ホスピタリティ

ホテル・リゾート事業

東急ホテルズなどの子会社を通じて、国内外でホテル・リゾート事業を手がけています。

東急ホテルズ

 東急ホテルズは「"TOKYU COMFORT" 居心地のいいホスピタリティ」をコンセプトに、北海道から沖縄まで、全国で49店舗12,597室を展開するホテルチェーンです。(2022年8月1日現在)

東急ホテル/ エクセルホテル東急/東急REIホテル

 フラッグシップホテルの東京永田町「ザ・キャピトルホテル 東急」は、ゆとりある広さの客室、庭園を眺めながら食事を楽しめるレストランなど、心やわらぐ上質な時間を提供しています。また、渋谷のランドマークである「セルリアンタワー東急ホテル」は、全室19階以上の高層階から東京の夜景を一望でき、都心にいながら静寂で優雅なひとときをお過ごしいただけます。
 2022年7月には文化、芸術施設が集まる京都・東山に「THE HOTEL HIGASHIYAMA by Kyoto Tokyu Hotel」が開業しました。和の美しさと機能性を両立した客室、地元食材を生かしたレストランのほか、祇園辻利プロデュースのTea & Bar、旅の疲れを癒すプライベートスパなど、滞在をより豊かにするファシリティを多数備えています。また、京都に息づく日本の心や美意識を感じる文化体験プログラムをご用意しています。
 持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしては、お客さまがご使用にならなかったアメニティの費用相当分を緑化活動に寄付する「グリーンコイン」制度を継続。また2021年度は東急REIホテルで各フロアにウォーターサーバーを設置し、客室で無償提供していたプラスチックペットボトルウォーターを廃止。加えてアメニティ類を環境負荷の低い素材へ変更しました。2022年度は東急ホテル、エクセルホテル東急へも取り組みを広げています。そして“世界初の水素ホテル”として2018年に開業した川崎キングスカイフロント東急REIホテルでは、2023年より新たなパートナーと共に水素発電を継続します。東急ホテルズは今後も“地球にやさしいホテル・まちにやさしいホテル・ひとにやさしいホテル”を目指していきます。

  • ザ・キャピトルホテル 東急
    ザ・キャピトルホテル 東急
  • THE HOTEL HIGASHIYAMA by Kyoto Tokyu Hotel
    THE HOTEL HIGASHIYAMA by Kyoto Tokyu Hotel
  • 川崎キングスカイフロント東急REIホテル
    川崎キングスカイフロント東急REIホテル

新規開業予定のホテル

新宿/東急歌舞伎町タワー

2023年4月開業(予定) 客室/635室(予定)

世界有数の繁華街で多様性・熱量に溢れる新宿歌舞伎町に、新しいカテゴリー・グレードの2つのホテルが誕生します。“天空のラグジュアリーホテル”「BELLUSTAR TOKYO」は97室、“エンターテインメント施設・まちと繋がるホテル「” HOTEL GROOVE SHINJUKU」は538室で展開。地上約100~200mからの東京・新宿の眺望や新しい都市文化などの体験価値を提供します。

札幌/(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画

2023年12月開業(予定) 客室/約440室(予定)

国内有数の繁華街・札幌すすきのの玄関口「すすきの交差点」に面する立地と、札幌市営地下鉄すすきの駅直結という利便性を生かした、商業店舗、シネマコンプレックス、ホテルからなる大型複合施設の7~18階に出店します。宿泊客も地元の方も自由に過ごせる交流空間を提供し、お客さまが集い・働き・遊べる、新たなレジャーの拠点でありビジネスにも選ばれるホテルを目指します。

沖縄/STORYLINE(ストーリーライン)瀬長島

2024年4月開業(予定) 客室/101室(予定)

地域特性を最大限に生かした個性的なレジデンシャルホテルの新ブランド「STORYLINE」の第1号物件として、沖縄県豊見城市に位置する瀬長島にホテルコンドミニアム(分譲ホテル)を開発します。那覇空港から車で約10分の距離に位置しているため、週末の仕事を終えた後でも気軽に訪れることが可能です。全室オーシャンビューの客室で、ゆったりとしたリゾートライフを楽しめます。

東急バケーションズ

 コンドミニアムタイプの上質で機能的な客室を最大の特徴とし、家族や友人と居心地の良い時間を過ごすことができる会員制リゾート事業を行っています。北は北海道、南は沖縄まで全国17カ所(2022年7月1日現在)の施設を展開しています。2022年3月には「東急バケーションズ伊豆高原」がリニューアル工事をし、庭付きで愛犬と泊まれる部屋や伊豆急行線をモチーフにしたジオラマを設置した部屋など、新しい魅力を堪能いただけます。また、お客さまの生活スタイルやニーズの変化に鑑み、2022年7月より1泊から気軽に宿泊できる「Vacation Style」と、7泊以上の宿泊で施設・時期固定ができる10年会員権の「Vacation Masters」を開始しました。今後もお客さまの充実したバケーションライフの実現に向けて、さまざまな新しい取り組みを行っていきます。

  • 東急バケーションズ伊豆高原
    東急バケーションズ伊豆高原
  • 東急バケーションズ箱根強羅
    東急バケーションズ箱根強羅
ゴルフ事業
エメラルドコーストゴルフリンクス
エメラルドコースト
ゴルフリンクス

 当社は子会社を通じ、国内に6カ所のゴルフ場を展開しています。社交の舞台として名高いゴルフ場から、身近なスポーツ・レジャーとして楽しんでいただけるゴルフ場まで、それぞれの特性を生かしながら、お客さまのニーズにあった質の高いゴルフライフを提供しています。

ゴルフ場一覧
スリーハンドレッドクラブ(神奈川県)
ファイブハンドレッドクラブ(静岡県)
東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)
東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)
グランドオークプレイヤーズコース(兵庫県)
エメラルドコーストゴルフリンクス(沖縄県)
まいぱり 宮古島熱帯果樹園
トロピカルガイドツアー
トロピカルガイドツアー

 当社および子会社の宮古観光開発は、沖縄県宮古島市で「まいぱり宮古島熱帯果樹園」を運営しています。「まいぱり」とは、宮古島の方言で「与那覇前浜の畑」を意味する言葉です。地元に根差した農業、観光振興を推進するため、地元産農作物の販売のほか、園内をカートに乗って散策する「トロピカルガイドツアー」などを実施しています。

国際事業(海外でのまちづくり)

 東急グループが長年培ってきた沿線開発のノウハウを生かし、ベトナム、タイ、オーストラリアの3カ国でまちづくり事業を展開しています。

ベトナムでの事業

 ベトナムは安定した政治体制や親日で穏健な国民性に加え、GDP成長率や生産年齢人口の増加など着実な経済成長が期待できることから、当社はビンズン省にて都市開発事業を、ホーチミン市ほかにて分譲住宅事業や不動産管理事業などを展開しています。不動産事業のバリューチェーンを構築し、ベトナムの都市の発展に貢献していきます。

ビンズン新都市 将来パース
ビンズン新都市 将来パース

ビンズン省でのまちづくり

 ホーチミン市の北約30kmに位置するビンズン省は、日系含む外資企業による工業団地への進出が多く、今後の発展が見込まれるエリアです。当社はベトナム企業「ベカメックスIDC」との合弁会社であるベカメックス東急を2012年に設立し、同省ビンズン新都市 (約1,000ha)内において、住宅や商業などからなる「東急ガーデンシティ」の開発を進め、日本企業としてはベトナム最大級となるまちづくりを展開しています。

住宅事業
高層マンション「SORA gardens Ⅱ」
高層マンション「SORA gardens Ⅱ」
SORA gardensⅠとⅡをつなぐ住民の憩いの場「greenway」
SORA gardensⅠとⅡをつなぐ住民の憩いの場
「greenway」
MIDORI PARK内低層住宅「HARUKA Residence」「HARUKA Terrace
MIDORI PARK内低層住宅
「HARUKA Residence」「HARUKA Terrace」

 ベカメックス東急はビンズン新都市において高品質で快適な住居を提供しています。最初に手掛けたマンションプロジェクト「SORA gardensⅠ」(全406戸)は、開発コンセプトである「ガーデン」を空中庭園や壁面緑化により実現したほか、施工品質やセキュリティ体制などジャパンクオリティにこだわり、2015年に竣工しました。2018年には三菱地所レジデンスと合弁会社「BTMJR INVESTMENT LIMITED COMPANY」を設立し、2021年5月に「SORA gardensⅡ」(全557戸)が竣工しました。「SORA gardensⅠ」との一体感のある外観や連続する商業空間を創造するとともに、ビンズン省では初となる全戸へのスマートホーム設備・システムを導入しています。
 一方、新都市内の別のエリアで進めているエリア開発プロジェクト「MIDORI PARK」は、高層コンドミニアムや低層のタウンハウス、ヴィラが統一感のある美しい街並みをつくるとともに、敷地面積に対して緑地の割合が56%を占めるなど、緑豊かな住環境が特徴です。自然を身近に感じられるよう、エリア内には小川や四季折々の植栽を配置しています。
 2019年にはマンションプロジェクト「MIDORI PARK The VIEW」(全604戸)が竣工。さらに2020年にはNTT都市開発と合弁会社「H9BC INVESTMENT COMPANY LIMITED」を設立し、分譲マンション「MIDORI PARK The GLORY」が2021年12月に着工し、2024年に竣工予定です。「MIDORI PARK」は、今後も全体の面的開発が進んでいきます。

商業

 2015年からビンズン省庁舎に隣接する新都市の中心で、商業施設「Hikari」を運営しており、さらなるエリア拡張を進めています。サステナビリティをテーマに、環境に配慮した「コンポスト」や「アクアポニックス」などの施策を施設全体に取り入れます。
 また2023年には、ビンズン新都市で初の大型ショッピングセンターとなる「SORA gardens SC(第1期)」の開業を予定しています。核テナントとして、日系の総合スーパーがビンズン新都市で初出店するほか、映画館やファッション、レストラン&カフェなどの出店を予定しており、ビンズン新都市に住む・働く・訪れる方々に、上質でスタイリッシュなライフスタイルを提供します。

「(仮称)SORA gardens SC(第1期)」外観イメージ
「SORA gardens SC(第1期)」外観イメージ
バス事業
KAZE SHUTTLE
KAZE SHUTTLE

 ベカメックス東急の100%子会社ベカメックス東急バスが、ビンズン新都市とトゥーヤモット市街を結ぶ路線「KAZE SHUTTLE」の運行を2014年に開始しました。2016年からはビンズン新都市内を循環する路線も加わり、現在6路線11系統および市中心部と近隣ショッピングセンターを結ぶ住民向けの路線を展開しています。定時運行や安全・快適な車両の導入、お客さまへの丁寧な接客案内など日本のノウハウを活用した交通システムの定着を図っています。
 「東急多摩田園都市」のノウハウを生かした公共交通一体型のまちづくりを推進することでビンズン新都市の成長に貢献するとともに、市街地での交通渋滞が深刻化しつつあるバイク中心の社会から、公共交通機関を利用する社会への転換(モーダルシフト)に向け、先駆的に取り組んでいます。

その他のまちづくり

ビンズン新都市では、地元の方々との文化交流や地域貢献を目的に、さまざまなイベントを開催しています。日越友好40周年を記念して2013年に実施したサッカー国際親善試合をきっかけに、サッカーを通じての親睦イベントを継続して行っています。2021年12月には、川崎フロンターレと連携して、ベトナム初のJリーグクラブによるサッカースクールを開校しました。子どもたちの教育の場を提供することで、サッカーを通じた地域貢献を目指します。

サッカースクール
サッカースクール
越華国際学校
越華国際学校

 ほかにも、日本祭りや音楽イベントなどの文化イベントを定期的に開催し、建物の開発のみならず、ソフト面のまちづくりにも力を入れています。
 また、ビンズン省には外資企業が多数進出しているため、当社と台湾系有志で「越華国際学校」を設立し、幼稚園・小学校を運営しているほか、日系医療クリニックを誘致するなど、ビンズン省に住む外国人やその家族が安心して長期滞在できるようサポートしています。

ホーチミン市ほかでの不動産事業

 ビンズン新都市での事業経験を生かし、当社はベトナム最大の都市ホーチミン市エリアにおいても、現地不動産デベロッパーと共に事業を展開しています。2017年には、ホーチミン市北東部において、フンティン社との共同分譲住宅「Moonlight Residences」(全535戸、2019年竣工)に参画しました。また、2022年には、ヤンコイ社と共に分譲マンション事業を開始し、今後も引き続きホーチミン市ほかでの事業を展開していきます。

総合不動産管理事業

 当社は、日本で最大規模の不動産管理実績を有する東急コミュニティーと共に、総合不動産管理会社「TOKYU PM Vietnam CO., LTD.」を2019年に設立しました。
 急速に経済成長を遂げるベトナムにおいて、長期的な視点でさまざまな建物・施設の管理を展開し、有益で良質な社会的ストックを形成することにより、ベトナムの都市の発展に貢献していきます。

タイでの住宅事業

 タイは2017年に国家の成長戦略として「東部経済回廊(EEC)政策」を発表しており、さらなる経済成長が期待されています。当社は、EEC政策域内のシラチャにて賃貸住宅事業、鉄道網の拡充とともに都市化が進むバンコクにて分譲住宅事業を行っています。

シラチャでの日本人向け賃貸住宅事業

 バンコクより南東へ約100kmに位置するシラチャは、製造業を中心とした日系企業の進出も多く、今後も発展が見込まれるエリアです。当社は、2014年にタイ大手財閥系企業サハグループと合弁会社「サハ東急コーポレーション」を設立し、日本人向け賃貸住宅事業を推進しています。「ハーモニック レジデンス シラチャ」(全212戸)は、2016年に全館開業した駐在員家族向けの賃貸住宅です。歩車分離や緑豊かな遊歩道の設置など、安心・快適な住環境が評価され、ミキハウス子育て総研の「子育てにやさしい住まいと環境」に海外で初めて認定されました。2021年12月には拡張計画第1期の住宅32戸が竣工・開業、共用施設も増設しました。また、2020年からは単身・夫婦向け賃貸住宅「グリーンライフ」(全75室)を運営しています。
 今後も顧客視点に立った開発・運営の推進により、海外で暮らす日本人家族に安心で快適な暮らしを提供していきます。

賃貸住宅「ハーモニック レジデンス シラチャ」共用棟
賃貸住宅「ハーモニック レジデンス シラチャ」共用棟

バンコクでの分譲住宅事業

 タイの不動産デベロッパーであるサンシリ社と共に、2017年より分譲住宅事業を展開しています。「taka HAUS」(全269戸)と、「THE BASE SUKHUMVIT 50」(全415戸)は2019年に竣工し、高い住宅品質や充実した共用部、快適な住環境が好評を博し、全戸完売しました。また、「XT EKKAMAI」(全537戸)は当社タイ事業初の高層コンドミニアム開発として、2020年に竣工し、都心に通勤するタイ人やタイ国内外の投資家を中心に高い評価を得ています。「Burasiri Krungthep Kreetha」(全276戸)は当社タイ事業初の分譲戸建て事業で、2022年8月に販売を開始しました。利便性と自然が調和した生活環境と、多彩な共用施設、ゆとりある間取りが特徴です。
 今後も当社のまちづくりノウハウを生かし、継続的な住宅需要が存在するバンコクで、現地パートナーと共にさらなる協働事業を検討していきます。

分譲住宅「Burasiri Krungthep Kreetha」
分譲住宅「Burasiri Krungthep Kreetha」
西豪州・ヤンチェップ地区における都市開発事業、宅地開発事業
Y・hub

 西オーストラリア州の州都パースから北へ約50kmのヤンチェップ・ツーロックス地区において、当社子会社であるヤンチェップ サン シティならびにセント アンド リュース プライベート エステートがそれぞれ現地企業と合弁会社を設立し、都市開発事業と宅地開発事業を推進しています。
 2023年完成予定の州政府による鉄道延伸も見据えた周辺のインフラ整備のほか、「Clean Green Sustainable City」の実現に向けたイノベーションやビジネス創出を目指した研究教育複合施設「Y・hub」や職業訓練学校の運営、ローカルブランドの確立を目指したファームビジネスなども進めています。

  • 西豪州ヤンチェップ・ツーロックス地区で推進する宅地開発事業
    西豪州ヤンチェップ・ツーロックス地区で推進する宅地開発事業
  • 研究教育複合施設「Y・hub」
    研究教育複合施設「Y・hub」