
おいしいものに出会う、味わう。それだけで、暮らしの中のちょっとしたリズムが軽やかになるもの。昔ながらの懐かしい味を守るお店から、新しいトレンドを感じる個性的なカフェに、おしゃれなレストランまで世田谷線には勢ぞろい。
レトロとモダンが入り交じった世田谷線沿線の街をめぐって、心も身体も満たしてくれるグルメを食べて、ほっこりとした気分にひたってみませんか?
※この記事は2019年に公開した内容を再編集しています。
今回ご紹介するのは…上町の「亜細亜食堂 サイゴン」

地域に根ざした、1998年オープンの料理店。あるときベトナムを旅行した社長が現地の人柄のよさに感動して、その国の料理を日本ではじめたのがきっかけです。同じアジアといっても当時は味にあまり馴染みがなく、隣の店にカレーとナンのキッチンをつくるとそちらがTV番組で取り上げられ人気に。
「うちはベトナム人、隣のカレー屋はネパール人のシェフが本場の味にこだわっています」と店長の鍋谷雅史さん。各店のメニューはシェアでき、月1回社長が現地調達してくる食材を使って、鍋谷さんのフィルターを通したオリジナル料理として日本人に食べやすい味を届けています。

「ボリュームがあってリーズナブルかつスピーディーに」の言葉通り、メニューはバラエティ豊か。みんなで色々と注文してたくさんの味を楽しむスタイルです。狛江にある畑から朝採れの野菜が届く「とうきょう特産食材使用店」でもあり、自家製のパクチー餃子や空芯菜炒め、レモングラスやミントバジルを使った料理も。
ベトナムのビールから日本の本格焼酎・日本酒にハイボールとドリンク類も幅広く、ハス茶ハイやカーフェースーという練乳入りのベトナムコーヒーもおすすめ。ナンにきなこやレーズンとアイスをのせたデザートも人気です。


調度品や食器類を本場ベトナムで買い揃え、店内は写真映えするエスニックな雰囲気。世田谷線が見える窓際の席は人気で予約が必須だそうです。「地域柄、ご家族連れが多いです。僕は働いて15年目ですが、3歳だった子が高校生になったり、20歳の誕生日会を開いたり、お客様の成長を見られるのは長年支えられてきたから」と鍋谷さん。
地域密着の店づくりをさらに深めたいと目を細めます。「料理だけでなくベトナムの国にも興味を持ってほしいし文化交流がこれからは大事。社長は今、世界遺産都市ホイアンで日本語学校を開いているんです。そこで学んだ人にもこの店でご飯を食べてほしいですね」。
亜細亜食堂 サイゴン

・住所:東京都世田谷区世田谷3-3-5
・公式Instagram:https://www.instagram.com/saigonkamimachi/
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