
渋谷から横浜を結ぶ東横線は、トレンドの最先端を行く都会的な街並みと、どこか懐かしさの残るローカルな雰囲気が同居する人気路線。中目黒、学芸大学、武蔵小杉など、沿線には“ラーメン激戦区”と呼ばれる駅がいくつも点在します。知る人ぞ知る激戦区の白楽・反町エリアなどもあり、ラーメン好きの間でも注目度の高い沿線です。
九十九ラーメン 恵比寿本店

代官山駅から少し歩いた先、恵比寿エリアに店を構える「九十九ラーメン 恵比寿本店」。木の丸椅子が並ぶナチュラルな雰囲気の店内では、すり下ろしチーズがたっぷりのった、インパクトのあるラーメンが味わえます。
まず食べたいのは、一番人気の「元祖◯究(マルキュー)チーズラーメン」。あっさりとしつつも旨みの強い豚骨スープに、風味豊かな味噌、そしてコクのあるチーズがマッチし、まろやかな味わいを生み出しています。食べ方は自由ですが、おすすめはチーズの山を崩さず、もちっとした中太麺にチーズをまとわせながらいただくスタイル。チーズの旨みをダイレクトに感じられ、ひと口ごとに濃厚な風味が口いっぱいに広がります。
使用されているチーズは、ラーメンに合うようオリジナルで作られた北海道・花畑牧場の「十勝ゴールデンゴーダ」。6ヵ月熟成させてコクを出すというこだわりが、この一杯の味わいを支えています。しゃきっとしたもやしとコーンの食感も楽しいアクセント。麺は細麺に変更することもできるので、好みに合わせて選びましょう。卓上にはネギとピリ辛もやしが用意されており、無料で追加できるのもうれしいポイントです。
トマトベースの豚骨スープにバジルとチーズがのった、まるでマルゲリータのような味わいが楽しめる「◯究(マルキュー)トマトチーズラーメン」も人気。爽やかな酸味とコクのバランスが魅力の一杯です。
<施設情報>
・住所:東京都渋谷区広尾1-1-36
・TEL:03-5466-9566
・営業時間:11:00~翌3:00
・定休日:なし
https://tukumo.com/
麺屋 栩羚廚 中目黒

中目黒駅を出て徒歩すぐの場所にある「麺屋 栩羚廚(くれいず)中目黒」は、京都・壬生に本店を持つラーメン店。銘柄豚「京都ぽーく」をはじめ、京都の食材にこだわった濃厚豚骨ラーメンが味わえる一軒です。
この店の看板メニューのひとつが、昼・夜ともに数量限定の「極濃豚骨ラーメン」。豚骨の旨みを極限まで引き出したスープは、ポタージュのようにどろりと濃厚で、ひと口目から口の中いっぱいにコク深い味わいが広がります。濃厚でありながらキレもあるため、「完飲率90%超え」というのも納得。思わず最後まで飲み干してしまう中毒性の高さが、このラーメンの大きな魅力です。
そんな粘度の高いスープと合わせるのは、平打ちの極太麺。もちもちとした食感でスープをしっかりと絡め取り、噛むほどに麺とスープの一体感が増していきます。提供前に香ばしく炙られるチャーシューはとろけるようなやわらかさで、極細メンマを含め、どの具材もスープとの相性を考え抜いた構成です。味わいの変化を楽しみたいなら、途中で自家製の黒マー油をひと垂らし。スープに香ばしさとコクが加わって、中毒性もぐっと高まります。
ラーメンのほかに、注文を受けてから衣をつけて揚げる「旨塩唐揚げ」も人気の一品。ザクザクとした衣の食感とジューシーな肉の旨みが重なり、濃厚なラーメンのお供としても、単品でも満足度の高い一皿です。
<施設情報>
・住所:東京都目黒区上目黒2-13-4
・TEL:03-3793-9011
・営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)
・定休日:火曜
https://www.instagram.com/menya.craze/
麺 ひしおのキセキ

自由が丘駅正面口改札を出て徒歩すぐ。「麺 ひしおのキセキ」は、同じく自由が丘に店を構える塩ラーメン専門店「麺 うらた」の店主が手掛ける一軒です。
店主は塩ラーメンを追求する中で、旨味調味料を使わず無化調で仕上げることにより原料本来の旨みを引き出す「醤(ひしお)」のすごさを再認識。野菜と魚介のスープと合わせることで、醤油のポテンシャルを最大限に引き出した「キセキの醤油らーめん」にたどり着きました。
ラーメンは、「濃醇(黒醬油)」と「淡麗(白醬油)」の2タイプから選べます。濃醇は2つの醤油をブレンドし、甘・辛・酸・苦・渋のバランスが整った醤油ダレベース。一方の淡麗は、昆布やしいたけから丁寧な仕込みで旨みを抽出した出汁と愛知県の白たまり醤油を合わせた、まろやかな味わいに仕上げられています。
どちらを食べるか迷うなら、まず味わいたいのが「特製濃醇ラーメン」。香川県小豆島の濃口・薄口の再仕込み醤油を使ったスープは、醤油の旨みをダイレクトに感じられる味わいです。合わせる麺はコシのある細ストレート麺で、スープをつるりと持ち上げます。
低温調理された薄切りのイベリコ豚のチャーシューはスープをまとい、しっとりとした食感。さらに鶏チャーシューと太めのメンマ、味玉がのり、ホタテもトッピング。醤油の奥深さとこだわりの具材が調和した、贅沢なラーメンです。
<施設情報>
・住所:東京都目黒区自由が丘2-12-21
・TEL:03-5726-8808
・営業時間:11:00~翌4:00
・定休日:なし
https://www.instagram.com/hishio_no_kiseki/
ラーメン渡来武

自由が丘駅北口を出て徒歩すぐの場所に店を構える「ラーメン渡来武」は、日吉にある横浜家系ラーメンの名店「武蔵家」で修行した店主がオープンした一軒。店名は「”武“蔵家から”渡“って”来“た」という意味で「渡来武(トライブ)」と名付けられました。パンチのある豚骨醤油ラーメンが味わえる家系ラーメンの人気店です。
おすすめは店名を冠した「渡来武ラーメン」。海苔、ほうれん草、チャーシュー、味玉がのった王道の一杯で、麺の量は「並」が1玉、「中」が1.5玉、「大」が2玉から選べます。注文時に麺の硬さ・味の濃さ・鶏油の量を聞かれるので、あらかじめ決めておくとスムーズです。こだわりのスープは、見るからに濃厚でありながら雑味がなく、旨みが凝縮されています。醤油のキレが際立つバランスの良さで、くどさを感じさせません。太めのストレート麺と、脂身が少なめで肉感たっぷりのチャーシューが、このスープと抜群に合います。
農家から直接取り寄せる秋田県産「あきたこまち」を炊きあげたライスは100円で食べ放題。大判の海苔がスープでひたひたになったところでライスを包んで食べると、たまらないおいしさです。
自由が丘店は1号店で、同じく東横線沿いの武蔵小杉駅に「渡来武 総本店」、学芸大学駅に「二代目 渡来武」があります。いずれも駅前でアクセス良好。お気に入りの店舗を見つけるのも楽しみのひとつです。
<施設情報>
・住所:東京都目黒区自由が丘1-12-4
・TEL:03-3725-0128
・営業時間:10:00~翌0:30
・定休日:なし
https://x.com/ra_mensukinan
麺や でこ

新丸子駅西口を出て徒歩すぐ、武蔵小杉駅からも徒歩圏内にある「麺や でこ」は、煮干しそば専門のラーメン店です。
初めて訪れるなら、まず食べたいのがメインメニューの「追い煮干しそば」。ややとろみのあるスープから立ち上る煮干しの風味は力強く、それでいて尖りすぎず、煮干しの旨さを存分に味わえます。スープのベースは、羅臼昆布と干し椎茸をじっくり水出しした出汁に、厳選した煮干しを合わせたもの。一晩寝かせたあと、さらに数種類の煮干しと鶏ひき肉を加えて炊きあげるという手間のかかった仕込みで、煮干しの香りと旨みを幾層にも重ねています。
合わせるのはつるりとした中細麺。スープとのなじみがよく、最後まで心地よく食べ進められます。トッピングには、豚肩ロースと鶏むね肉の2種類のチャーシューを使用。どちらもしっとりとスープを含み、煮干しの風味を引き立てます。さらに、粗くカットされた刻みたまねぎのピリッとした辛みと、岩海苔の香りがアクセントになり、味に立体感を与えています。
この基本のスープに自家製浅利ペーストとにんにくを加えた「浅利香味そば」や、牡蠣をたっぷり入れた「濃厚牡蠣そば」といった、貝のエキスを掛け合わせたラーメンも人気です。煮干しの旨みと貝の風味が織りなす奥深い味わいが楽しめます。さらに「まぜそば」や「つけそば」もラインナップされており、何度訪れても新しい発見がある、煮干しそばの魅力を堪能できる一軒です。
<施設情報>
・住所:神奈川県川崎市中原区小杉町1-520-6
・TEL:044-819-8767
・営業時間:月~金曜11:30~15:00・17:30~22:00、土曜11:00~15:30・17:30~22:00、日曜・祝日11:00~15:30・17:30~21:00
・定休日:なし
https://my-deco1.com/
極楽汁麺 らすた

日吉駅西口を出て徒歩すぐの場所にある「極楽汁麺 らすた」は、学生街の胃袋を満たす濃厚な豚骨醤油ラーメンが味わえる一軒です。
看板メニューは、店名を冠した「らすた麺」。厚みのあるチャーシュー、ネギ、ほうれん草、卵、大判の海苔がトッピングされた一杯です。店内の壁に掲げられた「コクとキレのらすた」という言葉のとおり、地鶏と黒豚からとったスープは動物系の香りがしっかり立つ濃厚さがありながら、くどさはなく、醤油のキレが際立つ仕上がり。見た目の重厚感とは裏腹にさらっと飲めます。
合わせるのは、染谷製麺に特注する平打ちで太めのたまご麺。もっちりとした食感で食べ応えがあります。一方で、替玉には細麺が用意されているのもおもしろいポイント。
食券を渡す際には、味の濃さ・油の多さ・麺の硬さと、1杯無料のライスの有無とサイズ(大・中・小)を伝えます。卓上には豆板醤、しょうが、にんにくといった味変調味料がそろい、サービスのきゅうりの漬物はライスのおともや箸休めにぴったりです。
また、「ミニラーメン」という選択肢もあります。飲んだ後に少しだけラーメンを食べたい、というニーズにも応えてくれる懐の深さが、長く愛される理由のひとつです。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市港北区日吉本町 1-5-41
・TEL:045-565-1608
・営業時間:11:30~翌1:00(売切れ次第閉店)
・定休日:不定休
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140204/14000095/
くり山

白楽駅西口を出て徒歩数分。住宅街の中に佇む「くり山」は、つけ麺発祥の店として知られる「旧東池袋大勝軒」や、行列店「旧大崎六厘舎」で修行した店主が手掛ける一軒。濃厚な王道スタイルのつけ麺が味わえます。
基本の「つけめん」の麺量は、並200g・中300g・大450g・特600gの4段階。冷もり・あつもりも好みで指定できます。コシと弾力を兼ね備えた風味豊かな太麺で、噛むほどに小麦の香りが鼻を抜けます。麺そのもののおいしさにファンが多いのも納得です。
合わせるつけダレは、動物系と魚介系の旨みが重なった濃厚な仕上がりで、力強い麺をしっかりと受け止めます。つけダレの中に入った刻みチャーシューはやわらかく、麺と絡めるたびにコクを添える存在。なお、つけダレは、昼は中濃、夜はより濃厚な味わいになるため、時間帯によって違った表情を楽しめるのも魅力です。卓上には柚子粉・胡椒・一味唐辛子・お酢・刻みニンニクといった調味料がそろい、自分好みの味にカスタマイズできます。
また、「中華そば」も隠れた人気メニュー。鶏ガラ・豚ガラの動物系をベースに、魚介乾物の香りを重ねた中濃スープを、中細麺がつるりと持ち上げます。つけ麺とはまた違ったバランスの良さがあり、気分に合わせて選びたくなる一杯です。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-17-29
・TEL:045-421-0537
・営業時間:月~金曜11:00~15:00・17:00~21:00、土・日曜・祝日11:00~21:00
・定休日:なし
https://hakuraku-kuriyama.jp/
ShiNaChiKu亭

反町駅から横浜新道沿いを歩いてすぐ。素材に徹底的にこだわった無化調ラーメンが味わえる「ShiNaChiKu亭」は、長く通う常連が多い一軒です。
ラーメンは「醤油」「塩」「坦坦」「つけ麺」がそろいますが、初めて訪れるならまず味わいたいのが「醤油らーめん」。伊達鶏の手羽をはじめ、カツオ節、サバ節、昆布など7種の厳選素材を、それぞれに最適な温度と時間で丁寧に抽出し、絶妙なバランスでブレンドしたスープが主役です。そこに金沢の「粟長生丸大豆醤油」を合わせ、仕上げに伊達鶏の鶏油を加えることで、まろやかな甘みと奥行きのある味わいを生み出しています。
トッピングには、宮崎のブランド豚「おいも豚」のバラチャーシューを使用。とろとろとしたやわらかさで、スープとの相性も抜群です。たっぷりの青ネギと、食感が楽しいメンマが加わり、全体の調和を整えています。合わせる麺は、国産小麦を使った自家製の細ストレート麺。なめらかでほどよいコシがあり、透明なコク深いスープをしっかりと持ち上げます。
また、スープに使用した鶏や昆布を無料で分けてくれるという珍しいサービスも特徴的。この「食材を無駄にしない」という姿勢からも、店の真摯なものづくりが伝わってきます。何度食べても飽きのこない味わいで、訪れるたびにその完成度を実感できる一杯です。
<施設情報>
・住所:神奈川県横浜市神奈川区反町2-15-14
・TEL:045-316-6315
・営業時間:月~金曜・祝日11:00~15:00、土・日曜11:00~15:00、17:00~20:00
・定休日:火・水曜
https://www.instagram.com/shinachikutei/
東横線で、お気に入りの一杯を見つけに行こう

濃厚系から煮干し系、家系から無化調系まで、多彩なジャンルのラーメン店がひしめく東横線。都会的な街とローカルな情緒が混在するこの沿線には、駅前の人気店から住宅街の隠れた名店まで、それぞれの街に根付いた個性豊かな一杯が待っています。通勤・通学の途中でふらりと立ち寄るもよし、休日にわざわざ食べに出掛けるもよし。ぜひこの沿線で、何度も通いたくなるお気に入りの一軒を見つけてみてください。
掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。






