時代までは、師岡熊野“権現宮”という名前でした(「江戸名所図会」より)

「師岡熊野神社」は、近年では1989(平成元)年に御大典事業の一環に境内を大きく整備。2006(平成18)年には120年ぶりの氏子総勧進による「平成の大修造」、2016(平成28)年「平成の大修造第二期」など、さまざまな整備・改修がなされており、境内が常に美しく快適なのも印象的です。

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手水舎は「平成の大修造第二期」の対象のひとつ。2014(平成26)年に上棟。八咫烏が彫刻されていますね
 
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さざれ石の碑も「平成の大修造第二期」の奉祝記念に建立されました。国歌「君が代」の歌詞通り、細石(さざれいし)が長い年月をかけて大きな巌(いわお)となった姿
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正面の拝殿は明治時代のものです。本殿は1712(正徳2)年、江戸時代に再建されたもので社殿裏手からも参拝することができます
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社務所も「平成の大修造」で改修・増築

サッカー神社と呼ばれる理由は、八咫烏(やたがらす)

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「師岡熊野神社」の社紋は、八咫烏です。そして、ご存知の通りサッカー日本代表チームの胸に輝くエンブレムも、八咫烏。加えて2002年の日韓ワールドカップ開催時、決勝の舞台にもなった日産スタジアム「横浜国際総合競技場」が近いこともあり、(財)日本サッカー協会公認で「御守の頒布にふさわしい」とサッカー御守の頒布が始まりました。

年間を通じて、多くのサポーターや関係者が参拝に訪れます。これまでのワールドカップでは、開催に合わせて境内に必勝祈願の大絵馬を掲示。必勝祈願の思いが集まっていました。情報は未定ですが、ぜひ今回も応援したいですね。

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社務所のサッカー御守コーナーには、八咫烏にちなんだ御守が並んでいました
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(財)日本サッカー協会公認のエンブレムを用いたサッカー御守(©️JFA)。各1,000円の初穂料です

八咫烏と日本のサッカーの関係

日本にサッカーが紹介されたのは明治時代。日本で初めてのサッカー指導書「アッソシェーションフットボール」を編纂したのは、日本サッカーの祖と呼ばれる中村覚之助氏です。

そして、八咫烏は古事記・日本書紀において、太陽の女神である天照皇大神(アマテラススメオオミカミ)の使いとして登場します。伝説の初代天皇である神武天皇を熊野から現在の奈良へと導き、そこで最初の都を築かせたとされている、重要なカラスです。

中村氏の出身が熊野三社に近い那智勝浦だったこと、八咫烏が導きの神であり、3本足で“足”に縁があることなどから、八咫烏に白羽の矢が立ちました。その後、中村氏の遺志を継ぎ、(財)日本サッカー協会が正式にシンボルマークとしたのだそうです。

境内の八咫烏

境内では、あらゆる場所で八咫烏が見られます。

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境内にさがる提灯には大きな八咫烏の社紋
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ご朱印には「関東随一大霊験所」「師岡熊野神社」、そして「八咫烏」の朱印(初穂料300円以上お気持ち)
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3本足の八咫烏。ポップは「カラス絵馬」(初穂料800円)
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参道や石段、拝殿脇に立てられている幟(のぼり)にも大きく八咫烏。御祈祷中で昇殿は叶いませんでしたが、装束や調度品にも美しい八咫烏の意匠が織り込まれています

水と緑の豊かな境内

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師岡(もろおか)という地名は、多くの丘が並ぶ“諸々の丘”に由来します。丘に降った雨が地下に浸透して湧き水という豊かな水源に。鳥居の正面にある「い」の池も地形的な恩恵のひとつです。

この「い」の池は、ひらがなの“い”の形をしています。中央に弁財天社が祀られていて、毎年8月1日には例祭が行なわれます。

また境内には、「の」の池があります。実は綱島街道の方に「ち」の池もあり、かつて3つの池は「いのち」の池と呼ばれていたそうです。残念ながら「ち」の池は、埋め立てられてしまって現存しません。

本殿の裏山にある「の」の池は、「師岡熊野神社」草創の地。その昔、落雷で出火した折にはこの池が御神体を守ったといいます。また1000年以上続く「筒粥神事」もこの池の水を使って行ないます。涸れることも溢れることもないといわれる不思議な池です。

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「い」の池は、親水広場になっています
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弁財天社。散歩の途中に立ち寄って参拝する方も、とっても多いです
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250年以上も前に奉納された石灯籠と、昔の“力比べ”に用いられた力石。記録やお名前がしっかり読み取れます。あっぱれ!
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伝承を知ると、より神秘的に感じられる「の」の池

1000年以上続く「筒粥神事」

お粥を用いた年占い、「筒粥神事」。占われるのは23種の農作物の豊凶や天候、そして世の中の情勢!

神事で炊き上がったお粥を食べると、その年は風邪を引かないと言い伝えられています。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている古神事です。毎年1月14日午後2時より行なっています。

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境内の道路沿い。神社の略記とともに、筒粥神事の詳細も掲げてありました

本殿の裏手も見どころいっぱい

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本殿裏手には2019年に令和への改元を記念して整備した「令和神苑」という庭園が広がります。「令和神苑」は境内の高低差を利用した、水と緑の庭園。龍が臥せた形を模した「臥龍の瀬」という水辺は地下36メートルの井戸から水を汲み上げており、1日の湧水量はなんと120トンにも達するとか。

ほかにも多くの境内社や「の」の池、丘上への散策路入口などが並びます。

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拝殿裏、本殿の「北拝所」は令和神苑に面しています
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天照皇大神を奉斎する神明社
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地神塔・青面金剛像・馬頭観音
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天満社・社御神・白山社・山王社

みくまの散歩

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「師岡熊野神社」には「みくまの散歩」という、境内の歴史スポットや豊かな自然を巡る散策コースがあります。“みくまの”は熊野三社をひとまとめに呼ぶ、“三熊野”にちなんでいます。

「い」の池をスタート地点にすると、鳥居から石段を上り本殿へ。裏手の令和神苑を見ながら、社叢林(しゃそうりん)に入ります。散策路をさらに上り、眺望豊かな「権現山広場」がゴールです。

訪問のラストは「みくまの散歩」をなぞります。広場で会った街歩きグループの方々と一緒に、あれはなんだ?あそこはどこだ?と眺望を楽しんでひと休み。山を下り、無事に歩き終えた感謝を込め再度参拝して、帰宅の途についたのでした。

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本殿裏手、中央に見える「の」の池の石碑の左手が社叢林、権現山広場への入口になります
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散策路。遊歩道ですが人の手が入りすぎておらず、静かで厳かな雰囲気に包まれます
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権現山広場に到着、標高約43メートルで思わぬ発見。ここは「師岡貝塚」だったのですね!

師岡熊野神社へのアクセス

八咫烏に導かれて訪れた「師岡熊野神社」。サッカー御守を授かりに行ったのですが、奈良時代からという由緒正しき歴史を感じたうえに、縄文時代の遺跡にも出合えてしまいました!豊かな自然と広々とした境内がとても気持ち良く、東横線大倉山駅より徒歩約8分とアクセスも良好です。ぜひ訪れてみてください。

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東横線大倉山駅。東側の「大倉山レモンロード商店街」を歩き、綱島街道を左折して「熊野神社入口」の信号を右折すれば程なく到着。なお、JR線新横浜駅よりタクシ-では約10分です

<師岡熊野神社>
・住所:神奈川県横浜市港北区師岡町1137
・アクセス:東横線大倉山駅より徒歩約8分
・お問い合わせ:045-531-0150(8:30~17:00)
・施設情報:初穂料などはすべて2026年2月時点の情報です。
境内に「郷土博物館」がありますが、改修工事のため2022(令和4)年から一時休止となっています。

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取材・文:haruta kana(東急公式サイト編集部

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