
2020年9月に惜しまれつつ閉店した「本家しぶそば 渋谷店」(以下、旧「本家しぶそば」)が、「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」として5年ぶりに復活しました。復活の時は、2025年9月14日(日)10時。
今回は、東急公式サイト編集部が“開業直前”のお店を訪問。しぶそばを運営する株式会社東急グルメフロント(以下、東急グルメフロント)の浅野さんと伊達さんに、今回の新規オープンに関するお話をたっぷり伺ってきました。
※この記事の情報は2025年9月10日時点のものです。開業後の情報とは異なる場合があります。
しぶそばの歴史
シンボル的存在だった旧「本家しぶそば」

しぶそばといえば、東急線沿線の駅ナカ・駅チカを中心に多数の店舗を構えるお蕎麦屋さん。おいしく手軽にお腹を満たせるお店として、そして沿線のみなさんにはおなじみの存在として、長らく愛されてきました。

そんなしぶそばで、特に中心的な立ち位置を担っていたのが旧「本家しぶそば」です。「本家」の名前のとおり、このお店がしぶそばの1号店にあたります。
1982年に高級立ち食いそば店「そば処二葉」として開業したのち、1996年に「そば処二葉 渋谷店」として東急百貨店東横店西館 2階に移転開業。2008年に「本家しぶそば」に屋号を改めながら、約40年に渡って営業していました。

そんな旧「本家しぶそば」が閉店したのは、2020年9月のこと。渋谷駅周辺の再開発に伴って東急百貨店東横店の解体が決まり、閉店することとなりました。最後の営業日だった9月13日には、なんと1,200人を超えるお客さまが店舗に駆けつけ、惜しまれながらその歴史に幕をおろしたのでした。
復活につながった「ファン」との交流

前述のとおり、東急線沿線ではおなじみの存在でもあるしぶそばですが、熱量の高いファンが多くいることも特徴。中には、しぶそばの店舗を貸し切って自身の誕生日会を開催した方もいるほどだそうです。
特に、2022年から毎年開催されているファンイベント「しぶそばナイト」は毎回大盛況。「この『しぶそばナイト』が、『本家しぶそば』の5年ぶりの復活のきっかけなんですよ」とお話ししてくれたのは、東急グルメフロントの浅野さん。実は、旧「本家しぶそば」が閉店した2020年時点では、復活は未定だったのだといいます。
「“本家しぶそばを忘れないでほしい”という思いで開催した『しぶそばナイト』でお客さまと交流する中で、復活への期待がとても大きいことが分かった。それで、復活を目指すことにしたんです」(浅野さん)
「お客さまのおかげで復活が決まったと言っても過言ではないかもしれません」と話す伊達さん。「お客さまとの交流は、今後も積極的に続けていきたいですね。お客さまと一緒に行くバスツアーを鋭意企画中なので、楽しみにお待ちください」という注目情報も教えてくれました。

2024年12月には「しぶそば的クラウドファンディング」という取り組みを実施。返礼品として、「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」のオープン前内覧会や優先入場券、無料トッピングパスなどが用意されました。
こうしてファンのみなさんに支えられてきたしぶそばが、いよいよ渋谷道玄坂に復活すると思うとなんだか胸が熱くなります…!
5年ぶりの復活!「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」

さて、いよいよ「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」の様子を覗いてみましょう!浅野さんと伊達さんに案内していただきながら、「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」のおすすめポイントをご紹介します。
アクセス

「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」があるのは、道玄坂の中ほど。渋谷駅(東急線・JR・井の頭線 各出口)から徒歩約3分というアクセス抜群の立地!お腹が空いたときにササッと立ち寄れるのが嬉しいポイントです。

今回の新店舗は、1階12席+2階26席の合計38席からなります。また、注文時にレジから厨房へオーダーを読み上げるオペレーションを継承。レジ横にはしっかりとマイクが設置されています。「か〜き〜あ〜げ〜」の準備はばっちりです。

2階の一角に、しぶそば公式キャラクター「しぶくまくん」を発見!2024年12月に実施された「しぶそば的クラウドファンディング」によって完成したものです。たくさんのファンのみなさんのおかげで、「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」に展示が決まったのだそうです。
ちなみに、しぶくまくんが初めて登場したのは券売機に貼り付ける「うどん品切れ」のPOPの中だったのだそう。以来、しぶくまくんはしぶそばの“顔”となっています。

「“永遠の6歳”であり“しぶそばの従業員”でもあるしぶくまくんですが、それ以外に詳しいプロフィールはありません。そのゆるさが、みなさんに可愛がっていただける要因かもしれません。従業員一同もしぶくまくんが大好きなので、オリジナルグッズが生まれ続けています」と笑う、浅野さんと伊達さん。
こうした各種グッズは、イベントでプレゼントされたり、しぶそばオンラインショップで販売されたりすることもあるそうですよ。

同じく2階で発見したのは、旧「本家しぶそば」でも使用されていた木の看板。その下には、X(旧Twitter)などで寄せられたお客さまの声が添えられています。みなさんのしぶそば愛に感動してしまいました…。


店舗自体の装いも新たに復活する「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」ですが、ユニフォームやどんぶりなど、細かな部分も新しくなっています。まさに心機一転!といった雰囲気です。
メニュー


「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」では、しぶそばの定番商品はもちろん、店舗限定商品も4種類登場!それぞれに特徴があり、一度ずつ食べたいラインアップです。
- オールスター(1,280円):旧「本家しぶそば」で大人気だった商品の復刻版。池袋店の「オールスターズ」との違いは、さばコロッケ。他に、海老天・いか天・南瓜天・かき揚げ・温玉がのった、食いしん坊メニュー。
- いか天そば(670円):衣の“サクッ”といかの“プリッ”を同時に楽しめるいか天が魅力。衣がめんつゆを吸ったときの旨味がたまらない。
- さばコロッケそば(650円):さばコロッケがのった、業界初のそば!和歌山県日高町産のさばを梅酢で南蛮漬けにし、北海道産のじゃがいもでコロッケに。「全さば連」(全日本さば連合会)ともタッグを組んだ、こだわりの一品。
- 究極おかか飯(270円):たっぷりのかつお節に温玉をプラス。ちょこんと添えられたわさびの辛味が味わいを締めてくれる。
※価格はすべて税込

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店舗情報
本家しぶそば 渋谷道玄坂店
・住所:東京都渋谷区道玄坂2丁目9-10
・アクセス:各線 渋谷駅より徒歩約3分
・営業時間:平日 8:00~23:00/土日祝 9:00~22:00(L.O.閉店30分前)
https://www.shibusoba.com/
愛され続けるしぶそば

最後に、浅野さんと伊達さんに「本家しぶそば復活」にあたっての思いを伺ってみました。
「飲食店が何十年も愛され続けるのは本当に難しいことですが、『本家しぶそば』は幸運にも約40年間も愛され、復活まですることができました。お客さまからの期待に応えるために、これからも進化しつづけなければならないと思っています」(浅野さん)
「多くの方から復活のご要望を頂いていたので、5年ぶりに戻ってこられたことが本当に嬉しいですね。新メニューもあるので、しぶそば未経験の方にもご来店いただき、しぶそばの味をお楽しみいただきたいです」(伊達さん)
しぶそばは、これからもみなさんの胃袋に寄り添う存在として、愛され続けることでしょう。あなたもぜひ「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」に足を運んでみてください。
しぶそば
・公式サイト:https://www.shibusoba.com/
・公式アプリ:https://www.shibusoba.com/shibusobaapp
・オンラインストア:https://shibusoba.shop/
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取材・文/SABO(東急公式サイト編集部)
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