ハレの日レストラン

とうふと旬。玄/南町田の名店紹介

SALUS

2025/12/25

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、南町田の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年12月号の内容を再編集しています。

知る人ぞ知る路地裏の名店で、季節を味わう

 南町田グランベリーパーク駅から歩いて約8分。町田街道近くの路地裏にひっそりと佇む「とうふと旬。玄」は、和食業界で経験を重ねた加藤健司さんが2019年に構えた和食店。暖簾をくぐると広がる落ち着きのある空間には、ふんわりと出汁の香りが漂います。「カウンターと調理台の高さを揃えて、調理中の手元がよく見えるようにしたんです。お客さまと目線が合うように、椅子の座面の高さにも数センチ単位でこだわりました」。そう話しながら、繊細な作業を手早く行う加藤さん

  「玄」の料理は、加藤さんが自ら全国の生産地に赴いて、その季節ごと、その日ごとに一番おいしい食材を仕入れ、素材の味が最も生きる調理法を用いて提供されます。なかでも自慢は、国産大豆の豆乳で手作りする豆腐と、「和食のなかで一番可能性を感じる」という天ぷら。「揚げたいものもまだまだあるし、突き詰めがいがあっておもしろいですよ」。これからの季節なら柿や苺など、果物を揚げることもあるそう。

 初めて訪れるなら、前菜から刺身、豆腐、鎌倉野菜のサラダ、煮物、焼き魚、天ぷら、お茶漬けまで楽しめる「おまかせ9品」がおすすめ。コツコツ集めてきたという骨董の器に描かれる、体に染み入る“旬”を味わいに足を運んでみては。

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○ほんのり温かい「手作り豆腐」(¥780)は、国産大豆の濃い風味が感じられる逸品。薬味なしでもおいしくいただけます。「本日のお作り3品」(¥1,500)。
○「おまかせ9品(¥5,800)」にも組み込まれるさつまいもと車海老の天ぷら。料理はアラカルトでも注文可能。
○加藤さんとの会話も楽しめるカウンター席のほか、テーブル席も。

■とうふと旬。玄
住所:町田市南町田5-4-7 アレルヤ103
電話:042-850-78080
営業時間:17:00~23:00 ※当日でも予約がおすすめ。※前日までの予約制でランチ営業を実施。 
休:木 ※料理の内容は仕入れ状況により変わります。

(Bold)SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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