ハレの日レストラン

天ぷら馳走 わび助/緑が丘の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、緑が丘の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年4月号の内容を再編集しています

【天ぷら馳走 わび助】天ぷら割烹で、春を味わう至福の時

北口からすぐの場所に構える、奥ゆかしい門構えのお店。店主の渡辺佳司さんは18歳から料理の道へ進み、東銀座の天ぷら店や赤坂・恵比寿の会席料理店など和食を中心に長年の修業を経て、2023年に独立。今年で2年目を迎えます。

ここの天ぷらの特徴は、揚げ油にオリーブオイルを使うこと。渡辺さんは、その魅力を「修業時代オリーブオイルが使われている天ぷらを食べた時に、軽さがおいしいと思ったんです。ごま油で揚げるよりも軽い仕上がりになるので、常連さんにも、よく『たくさん食べても翌日胃もたれしない』と言われます。オリーブオイルは、揚げ油の温度を上げても油の変質が少ないので、栄養素としても優れています」と語ります。しらしめ油とオリーブオイルを7対3の割合でブレンドした油を使い、その日の食材の状態を見極めながら最適な温度で揚げる天ぷらは、素材を生かす薄衣。揚げたてが最もおいしいのは言わずもがな、少し時間がたっても張りがあり、さっくりとした食感の天ぷらに、長年の経験に裏打ちされた確かな腕前を感じます。

食材は、ほぼ毎日仕入れを行う豊洲市場のほか、春には採れたての山菜が渡辺さんの地元・栃木から届くことも。季節を存分に味わう料理のお供には、全国の銘柄を厳選した日本酒を。

_PS_5327.jpg

_PS_5372.jpg

予約制の「天ぷら会席コース」(牡丹)より、揚げたてを1品ずつ提供する天ぷらの一例。この日、車海老、小柱の磯辺巻き、蕾菜、ふきのとう。日本酒(160ml¥880~)。
コースの先付けは、この日「タコと芽キャベツの酢味噌がけ」。
落ち着ける店内には、カウンター席と4人がけのテーブル席が2つ。お昼には丼物や御膳を提供。

■天ぷら馳走 わび助
住所:目黒区緑が丘1-23-11 斉藤ビル1階
電話:03-4400-2143
営業時間:11:30~13:00L.O./17:30~21:30L.O.
休:月(そのほか不定休あり)

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。