池尻大橋・三軒茶屋の愛されご飯6選。渋谷から数駅、田園都市線の隠れた名店まとめ
- 編集:縁線図鑑編集部
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渋谷から田園都市線でほんの数駅。でも、そこには渋谷とはまるで異なる、穏やかでホッとする時間が流れています。
住む人のために暖簾を守り続ける店、好きが高じて開いた秘密基地のような店、故郷の味で人をつなぐ店——。今回は池尻大橋から三軒茶屋エリアを中心に、縁線図鑑が出会ってきた名店をご紹介します。
銀皿に盛られた、ここだけのおいしさ。隠れ家4階のちいさな哲学 【 ザ・銀皿 】

既視感のあるメニュー名に、見たことのない料理が宿る
縁線図鑑で池尻大橋に1泊2日で滞在したエッセ イスト・フードディレクターの平野紗季子さん。
「前から来てみたかった」と話すのは、蔦の絡まるビルの4階にひっそりとあるバー「ザ・銀皿」。フレンチやイタリアンなどさまざまなレストランで料理人を務めた店主・小田島利成さんが2023年5月にオープンしました。
「赤いウインナー」「ポテトサラダ」とメニュー名は見慣れたものばかりですが、すべての料理は銀皿に盛られ、独創のひと手間がにじみ出ています。こだわりをあえて語らず、定番の名で真っ向勝負する姿勢がお店の哲学。


いろいろなお店で働いてきて、自分のなかで「もっとこうしたらいいのに」と浮かんできたイメージをかたちにしています。
小田島利成さん

その土地が「ほしがっている味」を問い続ける、多国籍カフェ 【 Massif 】

テロワールの発想で、街と一緒に変わり続ける
平野紗季子さんと「共通の知人も多い」と語り合うクリエイティブ・ディレクターのマックス・ハウゼガさんが、ホテルレジデンス大橋会館の1階に立ち上げたカフェ・レストラン。
中東と欧州の中間のような創作料理を提供し、店名の「Massif(山塊)」は店が位置 する目黒区東山エリアにもかかっています。内装はエリア在住のクリエイターたちと共同制作。商店街の寄り合いが行われることもある、地元に根ざした一軒です。


ワインの世界では、味に大きな影響を与える土地の気候や土壌、地形を「テロワール」といいますが、それと同じで、「その土地がほしがっている店や味」があると思うんです。
マックス・ハウゼガさん

青森の味が、東京で縁をつなぐ。三軒茶屋の三角地帯の隠れ家に宿る「魔力」 【 トゥアック ジャム 】

故郷の食材と女店主の人柄が、見知らぬ者同士を近づける
世田谷通りと246号線が交わる三角地帯のビル7階。目立つ看板もないのに、2007年の開業から客足が途絶えないのが「トゥアック ジャム」。
青森県出身の店主・木沢いずみさんが、青森産食材を使った創作料理と厳選した梅酒を提供しています。13年来の常連・岡田ジョージさんによれば、この店で出会って結婚したカップルが15組ほどいるとのこと。
「私の好きな人たちを招き、みんながどんどんつながり、その輪のなかで私自身も人生を楽しむ」というのが、いずみさ んの変わらない経営哲学です。


いずみちゃん自身が何でもオープンに話して、知らない人同士でも仲良くなれるように店の雰囲気を作り上げているんですよ。互いに楽しい時間を過ごせるよう気を配っているし、横柄な態度を取ることもありません。初めて訪れる人にもフレンドリーに接するから、新しい仲間がどんどん増えていくんです。
岡田ジョージさん

夢追う人の「実家」と呼ばれる、50年以上続く老舗居酒屋 【 TA-KE 酒・肴・お茶漬け 】

新旧の縁が交わる街で、先輩と後輩が語らう夜
神楽坂から三軒茶屋に移転して50年以上。お笑いトリオ・素晴らしき人生のふじこさんが、後輩・ポテトカレッジのコモダドラゴンさんを連れて訪れたのもこの店です。
「おかえり!」と常連を出迎える大将の佐久間さんと、佐久間さんの母である大女将。俳優や芸人から地元の常連まで幅広い客が集い、豊洲直送の魚を使った料理と、親父の代から継ぎ足してきた穴子のツメが自慢。三軒茶屋で夢を追う人たちにとって、ここはいつでも帰ってこられる「実家」のような場所です。


「三茶漬け」は、ある俳優さんがもともと単品だったお茶漬けのメニューを見て「味を選べないからトッピングさせてほしい」と言って3種類トッピングしたことから名付けました。三軒茶屋だからちょうどいいしね(笑)。あさり、鯛、鮭が入っています。芸能界を目指している子がその俳優さんにあやかってこのお茶漬けを食べに来ることもあります。
佐久間

深夜5時まで開く、三茶の本格イタリアン 【 PIZZA&WINE RIKI-A 】

アルバイト先の店長に連れられて。気づけばメニューを全制覇
三軒茶屋を拠点に活動するシンガーソングライター・Show Chick Boyさんの行きつけイタリアンバル。アルバイト先の店長に連れてきてもらったのが最初で、それからパスタやピザが食べたくなるとここに来るようになり、気づけばメニューを全制覇していたといいます。
バジル&マスカルポーネピザは大きくてカリッとした薄い生地が酒のつまみにぴったりで、アラビアータは辛さが絶妙。深夜5時まで営業しているため、仕事終わりやもう少し飲みたいときにも気軽に立ち寄れる、夜の三軒茶屋の頼れる一軒です。


イタリアンを食べたかったらRIKI-Aに来れば間違いないです。朝5時までやっているので、深夜まで仕事や予定があって、でも、ちょっとお腹減ったな、1杯飲みたいなっていうときにもおすすめです。
Show Chick Boyさん

音楽好きが集まれば、夢の話になる 【 TOKYO 1LBK CLUB 】

職場でありながら、音楽仲間との縁をつないできた場所
カラオケスナックダーツバーを営む店主・ユタカさん自身も音楽活動をしており、R&Bやヒップホップ好きの歌ウマたちが自然と集まる店です。
Show Chick Boyさんは、音楽をやりながらフラフラと過ごしていた時期にユタカさんから「うちで働けば?」と声をかけてもらい、週1日程度アルバイトをするようになったそう。
ユタカさんはいわば「音楽の大先輩」。ここで出会った仲間とお客さん同士が共作・共演することもあり、働く場所が、夢を語り合い、音楽の縁をつないでいく場所にもなっています。


歌うことが好きな人は来てみてください。音楽をやりたいっていう人じゃなくとも、 カラオケバーなので歌うのが好きなら楽しんでもらえると思いますよ。素人だけど音楽をかじっていた人もいるし、これから何かやりたいっていう人も来るし、何かしら音楽に関わっていたいと思っている人も、歌好きも、ぜひ!
ユタカさん







