伊豆急行の観光列車「キンメ電車」と「アロハ電車」に乗ってみた

東急公式サイト編集部

2025/7/24

首都圏からの旅行先の定番、伊豆エリア。今回は、東急グループの伊豆急行が運行している観光列車「キンメ電車」と「アロハ電車」に乗ってみました。季節ごとにお得なきっぷも販売している伊豆急行の観光列車で、伊豆旅行を楽しんでみませんか?

※キンメ電車は定期検査のため、2025年8月中旬から当面の間運行を休止します。予めご了承ください。運行情報はこちらからご確認いただけます。

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伊豆急行では、海側に向かって配置されている座席や前面の展望席など、伊豆観光をより
楽しんでもらえる列車「リゾート21」を運行しています。その最大の特徴は、車体のラッピングだけではなく、車内の装飾にも積極的に取り組んでいること。見ても乗っても楽しく、伊豆に行ってみたい!と思える仕掛けが盛りだくさんです。

走行区間は、熱海駅〜伊豆急下田駅。熱海駅〜伊東駅はJR伊東線・伊東駅〜伊豆急下田駅が伊豆急行線による運行です。そんな「リゾート21」には、「キンメ電車」「黒船電車」の2つの電車があります。それぞれに魅力が異なる電車ですが、今回は赤の車体が印象的な「キンメ電車」に乗ってみました。

伊豆急 リゾート21の車両紹介はこちら

伊豆急行といえばこれ!観光列車「キンメ電車」

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2017年2月から運行を開始したキンメ電車。ビビッドな「赤」から「シルバーグレー」へのグラデーションというとても珍しいカラーリングは、キンメダイの色をイメージしてデザインされています。車両ごとに地域の特産物が分かるようにもなっていて、キンメダイの他にも伊勢海老などのイラストがデザインされているのもポイントです!細部にまで「伊豆愛」を感じますね。

また、このキンメ電車はあくまで「普通列車」なのですが、普通列車には珍しくコンセントやゴミ箱、トイレも設置されていて、観光に特化したつくりになっています。普通列車なので、特急料金なし(普通乗車券のみ)で乗車できますよ。

沿線の自治体が装飾した個性あふれる車内

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キンメ電車では、車両ごとに沿線の自治体のPRを行なっています。1号車・2号車、4号車~7号車は、どれも自治体の特色全開の車内で目にも鮮やかです。車両内のポスターや装飾は、なんとすべて自治体にお任せなのだとか!

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・1号車(南伊豆町):波勝崎モンキーベイにちなんでたくさんお猿さんがいます
・2号車(下田市):ペリー艦隊の「黒船来航」にちなんでキンメダイのキャラクターがペリーの軍服を着ています

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・4号車(河津町):河津桜が大人気のエリアなので、桜の飾りが華やかです
・5号車(東伊豆町):有名な「雛のつるし飾り」が海を背景にキラキラと揺れています

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・6号車(伊東市):キンメダイのおいしさを伝える写真がいっぱいです
・7号車(熱海市):人気の「花火」や海産物がアピールされています

電車の中に博物館?! 3号車は「キンメ博物館」

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車両ごとに特徴が異なるキンメ電車ですが、なかでも目立つのが3号車の「キンメ博物館」。伊豆急行みずからが装飾した車両です。キンメダイの豆知識についてのポスターが飾られていて、漫画『マグメル深海水族館(監修:石垣 幸二)』の筆者である椙下 聖海さんが描いたポスターも!石垣 幸二さん・椙下 聖海さんともに伊豆半島のご出身とご縁で実現したポスターなのだそうです。

というわけで、キンメダイの豆知識をゲットしたい方は、ぜひ3号車の「キンメ博物館」へ!また、「キンメ博物館」には座席のないフリースペースがあるので、海を背景に自撮りを楽しむ乗客の方も多くいらっしゃいましたよ。

目と耳で楽しむ海の絶景

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伊豆急行の魅力のひとつが、海岸線沿いを走行している区間があること。特に、キンメ電車は客席の窓が大きく、座席も海側を向いているので景色が良く見えます。まるで海をひとりじめしている気分!車内アナウンスでも窓から見える島々についての説明があるので、景色とともに車内アナウンスにも注目ですよ。

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景色といえば、キンメ電車の1号車・7号車は展望席になっています。大きな窓で運転席からの迫力のある景色を楽しめる、おすすめの座席です。運転士さんが運転している様子を間近で見られるので、自分が運転しているような気分になりました!

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ちなみに、お気づきでしょうか…?ここまでの写真に写っていた座席に、たくさんのキンメダイが泳いでいることに…。なんと、全7両の車両の中で、たった3匹だけ目がハートマークの「隠れキンメダイ」がいるのだとか!座席が埋まっていることも多いので、すべての隠れキンメダイを見つけだすのは至難の業。1匹でも見つけることができれば、きっといいことがあるはずです。

伊豆の海を感じる「アロハ電車」も魅力的!

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キンメ電車の乗車から日を改めて、2022年4月30日から運行を開始した「アロハ電車」にも乗車してきました。愛称の「アロハ」はハワイの挨拶としておなじみですが、愛情や思いやり、共感など沢山の意味を持っています。伊豆を訪れる方や伊豆に住まう方を心からおもてなししたい、という想いが込められているのだそうです。

もともとはJR東日本で運行していた209系の車両を改造・ラッピングしたものなのですが、昔の車両とは思えないほどに綺麗な状態で維持されています。そんなアロハ電車の車内では、特産物の紹介ポスターが掲示されています。

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ポスターで使われている特産物のシルエットは、車両の外側のラッピングとも連動。車両の中と外でシルエットを探し出す楽しみもあり、遊び心に溢れています。隠れシルエットとして、伊豆急公式キャラクター「いずきゅん」がいるのもポイント!ぜひ探してみてくださいね。

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車外だけではなく、車内のドアにも伊豆半島の海の写真がラッピングされていて、海を背景にラッピングされたドアを見ると、景色の一体感がより感じられます!旅の気持ちを盛り上げてくれる、魅力的な写真が多いこともアロハ電車の魅力のひとつです。

伊豆急行に乗るなら、おトクなきっぷもチェック!

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今回ご紹介した伊豆急行の観光列車をたっぷり楽しむためにおすすめなのが、おトクなきっぷです。伊豆急行では、『金目きっぷ』※1 や、『伊豆満喫フリーきっぷ』※2 など、季節やイベントにあわせたきっぷを販売しています。伊豆をたっぷり楽しみたい!という方は、旅のプランにあわせて活用してみてください。きっと伊豆の旅がさらに便利でおトクになりますよ。最新の販売状況は、伊豆急行の公式サイトでチェックしてみてくださいね。

※1:伊豆の特産品である金目鯛の食事券と伊豆高原~伊豆急下田間の普通電車が1日乗り降り自由のフリーきっぷ
※2:伊東駅~伊豆急下田駅の普通列車(快速含む)および特急「踊り子」(普通車の空席のみ)が1日乗り降り自由のフリーきっぷ

伊豆急行のおトクなきっぷの詳細はこちら

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