もらって嬉しい手土産スイーツ

ピシカほか/PAYSAGE 代官山本店

SALUS

2025/6/7

大地の恵み息づく、たおやかなプチガトー

“柑橘の女王”「せとか」が輝くグラスには、アールグレイのクランブル、パッションフルーツのシャンティ、金柑ジャムにノンアル白ワインのジュレを重ねて。美しい層がもたらす酸味や華やかな香り、心地よい苦味……さまざまな味わいで、「せとか」の香りやみずみずしさを膨らませていく。

こんなふうに食材の最高の喜びに出合わせてくれる「PAYSAGE」が、代官山に旗艦店を構えた。新作のなかでも、「ピシカ」は江藤英樹シェフの新シグネチャーになりそうな予感。

淡いグリーンの色彩通りにやさしいピスタチオムースの風味に、軽いショコラのクリームでボディを持たせて。強めの個性をベリーでやわらげたカシスジュレが、色っぽくアクセントを添える。

繊細なバランスも舌にのせた途端にふわりととける口溶けも、「ドミニク・ブシェ トーキョー」など、数々のグランメゾンでデザートを作ってきた彼らしい。幻のような口溶けの後も、幸せな香りの余韻は続いていく。

-----
右手前から時計回りに、「ピシカ」¥891、4種のベリーが花束のように鮮やかな「タルトフリュイルージュ」¥918、「ヴェリーヌせとか」¥972。タルトやヴェリーヌ(グラスデザート)は旬の果物とともに変わる。その日入った果物で突如新作が登場することも!
-----

■PAYSAGE(ペイサージュ)代官山本店
・住所:渋谷区代官山町20-23 Forestgate Daikanyama
・電話:03-6455-2515
・営業時間:11:00~19:00(18:30L.O.)
・休:月
・代官山駅より徒歩3分

chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。

(撮影=星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2024年4月号の内容を再編集しています

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。