ハレの日レストラン

寿司 こん平/溝の口の名店紹介

SALUS

2025/9/25

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、溝の口の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年9月号の内容を再編集しています

【寿司 こん平】繊細な職人技術が光る、大人の寿司割烹

お店は、駅の喧騒から離れ、落ち着いた空気感が漂う「フィオーレの森」の一角。大将の近藤昌弘さんは、都内のホテルや寿司割烹などでおよそ25年、日本料理の研鑽を重ねて2024年2月に創業しました。

記念日のおすすめは、季節の食材をふんだんに使用した料理6品と、握りを提供する「こん平こだわりおまかせコース」。豊洲市場へ足を運び、大将の確かな目利きで選ばれる上質な素材は、最大限に持ち味を引き出す、料理の包丁さばきもまた見事です。握りについて近藤さんに尋ねると、「お米は、2種の有機栽培米をブレンドしています。ブレンドすることで、シャリのうま味と食感のバランスを取っています」。さらに、白酢と赤酢の2種を巧みに使い分けるというシャリについてこう続けます。「赤酢は香りも味も濃いので、イカや淡白な魚は味が負けてしまいます。素材の味を生かすために、最初に白酢のシャリ。本マグロや穴子などは、赤酢のシャリを使います。味が薄いものからだんだん濃くなるようにイメージしながらお出ししています」。

そんな近藤さんは大の日本酒好き。季節ごとに変わる日本酒をはじめ、お酒も厳選するほか、コースの前菜には酒の肴も含まれるそう。さらに、美食家の心をつかむ希少な銘柄も。

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○「こん平こだわり おまかせコース」(¥12,000)より、1貫ずつ提供する握りの一例。左から、塩水ウニ、本マグロ、イカ、〆サバ、穴子。内容は仕入れ状況により変わります。
○コースの焼き物より、カマスの一夜干し、茄子の田楽、サザエの磯煮。「日本酒」(1合¥1,100~)。
○店内は、洗練された白木の一枚板のカウンター席が中心。

■寿司 こん平
住所:川崎市高津区久本1-16-15 フィオーレの森椿館1階
電話:044-863-6776
営業時間:12:00~14:00/17:00~22:00 ※ランチは土・日のみ。コースは事前予約がおすすめ。 
休:月(そのほか不定休あり)

SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

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