交通インフラ

交通インフラを担うグループとして、安全性と利便性のさらなる向上を目指しています。

東急線の取り組み

伊豆の地域活性化と新たな旅の提案

2017年7月、当社と伊豆急行は、JR横浜駅と伊豆急行線伊豆急下田駅を結ぶ観光列車「THE ROYAL EXPRESS」の運行を開始しました。関連施設や周辺の環境も整備し、伊豆の地域活性化に向けて、地元の方々、東急グル―プ各社とも連携し、新たな旅をご提案することで、伊豆の魅力を国内外に発信しています。

THE ROYAL EXPRESS
THE ROYAL EXPRESS
© ドーンデザイン研究所

8両編成で、客車、食堂車、キッチンカー、コンサート・結婚式・展示会などさまざまな活用が可能なマルチカーで編成されています。先端技術から生まれる素材や工法に、伝統的な素材や職人の技を組み合わせ、上質な空間と魅力的な車内サービスの提供で、お客さまの心に残る時間を提供します。

寝姿山山頂 「THE ROYAL HOUSE」・下田ロープウェイ
THE ROYAL HOUSE

「THE ROYAL EXPRESS」の発着駅、伊豆急下田駅前にある寝姿山の山頂に、下田湾を一望できるレストラン「THE ROYAL HOUSE」を運営しています。海の幸や季節の野菜を生かした懐かしく親しみのある料理や、生産地や製法などにこだわった飲料などをお楽しみいただけます。
ロープウェイのゴンドラも外観を列車のイメージと合わせ、寝姿山の木々の緑に映えるロイヤルブルーに、内装には天然木を使用してリニューアルしました。

下田ロープウェイ
観光列車の運行に合わせた周辺環境の改修・整備

「THE ROYAL EXPRESS」専用バス

「THE ROYAL EXPRESS」専用バスの導入

「THE ROYAL EXPRESS」のお客さま専用バスを運行しています。このバスの導入による観光エリア拡大などにより、THE ROYAL EXPRESSの旅をより魅力的なものとしています。

「THE ROYAL EXPRESS」関連施設の設置

THE ROYAL CAFE YOKOHAMA

横浜駅にドリンクや軽食を楽しめるカフェと、THEROYAL EXPRESSクルーズプランのお客さま専用ラウンジを設置。
 「THEROYAL EXPRESS」の雰囲気を味わいながら、旅の始まりを演出しています。

THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~
THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~

JR北海道と当社は、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、観光振興と地域活性化を目的として、2019年2月に観光列車の走行プロジェクトをJR東日本、JR貨物との4社連携で立ち上げました。2020年からは4エリアを巡り、観光資源を体感できるコースを運行、第4期となる2023年には運行回数を9回に増やし、宗谷本線を走る道北エリアの新プランを追加。訴求力のある旅行商品に仕立てることで、北海道の観光資源の魅力発信を行っています。

THE ROYAL EXPRESS ~SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN~
© ドーンデザイン研究所

JR四国、JR貨物、JR西日本、当社が協力するプロジェクトとして、四国・瀬戸内エリアの観光振興・地域活性化を目的としたクルーズトレインを運行します。
2024年冬に岡山駅を発地として、高松や松山などを巡る運行を実施します。「四国・瀬戸内の豊かな海の幸、山の幸」「瀬戸の海と島々が織りなす美しい情景」「伝統と文化を今に継承する地域の方々とのふれあい」などを通じて、優雅なひとときを提供し、THE ROYAL EXPRESSの旅ならではのオンリーワンの「美しさ、煌めく 旅。」へご案内します。

空港運営事業

仙台国際空港
仙台国際空港

2016年7月、当社、前田建設工業、豊田通商、東急不動産、東急エージェンシー、東急建設、東急コミュニティーの7社により設立された「仙台国際空港株式会社」は、国管理空港の民間委託第1号となった仙台国際空港の運営事業を行っており、これまで国、地元自治体、第3セクターなどが別々に行ってきた空港運営事業を一括して行っています(管制業務を除く)。事業期間は30年、延長により最長で60年という長期的な事業です。航空ネットワークの拡充、二次交通の拡充などの空港アクセスの利便性向上、東北ブランドの発信拠点となる商業店舗の拡充、農林水産物の輸出支援など、さまざまな活性化施策に取り組み、東北の方々に一番に選ばれる空港を目指しています。

富士山静岡空港
富士山静岡空港

2019年4月の民営化開始から、三菱地所と当社で静岡空港の運営を行っています。運営主体となる「富士山静岡空港株式会社」は、従前滑走路などの空港基本施設の維持管理を空港管理者である静岡県の指定管理者として行っていましたが、両社が空港業務全般に関する運営権を獲得し、当該会社へ出資することで空港事業全体を一体的に運営しています。事業期間は20年、延長により最長で40年です。事業のコンセプトである「リージョナル・ランドマーク・エアポート~利用者倍増で、静岡県経済・地域を牽引するそらの港~」の実現を目指します。

北海道エアポート
新千歳空港

2019年10月に北海道空港、三菱地所、当社を含む17社により設立された「北海道エアポート株式会社」は、2020年6月から新千歳空港、10月から旭川空港、2021年3月から稚内空港、釧路空港、函館空港、帯広空港、女満別空港と、北海道内7空港の運営を行っています。
仙台国際空港と同様に、国、道、地元自治体、第3セクターなどが別々に行ってきた空港運営事業を一括して行っており、事業期間は30年、延長により最長で35年です。世界の観光客を魅了し北海道全域へ送客する「マルチ・ツーリズムゲートウェイ」の実現を目指して、北海道の魅力発信と地域活性化への貢献に取り組んでいます。

広島国際空港
広島国際空港

2020年11月、三井不動産、当社、広島銀行、広島電鉄など16社により設立された「広島国際空港株式会社」は、2021年7月より広島空港の運営を行っています。事業期間は30年、延長により最長で35年です。「中四国の持続的成長を牽引し続ける圧倒的 No.1 ゲートウェイ」の実現を目指して、中四国で唯一無二の航空ネットワークの構築、全旅程において旅客の期待を上回る感動体験の提供、観光・ビジネス双方によるインバウンド・アウトバウンド需要の創造と獲得に取り組んでいます。

交通インフラ事業

伊豆navi
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当社、JR東日本、伊豆急行は、2019年から3度にわたり実施した観光型MaaS「Izuko」の実証実験で得た知見を踏まえ、地域との共創を通じて伊豆地域の活性化を目指す「伊豆navi」を2022年11月より開始し、期間を定めず継続的に展開しています。「伊豆navi」は伊豆の観光施設や飲食店に関する情報、ワーケーション・ビジネス関連情報などの伊豆の多様な魅力と、便利でおトクな交通チケットや、レンタサイクルなどの移動手段、目的地近くのバス停情報などをお届けするデジタルサービスです。
今後も地域の自治体や交通・観光事業者の皆さまと共に進化を続けながら、伊豆地域の活性化に貢献することを目指していきます。

自動運転モビリティの実証実験
自動運転車両

コロナ禍以降、働き方やライフスタイルの変化に加え、高齢化の進行など「移動」に関するニーズは多様化しています。一方で、運輸・物流業界ではドライバー不足やドライバーの高齢化が今後ますます深刻化していくことが予想されています。
当社は、これらの社会課題解決策のひとつとして、自動運転と遠隔監視を組み合わせた新たな技術およびサービスの検証を2020年より実施しており、2021年度から静岡県の自動走行実証事業「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」に参画。また2022年9月と2023年3月に東急線沿線の多摩田園都市エリアにおいて自動運転移動サービスの実証実験を実施しました。
将来的には複数台の自動運転車両を1人の遠隔監視者が運行管理することで、従来の路線バスを中心とした地域交通に加え、社会課題の解決につながる新たな移動サービスの実現を目指し検証を進めています。

伊豆半島東海岸地域における無人航空機の活用
連携協定締結式

2021年3月25日、東急グループ3社(当社、東急テクノシステム、伊豆急ホールディングス)をはじめとした民間10団体は、静岡県伊豆半島東海岸地域4市町(伊東市、東伊豆町、河津町、下田市)と、「無人航空機(ドローン)の活用による地方創生の推進に関する連携協定」を締結しました。今後はこの活動を通じ、伊豆地域での防災・災害時対策や観光誘致策のみならず、ロボティクス産業を生み出し、伊豆半島東海岸地域への交流人口の増加と地方創生の実現を目指していきます。

鉄道敷光ファイバー芯線賃貸サービス

「鉄道敷光ファイバー芯線賃貸サービス」は、東急線の線路沿いに敷設された光ファイバーケーブルの芯線賃貸サービスです。
当社では東急線沿線における情報インフラの高度化推進を目的として、有限な鉄軌道敷スペースを有効且つ公正に提供する光ファイバーケーブル一条を敷設し、芯線賃貸事業を行っています。現在、東横線、目黒線、東急新横浜線、田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線のほぼ全線(総延長約120km)に光ファイバーケーブルを敷設しています。また、駅から各拠点へのネットワーク接続の選択肢も豊富です。

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