
やみつき必至、ぬくもりに満ちたバスク銘菓
「行くならアルザスかバスクと思っていたんです」。「メゾン ド プティ フール」でクラシカルなフランス地方菓子にどっぷりつかり、惹かれたという小林預言シェフ。バスクの名店「ティエリー・バマス」で研鑽を積み、バイクを走らせバスク中のガトーバスクを食べ尽くしたとか。
ガトーバスクとは生地にチェリージャムやカスタードクリームを入れた昔ながらのお菓子。小林シェフが作るのは、M.O.F.パティシエ、ティエリー・バマスさんのレシピをベースに、より軽く仕上げたもの。
フランス産の小麦粉と発酵バターを贅沢に使う生地に、米粉で軽さを出すのも、カスタードにアーモンドを混ぜたフランジパーヌを挟むのもバマスさん流。さらにスペインバスクのうま味の濃い岩塩、「アニャーナ」をしのばせて。外はかりほろっ、中もちり。
バターとアーモンド、ほのかなラム酒の香りに包まれる。たまにシャリっとくる塩も心地よく、もうちょっとだけ、が止まらなくなる。
※M.O.F.…フランス国家最優秀職人章
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「ガトーバスク」(直径約16cm)¥2,960(カットは1切れ¥370)はお店のシグネチャー。ガトーバスクはじめすべてのお菓子に、ノルマンディーにあるイズニーサントメール社の発酵バターを使い奥行きを広げる。ガトーバスク生地にラム酒とライムを塗ってカリッと焼いた「サブレバスク」も人気。
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■Maison de Luz(メゾン ド リュズ)
・住所:横浜市中区山手町135-13 山手ビル1階2号室
・電話無(問い合わせは、 y.maisondeluz@gmail.comまたはインスタグラム@maison_de_luzのDMへ)
・営業時間:10:00~18:00
・休:火・水(不定休あり)
・Instagramアカウント:https://www.instagram.com/maison_de_luz/
chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。
(撮影=星川洋嗣・スタイリング=田口恵美・文=chico)
※この記事は2024年5月号の内容を再編集しています
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「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。
「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。
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