ハレの日レストラン

割烹かずさ/中延の名店紹介

SALUS

2025/8/25

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、中延の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2025年8月号の内容を再編集しています

【割烹かずさ】大将の丹念な仕事にこころ和む、日本料理

 中延駅前通り商店街の並びにひっそりと佇むこちらは、大将の斉藤智哉さんがひとりで切り盛りするカウンター割烹。斉藤さんは、湯島にある関西割烹「いづ政」で11年料理の研鑽を重ねて2010年に独立しました。

 いつも温かく迎え入れてくれる居心地のよいお店では、修業元の味を受け継いだ茄子の油煮や揚げ里芋、刻み生野菜など創業から変わらない一品料理と、旬の魚介を使った季節ものを提供。「おまかせコース」では、そのなかでも人気の料理を献立にしています。コースの名物は、カマスや甘鯛、キンキなどの焼き魚にだしをかけていただく「一夜干し」。いわゆる一夜干しとは異なり、鱗つきの魚にお酒を塗りながら焼き上げる京料理の「若狭焼き」をアレンジした“酒蒸しのようなもの”だそう。斉藤さん曰く、「うちでは、昆布だしに半日漬け込んでから干し上げます。余計な水分が抜けることで、うま味が凝縮されてより風味が増します。食べているうちに、だんだん魚のエキスがだしに染みて味が変わってくるんですよ。魚の塩味を抑えているので、おだしでちょうどいい塩梅になります」。

 そんな料理にうってつけの日本酒は、大将自らが厳選した全国の銘柄を10種ほど揃えるほか、秋田「山本酒造店」の純米吟醸「山本ピュアブラック」も隠れた名品。

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○「おまかせコース」(¥7,000~)の一例。突き出し、あさりのお吸い物、本日の刺し身盛り合わせ、和牛焼きほか。「日本酒」(1合¥900~)。
○丹念な仕事ぶりを感じる「一夜干し」。お酒と水、塩だけで作るだしをかけていただきます。
○落ち着ける店内は、広く設計されたカウンター席。席数に限りがあるため予約がおすすめ。
 

■割烹かずさ
住所:品川区中延4-3-4
電話:03-3783-7560 
営業時間:17:30~22:30
休:日・祝日 

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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SALUS

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