ホスピタリティ

ホテル・リゾート事業

ホテル事業

事業成長に向けた推進体制

当社のホテル事業は、下図のとおり、当社がホテル経営を、東急ホテルズ&リゾーツが運営を行います。
当社は、ホテル・リゾート事業の資産マネジメントを担うとともに、ホテル事業を通じて街や地域に、より高い付加価値を創造していきます。東急ホテルズ&リゾーツは、質の高いホテル運営力を強みとして、各ホテルのさらなる魅力向上とともに、新たなホテル運営受託の獲得によるネットワーク拡充を図ることで成長を目指します。

展開ブランド

東急ホテルズ&リゾーツのチェーンブランド「東急ホテルズ」は、61店舗・12,086室(パートナーホテルを除く)を展開しています(2025年3月末時点)。それぞれの個性を持つブランドラインアップにより、お客さまの多様な利用シーンにお応えするとともに、ホテル経営や投資を検討するクライアントの皆さまに、幅広く柔軟なブランド選択肢を提案しています。

歴史ある東急ブランドホテル(「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」)や「東急バケーションズ」に加え、新たに創設した個性的なホテルブランド群である「DISTINCTIVE SELECTION」は、唯一無二の価値を追求して一店舗ごとに個別ブランドを設定する「単独型ブランド」と、複数店舗で展開する「展開型ブランド」で構成しています。
単独型ブランドは、2023年5月に東急歌舞伎町タワーに開業した「BELLUSTAR TOKYO」や「HOTELGROOVE SHINJUKU」などをラインアップし、展開型ブランドは都市型ライフスタイルホテル「STREAMHOTEL」と、リゾート型のホテルコンドミニアム「STORYLINE」とで構成しています。
「STREAM HOTEL」は、「SAPPORO STREAMHOTEL」と「SHIBUYA STREAM HOTEL」の2ホテルを展開しています。「STORYLINE」は、沖縄において「STORYLINE瀬長島」を2024年に開業しました。

2024年に開業したホテル

札幌/SAPPORO STREAM HOTEL

2024年1月16日開業 客室/436室

国内有数の繁華街・札幌すすきのの玄関口に位置し、市営地下鉄すすきの駅直結という利便性を有する、商業店舗、シネマコンプレックス、ホテルからなる大型複合施設「COCONO SUSUKINO」の7~18階に開業しました。「Deep Community」をコンセプトに、宿泊客も地元の方も思い思いに過ごせる交流空間を提供し、お客さまが集い・働き・遊べる、「旅の拠点」として、ご利用いただけます。

沖縄/STORYLINE瀬長島

2024年4月11日開業 客室/101室

「ホテルコンドミニアム」の新ブランド「STORYLINE」第1号物件が、沖縄県豊見城市の瀬長島に開業しました。那覇空港から車で約10分の立地は、週末の仕事後でも気軽にお越しいただけます。最上階の開放感あふれるルーフトップには美ら海と青空に連なるインフィニティプールがあり、空を染めるサンセットや那覇市内の夜景を満喫できます。

TsugiTsugi(ツギツギ)

当社は、2023年5月より新たな旅のスタイルを提供する定額制宿泊サービス「ツギツギ」を運営しています。全国400以上の宿泊施設に自由に泊まれるサブスク型サービスとして、当社グループホテルに加え、多くの外部宿泊施設と提携することで、柔軟で新しい宿泊プラットフォームを構築しています。
「ツギツギ」は平日や直前期の需要創出に寄与し、新たな顧客接点にもなっています。また、ソラシドエア・JR九州・名古屋鉄道などの交通事業者との連携により、地域特性に応じた送客や平日宿泊促進を通じ、全国的な需給バランスの最適化と旅行体験の向上を図っています。さらに、観光業界における先駆けとして生成AIを活用し、好みに応じた旅先提案や地域訴求、旅前後のサポートなどを行うことで、宿泊×先端技術による新たな体験価値の創出にも挑戦しています。
サステナブルな観光振興のモデルとして、業界の可能性を広げています。

ゴルフ事業

エメラルドコーストゴルフリンクス
エメラルドコースト
ゴルフリンクス

当社は子会社を通じ、国内に会員制ゴルフ場4カ所、パブリックゴルフ場2カ所の計6カ所のゴルフ場を展開しています。社交の舞台として名高いゴルフ場から、身近なスポーツ・レジャーとして楽しんでいただけるゴルフ場まで、それぞれの特性を生かしながら、お客さまのニーズにあった質の高いゴルフライフを提供しています。また、プロゴルフトーナメントの開催や、一般女性ゴルファー向けイベントである東急レディスゴルフの主催など、さまざまな形でゴルフに関わっています。

ゴルフ場一覧
スリーハンドレッドクラブ(神奈川県)
ファイブハンドレッドクラブ(静岡県)
東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)
東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)
グランドオークプレイヤーズコース(兵庫県)
エメラルドコーストゴルフリンクス(沖縄県)

まいぱり 宮古島熱帯果樹園

トロピカルガイドツアー
トロピカルガイドツアー

当社および子会社の宮古観光開発は、沖縄県宮古島市で「まいぱり宮古島熱帯果樹園」を運営しています。「まいぱり」とは、宮古島の方言で「与那覇前浜の畑」を意味する言葉です。地元に根差した農業、観光振興を推進するため、地元産農作物の販売のほか、園内をカートに乗って散策する「トロピカルガイドツアー」などを実施しています。

国際事業(海外でのまちづくり)

東急グループが長年培ってきた沿線開発のノウハウを生かし、ベトナム、タイ、オーストラリアの3カ国でまちづくり事業を展開しています。

ベトナムでの事業

ベトナムは安定した政治体制や親日で穏健な国民性に加え、GDP成長率や生産年齢人口の増加など着実な経済成長が期待できることから、当社は旧ビンズン省※にて都市開発事業・交通事業を、ホーチミン市ほかにて、オフィス賃貸事業、分譲住宅事業や不動産管理事業などを展開しています。不動産事業のバリューチェーンを構築し、ベトナムの都市の発展に貢献していきます。

2025年7月1日の行政再編により、ホーチミン市と合併。

ビンズン新都市におけるまちづくり
ビンズン新都市におけるまちづくり

旧ビンズン省でのまちづくり

ホーチミン市の北約30kmに位置する旧ビンズン省は、日系含む外資企業による工業団地への進出が多く、今後の発展が見込まれるエリアです。当社はベトナム企業「ベカメックスIDC」との合弁会社であるベカメックス東急を2012年に設立し、同省ビンズン新都市(約1,000ha)内において、住宅や商業などからなる「東急ガーデンシティ」の開発を進め、日越合弁企業として公共交通との一体的なまちづくりを展開しています。

住宅事業
高層マンション「SORA gardens Ⅱ」
高層マンション
「SORA gardens Ⅱ」
SORA gardensⅠとⅡをつなぐ住民の憩いの場「greenway」
SORA gardensⅠとⅡをつなぐ住民の憩いの場
「greenway」
MIDORI PARK内低層住宅「HARUKA Residence」「HARUKA Terrace
MIDORI PARK内低層住宅
「HARUKA Residence」「HARUKA Terrace」

ベカメックス東急はビンズン新都市において高品質で快適な住居を提供しています。最初に手掛けたマンションプロジェクト「SORA gardensⅠ」(全406戸)は、開発コンセプトである「ガーデン」を空中庭園や壁面緑化により実現したほか、施工品質やセキュリティ体制などジャパンクオリティーにこだわり、2015年に竣工しました。2018年には三菱地所レジデンスと合弁会社「BTMJR INVESTMENT LIMITED COMPANY」を設立し、2021年には「SORA gardensⅡ」(全557戸)が竣工。「SORA gardensⅠ」との一体感のある外観や連続する商業空間を創造するとともに、旧ビンズン省では初となる全戸へのスマートホーム設備・システムを導入しています。2025年には、「SORA gardensⅢ」(全1,074戸)に着工し、エリア最高峰となる、39階建ての高層マンションを開発予定です。
一方、新都市内の別のエリアで進めているエリア開発プロジェクト「MIDORI PARK」は、高層コンドミニアムや低層のタウンハウス・ヴィラの統一感ある美しい街並みや、エリア内の小川や四季折々の植栽など、緑豊かな住環境が特徴です。
2019年にはマンションプロジェクト「MIDORIPARK The VIEW」(全604戸)が竣工。さらに2020年にはNTT都市開発と合弁会社「H9BC INVESTMENTCOMPANY LIMITED」を設立し、「MIDORI PARKThe GLORY」が2024年10月に竣工しました。また2024年には「MIDORI PARK The TEN」(全300戸)、2025年には「MIDORI PARK The NEST」(全972戸)に着工し、今後も継続して開発を進めていきます。

商業

2015年から旧ビンズン省庁舎に隣接する新都市の中心で、商業施設「Hikari」を開発・運営しており、ビンズン新都市における持続可能なまちづくりを目指し、コンポストやアクアポニックス、太陽光発電などの環境に配慮した取り組みを導入しています。
また2023年7月には、ビンズン新都市で初のショッピングセンターとなる「SORA gardens SC」が開業しました。複数の日系テナントが入居し、物販・飲食・エンターテインメントが楽しめます。お子さま連れのお客さまに快適にご利用いただけるように、授乳室やキッズトイレを設けるなど、日本で培った商業施設運営ノウハウを生かしています。

「(仮称)SORA gardens SC(第1期)」外観イメージ
商業施設「SORA gardens SC」
バス事業
KAZE SHUTTLE
KAZE SHUTTLE

ベカメックス東急の100%子会社ベカメックス東急バスが、ビンズン新都市とトゥーヤモット市街を結ぶ路線「KAZE SHUTTLE」の運行を2014年に開始しました。2016年からはビンズン新都市内を循環する路線も加わり、現在8路線13系統および市中心部と近隣ショッピングセンターを結ぶ住民向けの路線を展開しています。定時運行や安全・快適な車両の導入、お客さまへの丁寧な接客案内など日本のノウハウを活用した交通システムの定着を図っています。
「東急多摩田園都市」のノウハウを生かした公共交通一体型のまちづくりを推進することでビンズン新都市の成長に貢献するとともに、市街地での交通渋滞が深刻化しつつあるバイク中心の社会から、公共交通機関を利用する社会への転換(モーダルシフト)に向け取り組んでいます。2022年にはベトナム初となる公道での自動運転の実証実験を行い、2025年には交通と商業を連携させたMaaS実証実験を行うなど、今後も都市・交通課題の解決に向けて取り組んでいきます。

その他のまちづくり

ビンズン新都市では、地元の方々との文化交流や地域貢献を目的に、さまざまなイベントを開催しています。日越友好40周年を記念して2013年に実施したサッカー国際親善試合をきっかけに、サッカーを通じての親睦イベントを継続して行っています。2021年には、川崎フロンターレと連携して、ベトナム初のJリーグクラブによるサッカースクールを開校しました。子どもたちの教育の場を提供することで、サッカーを通じた地域貢献を目指します。

サッカースクール
サッカースクール
越華国際学校
越華国際学校

ほかにも、日本祭りや音楽イベントなどの文化イベントを定期的に開催し、建物の開発のみならず、ソフト面のまちづくりにも力を入れています。
また、旧ビンズン省には外資企業が多数進出しているため、台湾系インターナショナルスクールの「越華国際学校」を誘致。ほかにも、日系医療クリニックを誘致するなど、旧ビンズン省に住む外国人やその家族が安心して長期滞在できるようサポートしています。

ホーチミン市ほかでの不動産事業

オフィスビル「The Nexus」

ビンズン新都市での事業経験を生かし、当社はベトナム最大の都市ホーチミン市エリアにおいても、現地不動産デベロッパーと共に事業を展開しています。ホーチミン市中心部では、当社のベトナム事業において初のオフィスビルである「The Nexus」が2023年11月に竣工、2025年2月に全面開業しました。グレードA品質の当ビルは、サイゴン川を臨む2階から35階のオフィスのほか、カフェ、レストラン、フィットネスジムを設け、健康で快適なワークスタイルの確立に貢献します。
またホーチミン市に隣接するドンナイ省において、低層住宅分譲事業を主とした約170haのまちづくり事業「IZUMI CITY」を推進しています。当該エリア内では、低層住宅の開発に加え、商業施設、学校、公園などの生活利便施設の整備が計画されています。
今後も引き続き、ホーチミン市ほかでの事業を展開していきます。

タイでの事業

タイは2017年に国家の成長戦略として「東部経済回廊(EEC)政策」を発表しており、さらなる経済成長が期待されています。当社は、EEC政策域内のシラチャにて賃貸住宅事業、鉄道網の拡充とともに都市化が進むバンコクにて分譲住宅事業などを行っています。2024年6月にはタイ事業の持続的発展を図るため、現地法人「東急ディベロップメント(タイランド)」を設立しました。同社を通じて、今後も当社のまちづくりノウハウを生かし、タイの発展に貢献していきます。

シラチャでの事業展開

バンコクより南東へ約100kmに位置するシラチャは、製造業を中心とした日系企業の進出も多く、今後も発展が見込まれるエリアです。当社は、2014年にタイ大手財閥系企業サハグループと合弁会社「サハ東急コーポレーション」を設立し、日本人向け賃貸住宅事業を推進しています。「ハーモニック レジデンスシラチャ」(全212戸)は、2016年に開業し、2021年に住戸と共用施設を拡張した駐在員家族向けの賃貸住宅です。2023年11月には、日本人学校敷地内へ直通する世界初の歩道橋を開通しました。また、2020年からは単身・夫婦向け賃貸住宅「グリーンライフ」(全75室)を運営しています。
2028年1月には、新たなサービスアパートメント「Dusit Suites J-PARK SRIRACHA」(全195室)の開業も予定しています。今後も顧客視点に立った開発・運営を推進し、先端企業をはじめとする新しい産業との連携などにより、シラチャをより一層魅力あふれるエリアへ発展させることを目指します。

賃貸住宅「ハーモニック レジデンス シラチャ」
賃貸住宅「ハーモニック レジデンス シラチャ」

バンコクでの事業展開

当社は、タイの不動産デベロッパーであるサンシリ社と共に、2017年より分譲住宅事業を展開しています。「Burasiri Krungthep Kreetha」(全274戸)は当社タイ事業初の分譲戸建て事業で、全戸完売済みです。利便性と自然が調和した生活環境と、多彩な共用施設、ゆとりある間取りが特徴となっています。また、「dcondo Air Ladkrabang」(全541戸)はタイ人実需層をターゲットとしたアフォーダブルなバンコク郊外の住宅で、好調な販売が続いています。
さらに、サハグループが再開発を進める「Kingsquare」エリアでは、高層コンドミニアムの分譲住宅事業「KingsQuare Residence」( 全222戸)やサービスアパートメント事業「Dusit Suites Kingsquare Bangkok」( 全154室)に参画しています。サハグループとは、合弁会社「サハ東急プロパティマネジメント」も設立しており、今後は再開発エリア一帯の物件を中心とした不動産管理を担うとともに、エリア価値向上に寄与していきます。

分譲住宅「Burasiri Krungthep Kreetha」
分譲住宅「Burasiri Krungthep Kreetha」

西豪州 ヤンチェップ・ツーロックス地区での事業

Y・hub

西オーストラリア州の州都パースから北へ約50kmのヤンチェップ・ツーロックス地区において、当社子会社であるヤンチェップ サン シティならびにセント アンドリュース プライベート エステートがそれぞれ現地企業との合弁により、住宅開発事業とシティセンター開発事業を推進しています。
2024年7月に開業したヤンチェップ駅を中心とするインフラ整備のほか、「Clean Green SustainableCity」の実現に向けたイノベーションやビジネス創出を目指したオフィス・研究・教育複合施設「Y・hub」や雇用促進に資する専門学校の運営、ローカルブランドの確立を目指したファームビジネスなども進めています。

  • 西豪州ヤンチェップ・ツーロックス地区で推進する宅地開発事業
    西豪州ヤンチェップ・ツーロックス地区で推進する宅地開発事業
  • 研究教育複合施設「Y・hub」
    研究教育複合施設「Y・hub」