もらって嬉しい手土産スイーツ

マドレーヌ/自由が丘ロール屋

SALUS

2025/6/7

しっとり溶け広がる、マドレーヌの至福

「改めて、生地のうま味に回帰しました」。辻口博啓シェフが「モンサンクレール」に次ぎ、「自由が丘ロール屋」を構えたのが2002年のこと。長く愛される店を昨年、がらりとリニューアルした。

一番の革命はオーブン。厚い生地にも火が入り、ウェット感を保てるものに替えたとか。配合や製法も見直し、もっとしっとり口溶けよく。ロールケーキはより生地を味わえるスタイルに一新した。

さらには生地そのものを楽しめる焼き菓子を揃え、「ロールケーキと焼き菓子の店」として新フェーズへ! 焼きっぱなしのお菓子はこまめに焼き、出来たてが次々と運ばれる。

目を引くのが北海道産小麦粉やバターの香りに満ちた、黄金色のマドレーヌ。レモンのマドレーヌはレモン糖衣をまとってさくふわ、しっとり。鮮やかな酸味を那須御養卵のやさしいコクとバニラコンフィチュールでまろやかに。レモン皮がさわやかな余韻を残していく。マドレーヌの新たな喜びを贈ろう。

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「マドレーヌ」5種。手前から、自家製コンフィチュール入りの「フランボワーズ」、レモンケーキ感覚の「シトロン」各¥400、やわらかなコクが広がる「和三盆」¥350(すべてオンライン予約可)。ほのかに効かせたレモンの果汁と果皮の香りが心地よい「プレーン」、オレンジが隠し味の「ショコラ」各1個¥300(ともに3日前までに電話予約可)。作り置きせずなくなり次第終了のため、必ず欲しい場合は予約が安心。
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■自由が丘ロール屋
・住所:目黒区自由が丘1-23-2
・電話:03-3725-3055
・営業時間:11:00~18:00
・休:水・第3火(そのほか不定休あり)
・自由が丘駅より徒歩8分

chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。

(撮影=星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2024年6月号の内容を再編集しています

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

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