上町から三軒茶屋へ。新旧の縁が交わる街で、芸人・ふじこ&コモダドラゴンの通う名店たち
- 取材・文:飯嶋藍子
- 写真:N A ï V E(佐藤友亮)
- 編集:山元翔一(CINRA)
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本気のデートプランにもピッタリ? 若手芸人二人が上町のクラシカルな洋食屋へ
――ふじこさんがバーボンに来店したきっかけは?
ランチ会と称して先輩芸人と一緒に世田谷線沿線の飲食店によく行くんですよ。その一環で連れてきてもらいました。そこから、『M-1』の1回戦が終わって「ちょっと今日はいいもの食おう」ってときとか、バイトがなくて落ち着けるときとか、プチ贅沢みたいな感覚でたまに来るようになりました。
ふじこ

――今日は何をオーダーしましたか?
「バーボンライス」にしました。僕はあんまり冒険しないタイプかつ、最初に食べた「バーボンライス」が衝撃的すぎて、これしか頼まないです。やっぱり何度食べても大好き。ガーリックが効いててめちゃめちゃうまいです。
ふじこ

ふじこさんが「バーボンライス」と「オリジナルライス」が人気って言っていたので、僕は「オリジナルライス」にしました。結構パンチがありますね! チーズとお肉がたっぷりでリゾットとラザニアの中間みたいな感じ。黒胡椒がめっちゃ合います。
コモダドラゴン





「バーボンライス」も、肉がごろごろ入っててかなりおいしいですね! ガーリックが好きなので、次来たら「バーボンライス」頼んでみます。お店の雰囲気もいいから、ランチに行って夕方には解散みたいなデートのときに来たいです。
コモダドラゴン

マジで気になってる子とのデートプランだ。
ふじこ

そう。デートでガーリックを食べるかどうかで、そこからの付き合いが変わってきますから。食べたら信頼できる人ですよ。近所にあってほしい店だなあ。
コモダドラゴン

クラシックな昔ながらの洋食屋さんだから、きっとみんな通いたくなる親しみやすいお店だと思います。
ふじこ



三軒茶屋で店を構えて半世紀。俳優や芸人に愛され、夜な夜な縁を紡ぐTA-KEの魅力
たっぷりのランチに満足し、少し腹ごなしをしてから訪れたのは、ふじこさんが足繁く通う三軒茶屋の老舗居酒屋・TA-KE。
2週間に1回は一緒に飲みに行くというコモダドラゴンさんとふじこさん。じつはこの取材の前日もTA-KEで飲もうとしたところ、あいにく満席で入れなかったのだという。
「おかえり!」と二人を出迎える大将の佐久間さん、佐久間さんの母である大女将を交え、TA-KEに集まる人々の交流やこだわりのメニュー、三軒茶屋の魅力まで聞いた。

――TA-KEはどんなお店なんですか?
私の両親がもともと寿司屋をやっていて、昭和46年(1973年)に神楽坂から三軒茶屋に移転したんです。親父が60歳のときに寿司屋をやめ、そこから居酒屋になりました。親父が他界したあとに屋号を変えて、いまのかたちになっています。前身もあわせたら三軒茶屋で店をやり始めて53年です。
佐久間

――すごい! ふじこさんやコモダドラゴンさんのように芸人さんがよくいらっしゃるんですか?
ベテランから若手の芸人さんまでたくさんいらっしゃいます。マネージャーさんが芸人さんを連れてきてくれることもあるし、俳優さんなんかもよくいらっしゃいますよ。
佐久間



僕も前の事務所のマネージャーさんに連れてきてもらったのが最初です。もう7年くらい通っていて、実家かってくらいお店にいますね。すごく仲良くさせていただいていて、大将やほかのお客さんと一緒に釣りに行ったこともあります。
ふじこ

みんなただのお客さんっていうわけじゃなくて、店が終わったあとに一緒に飲みにいったり、カラオケに行ったり、休みの日に釣りに行ったり、プライベートでも遊ぶんです。
佐久間

初対面の人同士で仲良くなることも多いし、みんな友達って感じだね。
大女将



――常連のふじこさんのおすすめのメニューは?
「だし巻き玉子焼き」「スミイカのあぶり」「ナス明太のクリーム和え」「三茶漬け」が大好きです!
ふじこ

もともと寿司屋だったので魚にはこだわって、豊洲で仕入れているんです。「スミイカのあぶり」には、親父の代から50年以上継ぎ足しながら使っている穴子のツメを塗ってあぶっています。
佐久間



「三茶漬け」は、ある俳優さんがもともと単品だったお茶漬けのメニューを見て「味を選べないからトッピングさせてほしい」と言って3種類トッピングしたことから名付けました。三軒茶屋だからちょうどいいしね(笑)。あさり、鯛、鮭が入っています。芸能界を目指している子がその俳優さんにあやかってこのお茶漬けを食べに来ることもあります。
佐久間

――佐久間さんはふじこさんの活動をどう見ていますか?
どんどんビッグになってほしいねえ。ふじこだけじゃなくて、俳優の子も歌手の子たちも、来てくれている人みんな にそう思っています。似た業界の人同士だと話が盛り上がるから、お客さん同士を紹介することもあって。 アドバイスとまではいかないけれど、誰かと話すことによって解決することもあるじゃないですか。だから、話だけでも聞いて、いい人がいれば紹介して、何かのきっかけになったらいいなって思っています。
佐久間




――長年ここで過ごしてきた佐久間さんが考える三軒茶屋の魅力は?
昔から三軒茶屋にいる人も、新しく来た若い人もみんなが楽しめるところが魅力ですね。ふじこみたいに夢を追っているお客さんも多いから、みんなの話を聞いているだけで楽しいですよ。

