
東京には目白と目黒のほかに「赤・青・黄」がつく地名があることをご存知でしょうか。その五色不動のひとつ、目青不動の通称で知られる最勝寺。豊かな緑と静けさに包まれるお寺です。
※この記事は2019年に公開した内容を再編集しています。


五色不動。それは五行思想の白・黒・赤・青・黄の色にまつわる名称や伝説を持つ不動尊に対する呼び名のことです。東京では地名となっている目白と目黒のほかにも実は「赤・青・黄」があり、目青不動の通称で知られるのがここ最勝寺。教学院とも呼ばれます。
もともとは麻布谷町にあった観行寺(正善寺)のご本尊でしたが、廃寺となってしまったことから三軒茶屋に遷されました。寺の縁起によると1311年に玄応和尚によって創建された天台宗の古刹。明治42年に青山から現在地に移転しています。


緑に覆われた境内で目に留まるのが、高く高くそびえる巨木。世田谷区の銘木百選に挙げられているチシャノキで、樹齢100年以上を重ねています。ご本尊は不動堂に安置されている、円仁(慈覚大師)の作と伝えられる不動明王像。秘仏のため公開されていませんが、堂内では青銅製の前立不動明王像を拝むことができます。
地元の人々は、近道として通りながら参拝することもあるそう。再開発の象徴として時代の先端を映すキャロットタワーのふもとに、歴史と由緒ある寺院が佇んでいる。そのコントラストが印象的な寺院です。
最勝寺(目青不動)
・住所:東京都世田谷区太子堂4-15-1
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