
特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、日本大通り・馬車道の一軒をご紹介します。
※この記事は「SALUS」2025年3月号の内容を再編集しています
【Ripaille】クラシックとモダンが交差する、リヨンのガストロノミー
馬車道駅から関内方面に広がる繁華街の一角。店内の壁にはリヨン派のエッチングが飾られ、クラシックな雰囲気の空間が広がります。こちらは、日仏料理協会が運営するレストランで2002年に創業。“食の都”として知られる、フランス第二の都市リヨンの郷土料理を織り交ぜたコースを提供しています。ディレクターの砂川裕美さんは、「リヨンと横浜は姉妹都市。ソーヌ川とローヌ川の合流地点に街があって、現地では川魚をはじめ、内臓系や豚の加工品が食べられますが、その一部をアミューズでお出しすることがあります。横浜は港町という土地柄、魚介を中心にリヨンの食文化を伝えています」。
7代目シェフがアレンジした「蟹と帆立のカネロニグラタン仕立て」も、創業からの看板メニュー「海老のクネル」もコースに含まれる郷土料理。砂川さん曰く、「通常カワカマスを使うクネルを、海老でアレンジしました。リヨンでは濃厚な海老クリームソースが使われますが、重すぎず、軽やかに仕上げています」。料理の基本となるクラシックの味わいを大切にしながら、最後まで食べられるように油分や塩分を抑えた絶妙な軽さで仕上げるのが、ここの料理のスタイルです。
ソムリエ厳選のワインは主にフランス産で、ハーフグラスのほかペアリングも。

◯郷土料理を現代の味覚に合わせてアップデートさせた「蟹と帆立のカネロニ グラタン仕立て」。「ワイン」(グラス¥990~)。
◯コースの「海老のクネル」。郷土料理を含むコースは、平日ランチ¥3,800~、平日ディナー¥6,500~。
◯落ち着いた雰囲気の店内では、ゆっくり食事を楽しめます。
■Ripaille(リパイユ)
住所:横浜市中区住吉町6-66-1 ベイサイトヴュー横濱1階
電話:045-212-5989
営業時間:12:00~13:30L.O./18:00~19:30L.O.
休:火(そのほか不定休あり)
SALUSとは?
「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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